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5月17日 トムヤムガイの作り方



週末レッスン。

ここしばらくの、すっかり夏のような日差しの中、「初夏のパシフィック料理」。
まさにこれからの季節にぴったりの一品「トムヤムガイ」。「トクヤムクン」と同じく、酸味と辛みのある、タイ料理。トムは煮る、ヤムは混ぜる、そしてガイは鶏肉の意。ちなみに、クンは海老。トムヤムクンは以前に教室でみなさんと作ったことがあるのと、今回は、「ガーリックシュリンプ」で海老が登場するので、鶏肉と初夏野菜を使って、「初夏野菜のトムヤムガイ」とすることに。

トムヤムスープの、あの酸っぱ辛さはそもそもなんなのだろう、と思う方も多いのでは。主には、レモングラスというイネ科のハーブ。こちらはまさにレモンのような爽やかな酸味と風味。そして、バイマックル、こぶみかんの葉。こちらは柑橘らしい爽やかさを演出。そして、辛みの唐辛子など。
もちろんこれらの材料をそれぞれ調達し、タイでもよく使われるすり鉢などで、潰し、ペースト状にして使うのが、本格派、なのではあるのだが、だいぶ気が遠くなる。
ということで登場するのが、「トムヤムペースト」。その名の通り、トムヤム用のペースト。原材料は、レモングラス、バイマックル、唐辛子、そして全体をペースト状にまとめる大豆油など。タイ料理定番の、グリーンカレーペーストやレッドカレーペーストなどは使ったことのある方も多いのでは。カレーペーストは唐辛子がたくさん使われているので、とにかく辛さが強い。のだが、この「トムヤムペースト」は、そのタイカレーペースト少々にレモングラスなどのハーブがメイン、そんなイメージ。
ちょっと前までは、あまり目にすることがなく、目にしても、だいぶ容量のある瓶入りで、ちょっと使うには躊躇するところが。が、最近では、近くのスーパーにもチューブ入りのもの、それから10gほどの使い切りのものなどを目にするようになり。
ちょうど1年ほど前の、ベトナム料理の時にも、「ベトナムカレー」を作るのに登場したのが、実に使い勝手がよく、そして少々で一気にアジアンの雰囲気を楽しむことができる、なかなか魅力的なもの。

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今回の具材は、まずの鶏肉に、新玉ねぎ、かぼちゃ、マッシュルームにパプリカなど。スープ全体にコクを出すために、少しのホールトマト、それからココナッツパウダーと牛乳を加えて。そして、仕上げにナンプラーと、お好みでレモンをキュキュキュッと絞ると、すっかりのアジアンの風味に体が喜ぶ実感。
この「トムヤムペースト」、辛さはさほど強くないので、まずは少なめにしてスープを作り。例えば、お子様の分を先に取り分けてから、最後にペーストを追加して、大人向け、お好みに仕上がりに、と家族分のお取り分けもできる。それから、普段のカレーに少々加えるだけも、どことなくアジアンな雰囲気を演出。お肉の下味に使ったり、炒め物に少々加えたり、アジアン系がお好きであれば、辛さ、ではなく、香り、でアジアンのテイストを楽しむことができるはず。

テーブルにずらり、パシフィックな料理が並び。お国はさまざまながらも、テーブルの上で、そして口へ運びながら、なんともいえないバランス、というか取り合わせ、というか。そして、なんともいえない楽しさがあり。改めて、こういう切り口でのコース仕立てもいいものだなあ、としみじみ。

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くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
ホームページをリニューアルしました。http://kunitachinoshokutaku.com/

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