
クリスマスの朝。
いつもは一番寝坊助の長男が、2時間も早く目を覚まし、がさごそ、がさごそ、「やったあ!」
うれしさのあまり、下2人もむりやり起こし、みんなでがさごそ、がそごそ。
そして、さっそくそれぞれにそれぞれのプレゼントを満喫する時間。
相変わらずのブロック好きの長男には、nanoblockの戦艦大和。それから大好きな「ナルト」に文庫版などなど。次男には、レゴブロックのレゴシティ、そして娘には、シルバニアファミリーの夢のお家。
テーブルの上では、朝から本格作業は始まり、あっという間に作業場の風景。
それぞれに帰宅後を楽しみに、登校、登園したクリスマスの朝。
翌日からのおせち仕込に向けて、買い出しや下準備など。
おせちでも一番ご注文多くいただくのが、「丹波の黒豆 飛切」。
鍋の準備、そして豆の準備をし、背筋が伸びる想い。

準備の合間に、テーブルを整えて、前菜の用意など。
ゆでた鶏肉を使って、「チキンリエット」など。11・12月レッスンで登場した、「さばのリエット」と同じように、鶏肉とクリームチーズをフードプロセッサーにかけ、今回はアクセントにあらみじんにしたくるみを加えて。
それから、花大根の甘酢漬けにポテトサラダなど。
夜は、お友達たちとのクリスマス&忘年会&出産のお祝いも!
テーブルの周りにずらりと座る子どもたちの眺めに、成長をしみじみ。
出会った頃には3人だった子どもたちが、4人、5人と増え、ベビーカーですやすやのベビちゃんを合わせて、とうとう8人!
最後は、いつも彼女が焼いてきてくれる米粉のシフォンケーキに、女の子チームがデコレーション担当、でき上がったことに、男の子チームが、「ケーキ、ケーキ!」と一気にやってくる、の図。
よく食べ、よく飲み、よく笑い、よく語り、年末のうれしいひとときとなり。



そして本日から2016年おせち仕込みがスタート。
まずは、願掛けも兼ねて、「丹波の黒豆 飛切」に火を入れる。
丹波の黒豆の中でも一番立派なサイズのもの。
無事、おせち仕事が事進みますように、と心から願いを込めて。
毎年毎年、ご注文が増え、炊き上げる黒豆の量も増え。
寸胴鍋のサイズも何度がサイズアップし。昨年からは我が家で大きな寸胴鍋で炊いているのだが。
今年の分量までが限界。というか、本当はもう少し大きな鍋で炊いてあげたかったなあ、など。
来年の私に向けておせちノートにコメントを入れ。
黒豆の香りが広がり始めた頃、「栗きんとん」のきんとん作り。
毎年、選ぶのが「なると金時」。こっくりとした甘みがきんとんぴったりなので。
一度湯通ししたさつまいもをゆでる。
色付けに使う「くちなし」。今年は、少し前にお隣さんのお庭から摘ませていただいた、まだ実にやわらかさの残るくちなしも使って。
包丁を少し入れてみると、なんとも鮮やかな朱色。そしてその香りには思わずはっとするほど。
鍋に入れたそばから、鮮やかな色が広がり、そしてくちなしの香りが広がり。
昔はきっとこうやって、庭先などで採れたその年のくちなしの実を使って、きんとんを作ったのだろう。
改めて、先人の知恵に敬服する想い。
今は技術の向上で保存が効き、流通が広がり、便利になった恩恵のほうが存分に大きいのだが、それでも当時の、その時ならではの季節感を感じることのできる豊かさ。
「おせち」はまさにそういうものの大切な伝承の1つ。
甘さを控えめにした「きんとん」。甘すぎず、それでもつやが出て、口にした時には、しっかりとほどよく甘さを感じるくらい。
余熱が落ち着いた頃にも、ふわりとくちなしの香り。
*毎年恒例のおせち日記*
12月25日 黒豆の下準備
12月26日 黒豆の火入れ1日目(5時間ほど)、栗きんとん、ピスタチオテリーヌの下準備(今から大量のピスタチオの殻割り、来年は殻なしピスタチオも検討しなくては!)、裏白や松などをお花屋さんにて調達


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