
おせち日記1日目。
年内の仕事納め、おせち仕込みが今日から本格スタート。
まずは丹波の黒豆・飛切の新豆に火を入れ。
毎年毎年、1年後の自分に託すべく「おせち仕込みメモ」。
仕込みの際の分量や流れはもちろん、反省点や来年もこうしよう、そんな走り書きあれこれ。
1年後にはすっかり忘れてしまう自分へのメッセージとして。
今年も、昨年のおせち仕込みメモと、今年の仕込みメモを照らし合わせながら。
キッチンコンロ、2口分に鎮座する寸胴なべたち。
どうかふっくらとしっとりと炊けますように、願いを込めて。
毎年ながら、おせち仕込みで一番緊張する瞬間。





黒豆の鍋の様子を気にしながら、お正月飾り作りなど。
先日せっせと作った水引も添えて。
ほらほら、手が止まらず、ほどなく3つのお正月飾りができあがり。
ワークショップで作った分と合わせて、4つ。
どこに飾るのだろう、そんな想いもありつつ。



黒豆を煮ながら、さあ今度は栗きんとん。
今回はなぜか驚くほど多く、栗きんとんのご注文をいただき、前年よりもぐっと仕込み量が増え。
ということで、今までは1度に一番大きな行平鍋で炊いていたのだが、2つの大鍋に分けて。
少しつぶしたくちなしを入れたそばから、ふわあと鮮やかなくちなし色が広がり。
そして、くちなしの優しい香り。
ああこの香り、この香り。毎年ながら、胸がきゅんとする瞬間。
1年に1度の香り。
しっとりと炊きあがったきんとんの、優しい色合い。
そして時間が経ってからも、ふわりとくちなしの香り。



引き続き黒豆を炊きながら、定番の、「彩りなます」。
なますといえば、の大根、京にんじんに加えて、赤大根、きゅうり、そしてりんごなど。
ひたすたの千切り、千切り、千切り。
研ぎたての包丁でせっせと、せっせと。
ボウルに放たれた彩り鮮やかな千切りに野菜たち。


赤大根は他の野菜に色移りするので、別でまずは浅漬けに。
盛り付ける少し前に甘酢漬けにし。
仕上げにはいくらと柚子をあしらい、さらに鮮やかに。
買い出しの時の買い物かごの中でも、野菜たちの彩りの鮮やかさには、毎年ながらはっとするもの。
そして仕込みをしながら、食材の鮮やかな色あいや切った断面の美しさ、などなど。
毎年ながらの眺めなのだが、それでも飽くことなく魅了される食材の美しさ。

明日のテリーヌ仕込みの準備もして、の1日目の仕込み終了。
*おせち日記1日目*
黒豆の火入れ、栗きんとん、彩りなます、ピスタチオテリーヌの準備

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