
大磯出張試作へ。
今回はこちらも、テーマは「初夏のパシフィック料理」。
ベトナム料理あり、フィリピン料理あり、シンガポール料理あり、メシキカンあり、ハワイアンあり、などなど、まさにパシフィックをざっくり、ぐるり。
毎回、事前にレシピをもとに、野菜のカットに調味料の計量など、ほぼ一通りの下準備をしてくださっているので、いざキッチンにたつと、ものの1時間ちょっとでテーブルにはずらり、10品近い料理が並び。下準備のありがたさ。
看板娘のえりちゃんが目を閉じて、「おいしい~!!!」とうなり声、そんな一品が、フィリピン料理の「アドボ」。今回は手羽先をベースに、ゆで卵、それから季節の野菜を、しょうゆ、それから同量の酢、そして砂糖をベースに煮る。ほんのりローリエやブラックペッパーをアクセントに効かせて。酢を使うので、こっくりしながらも、さっぱり仕上がるおいしさはもちろん、肉質がかなり短時間でやわらかくなる魅力。そして、しょうゆベースなので、日本人の口にもなんとも合う風味。
シンガポール料理「バクテー」、メキシカンディップ、チリコンカンにトムヤムガー、そしてガーリックシュリンプなどなど、おもしろいほどにごはんに合うパシフィックな品々ずらり。
クミンに五香粉、ガラムマサラにシナモン、カイエンヌペッパー、エルブ・ド・プロヴァンスなどなど、いつになくさまざまなスパイスを使い。さりげないスパイス使いが、なんとも初夏のイメージに、そして壮大なパシフィックのイメージに合い。
テーブルを囲みながら、ここしばらくのお互いの近況報告から始まり、そして、有意義で楽しみなアポイント、これからに向かって、なんだかわくわくするような。いつもこちらへ来ると、そんな気持ちになるありがたさ。



さて、明日から、こちら国立でも5.6月レッスン「初夏のパシフィック料理」がスタート。
今日は包丁をテーブルにずらり並べて。
教室の包丁はもちろん、生徒さんからお預かりしている包丁も研ぐ。中砥で研ぎ、最後に仕上げ砥で研ぎ上げたとき、刃先がきらきらと輝く美しさ。包丁研ぎをしていると。まだまだ包丁研ぎがうまくできなかった頃に働いていた根津の懐石料理の店をよく想い出す。先生(懐石料理のお店で料理教室もしていたので、先生、と呼んでいた)の研ぎたての刺身包丁が、仕込み時間にはちょっと高い位置にあるカウンターの上に置かれ、ちょうどその真上の照明に照らされて、それはそれは美しかったこと。いつもあの包丁のきらきらを目指して、包丁研ぎをしているような、今でもそんな感覚。
教室にいらっしゃると、みなさん、ここでの包丁の切れ味に驚かれる方が多く。よく切れる包丁を使うことは、なによりも、切ること、そして料理が楽しくなるきっかけとなるはず。
ということで、だいぶ久しぶりになりますが、来月6月に、包丁研ぎレッスンを開催します。包丁研ぎと、それから、季節と合わせて、それからおいしいお楽しみと合わせて。包丁を研ぐもよし、研いでもらうもよし、研ぎ姿を眺めながらのお茶時間もよし。近々にご案内予定。

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