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包丁術


 今月最後、そして、「春のドイツ料理」最後の日。
 今回のメニューで特にご好評いただいたパン2種類。まったく同じ生地から香ばしい食感と香りがたまらないプレッツェルと、シンプルにしっとりもちもちとしたバンズ。焼き時間をやや短めに仕上げ、焼き立てならではのおいしさを堪能。私の教室では、たいていのパン作りや次回のチャーニーズ点心の皮などなど、フードプロセッサー頼り、のシーンも多く。今日もフードプロセッサー熱高まった方も多かったようで。もちろん、まずは手捏ね、そしてホームベーカリーでもよし。が、圧倒的に早く生地が仕上がるプロセッサーの威力。私も記憶が定かでなく、今日もお伝えしてしまったのだが、我が家のプロセッサーは、クイジナート社のDLC-8P2J。魅力はなんといっても、500gのまでの生地が捏ねられること。とはいっても、実際に粉500gだと回りづらいので、450gぐらいがリミットなのだが。もしも、パン生地作りもメインでの購入を考えている方へは、間違いなくこのサイズをおすすめしている。
 さて、プロセッサー任せであっという間に生地が仕上がり、一次発酵。そして、生地を分割し、みんなで作業台を囲んでの成型。楽しいひととき。そしてしばしの二次発酵を待ち、プレッツェルは重曹を加えた湯の中でさっとボイルして、2種のパンをオーブンへ。6、7分後には焼き上がり。熱々のバンズに切込みを入れる。かなり熱いので、私が担当することも多いのだが、熱々はもちろん、やわらかく切りにくいものにうまく包丁を入れるコツは、何度かお伝えしているのだが、包丁(できれば、やっぱりパン切りナイフ)を大げさに前後に動かしながら切ること。そうすると、ふんわりやわらかいものもつぶさずに、優しく包丁を入れることができる。例えば、ホームベーカリーでの焼き立てパンのスライスも然り。ロールケーキをカットするときも然り。包丁を使うとき、「力」で押し切らない。これはやわらかいものについてだけでなく、野菜や肉など切る対象全般についていえること。語り出すと止まらないので、この辺りで。
 食べ終わった瞬間に、「ぜんぶおいしかったあ!」、そんな声が聞こえると思わずにんまり。ありがたい達成感。次回の、「初夏のオリエンタル料理」も、すべてのレシピに私の想いを込めて。以前働いていたお店のオーナー、まさよさんがいつも口にしていた言葉、「料理は作る人から食べる人へのメッセージ」。そんなメッセージが重過ぎるときには軽くスルーしていただくこということで。
 教室が終わってから、シッターさん宅ステイから帰ってきた上下赤服のゆふき。明日で2才。
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Author:くにたちの食卓 いづい
くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
ホームページをリニューアルしました。http://kunitachinoshokutaku.com/

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