
3,4月教室、週末クラス。「春のブランチメニュー」、みなさんが気になるレシピの1つは、食後の「パンケーキ」。
一言で、「パンケーキ」といっても、そのレシピは限りなく、そのお味や雰囲気もそれぞれ。そもそも、「パンケーキ」と「ホットケーキ」との違いは、本来は「ホットケーキ」は甘さしっかりとしたふわっと厚いもの、「パンケーキ」は食事にもなるような甘さ控えめで、薄めに焼き上げたもの、なのだが、その区分はだいぶ曖昧なところもあり。ちなみに「パンケーキ」の「パン」はフライパンの「パン」なので、「パン」で焼く「ケーキ」の意。
さて、今回は、試行錯誤を重ねに重ね、重ねに重ね、ようやくたどり着いたレシピ。人気のあるハワイアンパンケーキ、粉少なめのスフレタイプ、ながらも、スフレタイプならではの焼き上がりはふわあと厚みがあるものの、しゅーと絞んでしまうことはほぼなく、ふわあときめこまやかにしっとりのスフレタイプながらも、その厚みをなるべくキープ、そんな夢のようなイメージをもとに。
生地作りのポイントはなんといってもメレンゲ。ひと手間、ではあるのだが、スフレパンケーキへの道には欠かすことのできない1ステップ。もちろんお時間のないとき、気力のないときにはスルーして、全卵を泡立て器でカシャカシャで。無理をして作ることはないので。今回は、卵黄生地に牛乳、ヨーグルト、粉類などを合わせておき、あとは、みなさんで食事を終えてから、メレンゲを立て、生地を仕上げ、焼き立てをいただく、という流れ。ふわっふわに立ったメレンゲをベースの生地に加えるときは。別だてのケーキと同じく、一気にメレンゲを加えてしまうと、きれいに混ぜ合わさるまでにメレンゲがつぶれてしまうので、まずはメレンゲの1/3ほどを加え、ここはきれいに混ぜる。残りの2/3を加えたら、極力混ぜすぎず、さっくりと仕上げ、生地のでき上がり。
さて、フライパンで焼きましょう。レシピには、わりと、温めたフライパンに生地を流していくものも多いのだが。生地を流したそばから、ジューと焼ける音に、ついつい焦り、慌ててしまいがち。なので、今回は、火にかける前に生地を丸く流し、落ち着いて、ある程度形を整えてから火をつける。ポイントは、ふた。弱火ながらも、蓋をして、フライパン内をなるべく保温すると、生地がみるみるふわあと膨らんでくる。そんな過程を楽しみたい方が中が見えるガラス製の蓋がおすすめ。そのふくらみには愛おしさを感じるほど。ほどなく、下面に焼き色がついたらひっくり返し、ここからは蓋なしでものの1,2分。
お皿にパンケーキを盛り、いちごと粉糖をかけ、シンプルな仕上げ。そして、テーブルセンターには魅惑的なトッピングあれこれ。今回は、溶かしバター、はちみつ、メープルシロップ、カットレモン、アーモンドプラリネ、そしてゆるめに泡立てた生クリーム。お好みのトッピングをのせて、オリジナルパンケーキに。とはいいつつ、食後の小さなパンケーキ。それぞれを少しずつのせたら、もういっぱいになってしまうのだが、「どれしにようかな?」、トッピングをあれこれ迷う楽しさ、のせる楽しさ。生地自体の甘さが控えめなので、ややたっぷりめのトッピングがおすすめ。口に頬張った時の、相乗効果のおいしさといったら。やっぱり私は、溶かしバター&はちみつ&レモン、の取り合わせがたまらない。
焼きたてはもちろん、時間が経ってもしっとりきめこまやかなおいしさは堪能できる生地。子どもたちに「まだあ~?」、と催促されされながら慌てて焼くよりも、慣れるまでは事前焼きもおすすめかも。それからソーセージやベーコン、卵などと合わせての、お食事用の食べ方もおすすめ。
みなさんでゆったりといただくパンケーキ時間、諸事情で我が子たちの乱入シーンあり、たいへんお騒がせしました。騒がしかったのはもちろん、もれなくのいちご泥棒たち。
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