
さてさておせち日記 2日目。
朝から夜までオーブンフル稼働な、肉、肉、肉な1日。
まずは「ピスタチオのテリーヌ」。

豚ひき肉と鶏ひき肉ベースの生地に、色鮮やかなピスタチオがふんだんに。
我がテリーヌの原点ともいうべく。
ずらりと並ぶ型たち。
ピスタチオのテリーヌしても、薬味とチーズのテリーヌ、そしてナッツ松風にしても、それから栗きんとんにしても、わがおせち仕込みには大活躍、なくてはならない存在の、フードプロセッサー。
フードプロセッサー様、様。
そして、オーブン様、様も。
第1陣が焼き上ると、オーブンから取り出して、すぐに第2陣、そして続いて第3陣。
常にオーブンが稼働な1日。
おかげで教室キッチンはあたたかく。



オーブンでピスタチオのテリーヌを焼いている間に、今度はナッツ松風。
鶏ひき肉生地をベースに、粉山椒の香りがふわり。
トッピングのナッツの存在感。
我が家の流し缶、総動員。
流し缶。
毎年、ナッツ松風を仕込みながら、特に、流し缶を洗っているときに想い出すこと。
子どものころ、実家に1つだけあった流し缶。
キッチンの上の棚の左手前が定位置。
母がゼリーや寒天を作ってくれた記憶。
子どもながらに、流し缶の、道具のかっこよさ、用の美、のようなものを感じていて、なんだかちょっとした憧れを感じていたような。


流し缶に生地を詰め、表面を平らにしたら、登場するのがたこ糸。
もちろん目分量でナッツを並べていってもいいのだが、案外いちいち戸惑うことも。
カットしたたこ糸で定めをつけてあげると、ひと手間かかるが、実はそれ以降は迷いなくナッツをトッピングできるので、実はこちらの方が効率よく、そして確実。
急がば回れ、なり。

特に量が多くなると、オーブン温度や焼き時間などにも影響があり。
昨年の仕込みノートはまさに手放せず。
1年前の私のメモ書きが頼りになること、なること。
当たり前なのだが、1年後の自分に向けて書いているので、自分が思いそうなところをいい具合に書いてくれていて。
毎年ながら、1年前の仕込みノートは常に作業台の脇に。
オーブン焼き時間に迷わない、ありがたさ。


ナッツ松風を焼き上げて、さあ、買い出しへ。
注文のお肉を受け取りに行き、間際で調達したい食材を買い求め。
ついで、本日のご自愛用は、ブリオッシュ・ドーレの、ティラミスマリトッツオ。
たいへんお行儀悪く、仕込み後半戦に、つまみ食いしながら、ながらも。
シンプルなパン生地に、マスカルポーネクリーム。
パン生地に、コーヒーソースが忍ばされていて、想像以上に、大人味♡


さてて、後半戦!
「薬味とチーズのテリーヌ」。
もう1つの、「ピスタチオのテリーヌ」と合わせて、我がおせちの定番の一品。
アクセントにはチーズと薬味たち。

しょうがに三つ葉、万能ねぎ、そして少々加えることで全体がうまくまとまるさりげない影役者、イタリアンパセリ。
頬張ったときにふわあと薬味が香り。
夕方過ぎのキッチンは、ひたすらの、お肉の香りが広がり。
お肉の日。


薬味とチーズのテリーヌを焼きながら、ナッツ松風のカットをひたすら、ひたすら。
スイーツのような、愛らしい松風。


おせち仕込みをしながらの、本日の、心の支え。
届いたばかりの、殻付き牡蠣!

焼き牡蠣に、それから、むき身は、牡蠣フライに、の牡蠣祭り。
明日は牡蠣グラタンの予定。
牡蠣の、磯の中に迷い込んだような香りがとにかく大好き。
香りでエネルギーチャージ、そしてミネラルでエネルギーチャージ、よおし、年末まで駆け抜けられるはず。
*おせち日記 2日目*
ピスタチオのテリーヌ、薬味とチーズのテリーヌ、ナッツ松風、黒豆の火入れ

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