
連休中には、ふらり横須賀まで。
戦艦が好きな長男との以前からの約束で。

まずは東京湾唯一の無人島・猿島へ。
三笠公園から船でものの数分ながら、そこは別世界。
島からは縄文時代の土器などが発掘され。
猿島にはかつて砲台が置かれ、東京湾を守る要の役割、〝要塞の島。
当時は一般人の立ち入りが禁止されていたため、貴重な自然や歴史遺産が残されたことにより、平成27年に「国史跡」に指定された、とのこと。
ビーチからわずか5分歩けば、そこはもう要塞エリア。
突如あらわれる重厚な雰囲気に、思わず息をのんでしまうほど。
兵舎、砲台、そして長いトンネル。なかでも〝フランス積み〟という方式で積み上げられたレンガの建造物は、日本に数カ所しか現存していない貴重なもの。
映画『天空の城ラピュタ』を連想させるとして人気を集めているスポット。
ジャングルを思わせるような道を進むと、青々とした海が見え、そしてそこには砲台の跡。



三笠公園に戻り、世界三大記念感艦の1つ「みかさ」へ。
大日本帝国海軍の戦艦で、敷島型戦艦の四番艦。奈良県にある三笠山(若草山)にちなんで命名された。
1904年(明治37年)からの日露戦争では連合艦隊旗艦を務め、連合艦隊司令長官の東郷平八郎大将らが座乗。
現在は防衛省が所管し神奈川県横須賀市の三笠公園に記念艦として保存され、現存している。
間近で見る主砲は想像以上に、想像をはるかに越えて、大きく。
展示されていた舵の大きさも然り、と1つ1つの大きさに圧倒され。
甲板脇には補助砲がずらりと並び、狙いを定めてみたり。


海軍カレー、海軍カレー、と、どぶ板通りを散策。
アメリカンテイストのお店がずらりと並び、ちょっと脇道に入れば、昼間はクローズしているバーが軒を連ね。
どの店もかなりの行列に、泣く泣くカレーは諦め。
帰り道にふらっと立ち寄った貝山緑地。
菜の花が咲き、そしてあちらこちらによもぎやのびる、かんぞうなど春の山菜たち。
子どもたちとのびる摘みなど。
のびるを摘んだ瞬間に、ふわあと春の香り。
そして小さいころ、毎年父と摘んだ記憶がよみがえり。
ふらり横須賀の日帰り旅。


春分の日を過ぎると一気に春めくもの。
夕方、大急ぎで作った「牡丹餅」。
春には「ぼたもち」、秋には「おはぎ」。
その時期にちなんで呼び名が変わるのもなんとも風情あるもの。
時間がなかったので、もち米は使わず、うるち米を少しやわらかめに炊いて、すりごぎで少しだけつぶして。
さあ、春本番に向かって。

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