
だいぶ秋色に色づき始めた大学通りを抜けて、一橋に一歩足を踏み入れると、午前中のやわらかい日差しを浴びて、まさに黄金色に輝くいちょうの木には思わず声がこぼれるほど。秋の眺めを満喫しながら、束の間のおしゃべり時間など。
さて、今月の大磯レシピもそろそろ追い込み、のはずが、なんだか他にも気を向けることが多くなり(いつもそうなのだが)、慌ててピッチを上げてみたり。今回はクリスマスメニュー、というリクエストに、「フォルムにこだわったクリスマス料理」、そんな展開をイメージ。フォルム美しき料理、といえば、のテリーヌあれこれ、ということでいつになくテリーヌをせっせと仕込む日々。今日の試作は、「季節野菜のムサカ風テリーヌ」。以前、教室でもやった、ギリシャ料理「ムサカ」。いつものひき肉ベースの生地と下処理した季節野菜。今日はなすにかぼちゃ、ほうれん草など。そしてホールトマト。ひき肉生地、フィリング、ひき肉生地、フィリング、ひき肉生地、とミルフィーユ状に重ねていき、オーブンへ。次回は間にチーズを挟んでの再度試作を。
テリーヌをオーブンで焼いている間に。今日は慣れないアイシングごとなど。来月に向けて、まだまだ、まだまだぼんやりながら、今日はちょっとしたヒント探しといったところ。ずっと以前から、1度は作ってみたかった「ヘクセンハウス」。そう、グリム童話「ヘンゼルとグレーテル」に出てくる、あの、1度は憧れる「お菓子の家」。ドイツやスイスなどではクリスマスシーズンの風物詩でもあり。途中、かなりの敗北感を感じつつも、なんとか構築。いつものとはかなり違った感覚でのキッチン時間となり。さてさて、ここからどんな風に展開されていくのか、私自身も楽しみ、楽しみ。そう、気づけば、そろそろクリスマス支度をしなくては。
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