
刊行からだいぶ遅れてしまったが、「箱詰めおやつの贈りもの」をもって、お世話になって先生のもとへ。
根津駅を降りて、懐かしい道を歩き。
路地裏をちょこっと入り、戸をひくと、懐かしい玉砂利の小径、そして店内へ。
鉄骨の天井などスタイリッシュなものとアンティークの和の雰囲気が、改めて拝見しても絶妙なバランスの、本当にすてきな内装。
そして店内の一角にはご自身で作られた貝合わせや人形が飾られ。
20代の頃にお世話になった、「根津くらぶ」の山田悦子先生と約10か月ぶりの再会。
先生のチャーミングな笑顔に、思わず座り込んで話し込んでしまうことしばし。
こちらのお店では、春夏秋冬、本当に美しい季節の懐石料理をみっちりと勉強させていただき、そして包丁の扱い方も、それから料理教室ではアシスタントとして、下準備や生徒さんとのやりとりなどなど、本当にたくさんのことを学ばせていただき。
なんといっても、先生の女性らしく、凛とした、美しい盛り付け。食材の美しさを引き出し、そして余白も大切にされ。
「美しさ」について、本当に多くのことを学ばせていただいた場所。
こちらで教えていただいた酢めし、合わせ酢の配合は、今、大切に引き継がせていただいているものの1つ。
私自身も教室を主宰するようになった今だからこそ、先生からうかがう言葉の含蓄をしみじみ、しみじみ。
一緒に働かせていただいた頃とはまた違ったお話ができるありがたさ。
![P3317578[1]](http://blog-imgs-98.fc2.com/s/h/o/shokutakuizui/20170210045406b11.jpg)


先生のお変わりないチャーミングな姿を拝見し、そしてこうやってお礼をお伝えできること。
今度は国立でお待ちしております、とご挨拶をして。
先生から教えていただいた循環バス「めぐりん」に乗って、浅草方面へ。
鴎外旧居跡を眺め、不忍の池を眺め、そして車窓からもはっきりと、上野公園の早咲きの桜の眺め。
そして合羽橋を通り、浅草へ。
いやあ、バス時間の楽しいこと、楽しいこと。
以前から立ち寄りたかった「まるごとにっぽん」へ。
47都道府県の「ふるさと」が一堂に会する、全国各地の地産セレクト、てまひまかけた本物の逸品、地方に伝わる伝統を活かし新しいモノづくりへの取り組みなどなど。
上のフロアからぐるりと巡り。
まず目に入ったのは、日本三大つるし飾り。吊るし雛がずらり、ずらり。
そしてすっかり魅了されたのが、料理道具専門店「つきじ常陸屋」。
包丁ずらり、野菜の抜き型がまるで宝箱のようにたくさん並べられていて。
まさに用の美。
そして1階「にっぽんの食」のフロア、「蔵」には全国各地の名産品がずらりずらりずらり。
例えば、漬物1つ、おかき1つ、あんぱん1つとっても、それぞれ全国各地の名品が並ぶので、どれにしようかな、あれもこれも食べ比べ!、悩み出すと限りなく。
大いに後ろ髪引かれつつ、また来るべし、と今日の買い物を済ませ、浅草散策はここまで。


帰り道の新宿にて、フードリサーチへ。
発酵デリカテッセン&カフェテリア「Kouji&ko」へ。
伝統的な発酵食品を「ヌーベル ハッコー」をコンセプトに和食にとらわれることなく、無理なく取り入れる新しいスタイルを提案。
ショーケースには魅惑的なディッシュデリやスイーツが並び。
今回は、ローストチキンの大徳寺納豆ソースと黄野菜 カレー風味やヨーグルトソースのタルトフランベ、それからビターチョコレートのムース たまり味噌の香り、などをチョイス。
発酵食品を使うことで、コクや深み、そしてうまみが増すおもしろさ。
特にデザートのチョコレートに使われるたまり味噌の香りとコクの相性。


それから、「Wa's sandowich」へ。
だしや味噌、醤油など和の食材を生かした、和のサンドイッチ専門店。
大葉や柚子胡椒のきいた「サバサンド」、想像以上に口の中で1つにまとまり。
それから、「TORAYA CAFE AN STAND 新宿店」へ。
あずきフォンダンとコクのあるクリームサンド。
あずきのさらなる魅力をしみじみ、しみじみ。
先生のお会いして、心浮き、駆け足ながら、改めて、「和」の魅力を感じるひとときとなり。
さあ次につなげて!

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