仕込み最終日。まずは黒豆に最終の火入れ。しっとり、ふっくら、つややか、我ながら、十分納得の仕上がり。これで来年もいい年になるはず、と心からほっとする瞬間。
今日はまず、「ケーク・サレ」を焼く。ぎりぎりまであれこれ迷っていた1品。が、迷った甲斐あり。改めて、私の「ケーク・サレ」のベースができた、というか。今回はお渡し後、数日、よりおいしく召し上がっていただくように、いつもよりやや焼き時間を長くし、やや塩とチーズを増やし、そして上にも下にもアクセントのブラックペッパーを効かせ。1.5僂らいのスライスにして召し上がっていただいてもよし、それを3等分ほどにカットし、楊枝をさし、ピンチョス風に盛り付けていただいてもよし。電子レンジでほんのりあたためて召し上がっていただくもよし。
続いて、「海老とほたてのマヨネーズ炒め 花椒の香り」。こちらも我がおせち定番、チャイニーズ風味の1品。まずは海老とほたて、そろぞれを多めのおいしい料理酒で蒸し焼きにする。そして、すぐに次の手順に進むのではなく、しばし、蒸し焼きしたときに出てきた海老やほたてのエキス詰まった焼き汁に漬けておく。余熱がとれたときに、よりしっとりとジューシーになる。
その間に、「炒めなます」を仕込む。こちらは今年最後の教室での登場レシピ。大根、紅色大根、京人参、しいたけ、油揚げ、三つ葉など。短冊にした野菜をさっと炒め、甘酢をからめ、香りづけのごま油。野菜の仕上がりイメージは、「優しく火が通りつつ、シャキシャキ感もあり」。いつもよりかなり大量、かつ2つのフライパンでの同時進行、ということで、かなりわたわたしつつ、この頃合の見極め。よし、ここで切り上げ、と思った瞬間には一気にバットに広げ。昨日仕込んだ甘酢漬けとの2種食べ比べ。ついつい甘いものや動物性のものメインになるお正月のテーブル、楽しいお口直しとなりますように、そんな願いを込めて。
仕込みが無事終了しひとまずほっとするひととき。昨年に引き続き、品数をかなり限定したからこそ、1つ1つの料理とじっくり向き合い、より追究できた実感。そして、召し上がっていただく方々のことを想いながら作らせていただくこと。
明日からの発送、お渡しに向けて、包装、パック詰めを少々。毎年毎年、何年重ねても、何かしらのハプニングが起こる我がおせち戦線。今回は、今のところ・・・。どうか、どうか、このまま、滞りなくおせち発送とお渡しまで、事が進みますように。私、まだまだ気を抜くべからず!
夕方、すっかり寒くなった頃、公園から帰ってきた我が家の3人。少々の怪我(少々、でもなかったり)も無礼講。改めて、だんなさんをはじめ、家族の協力にも心から感謝して。
*おせち日記* ケーク・サレ、海老とほたてのマヨネーズ炒め、炒めなます、黒豆最終火入れ、パック詰め少々。これからテリーヌラッピングの予定。たぶん。
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