
2019年おせち日記 3日目。
朝からナッツ松風。
鶏ひき肉生地をベースに、粉山椒の香りがふわり。
トッピングのナッツの存在感。
流し缶に生地を詰め、表面を平らにしたら、登場するのがたこ糸。
もちろん目分量でナッツを並べていってもいいのだが、案外いちいち戸惑うことも。
カットしたたこ糸で定めをつけてあげると、ひと手間かかるが、実はそれ以降は迷いなくナッツをトッピングできるので、実はこちらの方が効率よく、そして確実。
急がば回れ、なり。
今回は型を1つ追加したので、1回転での効率もよくなり。

特に量が多くなると、オーブン温度や焼き時間などにも影響があり。
昨年の仕込みノートは手放せず。
1年前の私のメモ書きが頼りになること、なること。
当たり前なのだが、1年後の自分に向けて書いているので、自分が思いそうなところをいい具合に書いてくれていて。
毎年ながら、1年前の仕込みノートは常に作業台の脇に。
まるで1年前の我が身と対話しているような感覚。
そして、1年前には気づかなかったこと、小さな小さなスキルアップもあったり。
洗い終わった型はデッキで一気に乾かし。
昨日は、外のあたたかさに1日中教室キッチンの窓全開、だったのだが、今日は一転。
強風で、型たちもあっという間に乾き。



仕込みノートとともに、そばに置いている「箱詰めもてなしレシピ」を時折開き。
実は、ご用意しているおせちレシピがほぼ載っていて。
いつもの私のざっくりレシピよりも数段丁寧でわかりやすいレシピなので、実は私自身が一番重宝しているのかも。
おせち。
以前は20品以上に品目をご用意させていただいていたが、10年前からは、まだ子どもたちが小さいので、と、7、8品に限定してご用意させていただくスタイルに。
そしてありがたいことに年々ご注文が増え、今は8品をきちんとご用意するのが精いっぱいなところ。
今はおせちのスタイルもそれからお正月のスタイルもみなさんさまざま。
それでもやっぱり新年のテーブルは大切にしたいもの。
おせちの選択肢もたくさん。
お気に入りのお店のおせち一式を選ぶもよし、張り切って全品作るももちろんよし。
たとえば、作ってみたいもの、自分の好きなものを数品、楽しみながら作るのも上々。
![2017122904484195f[1]](https://blog-imgs-114.fc2.com/s/h/o/shokutakuizui/20181229045455346.jpg)
続いては、明日の仕込み「海老とほたてのマヨネーズ炒め」の、海老の下処理。
火が入るそばからキラキラと赤く輝く瞬間。
粗熱が取れてから楊枝を外し。


そして今日の最後の仕込みは、「ケーク・サレ」。
毎年仕込み最終日にもってきていたのだが、今回は1日前倒しに。
優しい塩味の効いた、お食事用のパウンドケーキ。
大きなボウルに1回にパウンド型4台分の生地を混ぜながら。
ベースに生地に、フィリングのチーズ、ベーコン、ドライトマト、イタリアンパセリを入れた瞬間、明るい光の中、その色合いがなんとも美しくて。
型に流して、トッピングにたっぷりのコーングリッツと中央部分にはブラックペッパー。
中央のみにかけるので、切り分けた時に、ブラックペッパーがかかっているところとまったくかかっていないところがあるように。
お子様やお好みでのお取り分けを意識して。
オーブンからケーク・サレを焼ける香りが広がり。






合間に、お花屋さんへ枝ものや葉ものなどの調達へ。
ここ数日はキッチン籠りの日々だからこそ、一足外に出て、外の空気を吸うのが何よりのリフレッシュ。
松葉に裏白、そして金塗の雲竜柳など。
それから新年用のコーヒー豆の調達なども。
夕方のキッチンにて、音楽を聴きながら、テリーヌのラッピング。
今まではこのラッピング仕事、どうしても夜な夜な作業になり、眠気眼で追われる感も満載だったのだが、今回は、仕込みにもそして心にも余裕をもって事が進められますように、そんな目標のもと。
このひとときが想像以上に心地よく。
徐々に日が暮れてくる頃。
先日買ってきた春の花たちもそっと応援してくれているような。
*おせち日記*
ナッツ松風、ケーク・サレ、海老の下処理、お渡しのみなさまへのご連絡など


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