
2日間の、6月イベントレッスン「包丁研ぎと和菓子のじかん」が無事終了。
両腕、両足の筋肉痛に見舞われつつも、指先、爪先がすっかり黒くなりつつも、ありがたい充実感と、そしてご参加くださったみなさまとの優しいひとときに満たされて。
包丁研ぎ、ということでご参加のみなさまには包丁を1本ずつお持ちいただいて。
まずは、レクチャーから。包丁の種類、そして砥石の種類、おすすめの砥石の説明など。それから、いざ、包丁の研ぎ方について。まずは口頭で、ポイントをピックアップして説明し、続いては、シンクの周りに集まっていただき、包丁研ぎを見ていただく。通常のイベントレッスン以上に、みなさん真剣な表情。
私に研げるかしら、そんなお気持ちの方ももちろんありつつも、さて、順番に包丁研ぎ。
お二人ずつ、包丁研ぎをしていただきながら、お待ちの方々には、お菓子と緑茶のじかんを楽しんでいただく。
ということで、テーブルセンターの重箱を開けると、みなさんからの愛らしい悲鳴。国立の和菓子屋さん「一真庵」の季節の上生菓子が重箱にちょこんちょこんとく佇む姿。
季節を感じる4種の和菓子。七夕きんとんに、青梅、なでしこ、そしてくずまんじゅうの氷室。みなさんでどれを召し上がるかしばし悩んでいただく間に、緑茶のご用意。まずは、お菓子に合わせて、鹿児島の「知覧 みどりゆたか」。なんとも鮮やかな色味はもちろん、さつまいものようなほっこりとした味わいと、青々しい、若々しい味わいが、そしてお菓子にもぴったりと合うほろ苦さと、なんとも豊潤な緑茶。お菓子を召し上がった後は、さっぱりと爽やかに、グレープフルーツのフレーバー香る緑茶を冷たくして、ご用意し。

包丁研ぎ。自己流ながらにも時々されている方もあり、もちろん、今日が初めて、結婚したときに買った包丁を恐る恐る携えて、という方もあり。包丁もさまざま。結婚したときに見立てたもの、おみやげに受け取ったもの、日々料理をする今となって、見立てたお気に入りのもの、などなど。改めて、包丁にもストーリーがあるのだなあ、と。
最初は、恐る恐る研ぎ始め、いつの間にか、それぞれの方がそれぞれのリズムに合わせるように。研いでいる包丁を途中でお預かりして、様子をみつつ、ほぼみなさんがお時間内に美しく包丁を研ぎ上げ。中砥で研ぎ、最後に仕上げ砥で研ぎ上げた時の包丁の美しさ。そして、砥石に負けないくらいにいい仕事をしてくれるのが、さびとり。その名も「サビトール」。特に、「もう捨てようかと思ってました!」、さびがあちらこちらについてしまい、だいぶかわいそうな姿になっていた鋼の包丁が、みるみるうちに生まれ変わり、きらきらに。「捨てられなくて、よかったね。」と思わず、包丁に話しかけてみたり。このさびとり、鋼の包丁だけでなく、ステンレス包丁も、クスミがとれて、なんとも美しくなる。みなさん、それぞれに、研ぎたての包丁の刃をきゅうりにあて、その手ごたえをご満喫。そんなご様子を拝見するうれしさ。

今回は、最後に、ついでに、ということで、「包丁の使い方」についても、ほんの少しお伝えし。包丁の持ち方、切り方についてなど。ある意味、あまりに日常的過ぎて、なんとなく見よう見まねから始まり、あとは自分なりのやりやすさ、を重ねることが多いのかもしれない。が、改めて、ちょっとした基本を知ることの価値は大きく。
全4回の包丁研ぎレッスンが無事終了し。ご参加のみなさんがうれしそうに包丁を持ち帰る姿がなんとも印象的。包丁研ぎという仕事がお好きだったら、日々の家事に負担なく、ストレスなく取り入れていただけたら。でも、包丁研ぎを自分でするのは、う~ん、という方も多いはず。としたら、無理しての包丁研ぎはおすすめせず。研ぎ屋さんに出すなり、私のところへ持ってきていただくなり、わざわざストレスを増やす必要はまったくないはず。ただ、言えるのは、やっぱり研いである包丁を使うことはおすすめしたところ。なんといっても、研ぎたての包丁で料理することの心地よさは料理のスキルアップ、そして楽しさとも直結するので。
改めて、今回ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。次回は、秋深まる頃に、秋らしいおいしいイベントレッスンを開催したいなあ、とぼんやりながら考えております。

丸の内ではなく、八重洲で。バルやバーではなく、居酒屋で。昨日は、中高時代の友人たちと、うれしい集まり。最近はこうやって、彼女たちと会って、ひたすらしゃべり、ひたすら笑い、時にまじめな話をし(ほとんどないか)、そんな時間が本当にかけがえなく。ほろ酔いでの別れ際、ついつい立ち話も長くなり。きっと、また、そう先でなく、会える、そんな感覚がなんとも心強いもの。次回は個室でね。
6月のイベントレッスンが終わり、今週からは、7,8月レッスンがスタート。
気づけばそんな時期。学校や園でのプール開きも始まったので、今日は我が家でもビニールプール開き。一番張り切るのは、3年生の長男。まだ、入るの?と、何度も確認したのだが。玄関先のブラックベリーもだいぶ色づいてきて。本格的な夏のはじまり。

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