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フリカデレとよもぎ


 月に1度の大磯試作の日。今回はこちらも、教室同様、春のドイツ料理。柳田さん到着までにせっせと仕込みを進める。この、到着を待ちながら、1人せっせと仕事を進めるこの時間が実は毎回、かなり心地よかったり。
 ドイツ料理といえば、の1品、ハンバーグ。発祥のハンブルグとも、またはフリカデレとも呼ばれ。ひき肉に玉ねぎ、パン粉、卵で定番の生地を作り、そこからのアレンジが自在。もちろん定番はシンプルに焼くのだが。今回の1品は、「クロプセ」いわゆる肉団子。生地を丸めて、さっと焼き、ケイパーを加えて煮込む。仕上げに生クリームとレモンを加えると、酸味とコクが絶妙な1品。今日はここに春野菜のグリンピース、アスパラガス、スナックえんどうなどを散らし。もう1品は細長く成型した生地を焼き、自家製バンズにはさみ、ケチャップと粒マスタードを添え。と、1つの生地からの派生力。
 もう1品、教室でも取り入れようかと検討していた1つ、「ハッシュ・ド・ポーク」。お手軽に赤ワインベースのリッチな味わいを楽しむことができる1品。ポークでも、ビーフでも、チキンでも、ひき肉でも。まずは肉をさっと炒め、取り出し、玉ねぎをじっくりと炒め。そこにまずは赤ワインを投入。フランべしたら、1/4ほどの肉を戻し、ホールトマト、水を加え、さっと煮る。5分ほど。仕上げに残りの肉も加え、ケチャップと中濃ソースで全体を引き締め。この、1/4ほどの肉を煮込むときに加えるのがポイント。最初から全部加えてしまうと、肉の縮みも激しく、うまみが出ていってしまうので、1/4はソースへのだしとして、3/4は肉のおいしさを堪能すべく、そんなイメージ。30分以内にリッチなメインが仕上がるというのも魅力。
 今までの試作も含めて、今までで1番上出来に仕上がったプレッツェルを料理と合わせながら、いつもながらの試食時間。4月には、長野に住む、お互いの共通の知り合いのもとへ、出かけるという柳田さん。「一緒によもぎ団子を作りましょって話しているの。」と。ああ、私もいつか、ふらり、そんな風に出かけられるようになるの、だろうか・・・、など。なるはず、と信じて。この季節になると、毎年必ず、ふと安曇野のことが思い出される。私の師であった亡き久松先生と、手に籠を下げ、よもぎやつくしを摘んで。摘みたてのよもぎでよもぎ団子を作り、まだあたたかいところを頬張り。
 夕方、あてはの工作教室お迎えに。今回は「クッションドールを作ろう」、ということで、なかなかキュートな仕上がり。題して、「カラフルくわがた」。クワガタのフォルムに鮮やかな色合い。夜、寝室に向かう前、クワガタをキュッと抱き、「クワガタくん、ずっと一緒にいようね。」と。寝室でも、それはそれはいとおしそうに抱え、布団にも繰り込み、小声で、「クワガタくん、ず~っと仲良くしようね。」と。大事に、仲良くしていただきたいところ。
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Author:くにたちの食卓 いづい
くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
ホームページをリニューアルしました。http://kunitachinoshokutaku.com/

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