今週の大磯試作に向けて、大急ぎでのレシピ仕上げと試作。心には留めていつつも、やっぱり年末年始のばたばたで、予想以上の追い上げ仕事となり。
今月のテーマは、「早春チャイニーズ」。そう、早春。チャイニーズというと、野菜も含めた食材が定番化しがち、なのだが、そこに季節の、特に優しいパワーみなぎる早春野菜をふんだんに取り入れることで、どこか作る段階、もしくは、レシピを想像する段階からエネルギーが伝わってくるような。
今日の試作は丸いものあれこれ、が多く。もちろん、偶然。まずはおやつにもぴったりの1品。白玉を使ったピーナッツ団子。いつものように白玉をゆでたら、水に落とさず、あたたかいままで細かくしたピーナッツ砂糖に塩少々、でさっとからめる。水に落とさないからこその、の白玉の優しいもちもち感とぴほんのり塩の効いたピーナッツの衣が絶妙。きなこもちを連想するような、お正月の名残のような1品。もちろん、追加で作ることに。
もう1品は、定番ながら意外にも初めて作った「肉団子」。定番の、甘酢がしっかりと全体にかかった、ではなく。甘酢も添えつつ、花椒塩、それからしょうがをきかせた酢じょうゆを添えるイメージ。いただいた夏みかんがあったので、こちらをお好みできゅきゅっと。
丸めた肉団子を油で揚げるときのポイントは、弱火でじっくり。イメージとしては、「油で煮る」という表現が的確なのでは。鳥の唐揚げなどでも然り、なのだが、温度が高いと回りはこんがり、中は半生、もしくは、肉の縮みが激しくなりがち。なので、低めの温度からゆっくり、じっくり揚げていく。全体にゆっくり、優しく火が通るので、回りだけこんがり、ということもなく、肉の縮みも圧倒的に少なく。揚げたては思わず、つまみ食いせずにはいられないおいしさ。熱々の肉団子にきゅきゅっと夏みかんを搾って、花椒香る塩をパラリ。肉団子の印象ががらりと変わるのでは。さてさて、試作は続く。
あてはの新学期も始まり、いつもの日々が始まる。今日もたくさんのうれしいお言葉などいただき、私にとっては、本当に何よりの励み。こうやって、喜んでくださる方々がいるからこそ、そして、喜んでくださる方々の想いをうかがうことができるからこそ、なのだなあ、としみじみ。
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