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10月17日 ネーミングのおいしさのうち、型いらずのテリーヌ



 10月に入ってから、あれよあれよ、とやけに時が流れていくように感じるのは私だけ?気づけば来週から始まる「キッズおやつ教室」に向けて、子どもたちが喜びそうなトッピング選び。いつも使うアラザンよりだいぶ大きめのもの。こういう、「キラキラ」するものは間違いなく大好きな子どもたち。優しくピンク色、しっかりピンク色、水色にグリーンに、などなど。大人の教室では登場しないものも、子ども目線ではあれこれ手を伸ばしてみつつ。おいしそう、そしてちゃんとおいしい、体に優しい、それから、楽しい、わくわくする、そんなこんなの中での調整、というか。

 11,12月教室は、毎年恒例、「一足早いクリスマス&おせちメニュー」、ということで、まだまだ確定しないところも多々ありつつも、大まかなところはようやく。まさにクリスマスシーンにも、おせちシーンにもぴったり、の一品に、みなさん常にリクエストも多い、「テリーヌ」を持ってこようかと思案中。それも、今回は、「型いらずのテリーヌ」!
 本来、「テリーヌ」とは、いわゆる「テリーヌ型」に生地を詰めて、焼いたり、冷やし固めたりして作るもの。型の名前が料理名になっているもの。そして、時代の流れの中で、そこから派生していく。教室でも、いままでにテリーヌは何種類かみなさんと作っている。いわゆる「パテ・ドカンパーニュ」、「れんこんの入ったテリーヌ」、「野菜のゼリー寄せテリーヌ」などなど。今回は、ベース生地は同じものを、型いらずで作ることができたら、型を持っていない方はもちろん、型のサイズに振り回されることもこともなく、また違った魅力的なものになるのでは、と。ちなみに今日は、「栗とくるみとレッドペッパーのテリーヌ」。いつもとはまた違った、切り口の愛らしさ。


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 本来は、そしてそこからの派生、そんなつながりで。こちらも、11,12月メニューに向けて、「ショコラプリン」。「プリン」とは本来は、卵と牛乳、そして砂糖を合わせた生地を蒸したり、蒸し焼きにして固めたもの。そして、これまた時代の流れの中で派生していき。ネーミングはかなり違和感あるのだが、「ケミカルプリン」。こちらは、ゼラチンなどを使って固めたもの。卵液ベースのプリンに比べて、ぐっとなめらかな口当たり。なめらかな口当たり、とビターなコクが魅力の「ショコラプリン」については、この、ゼラチンベースのものの方が多いようだ。なので、正確には、プリンでもあり、そしてかなりやわらかい「ムース」でもあり。ちなみに、「ババロア」はムースと近いのだが、ゼラチンが必ず入り、生クリームをホイップしてから加えることが多い。

 テリーヌにしても、プリンにしても、ネーミングの境界線がちょっと難しい。この辺り、料理の手法自体も同じなのだが、本来の由来や意味をきちんと押さえながらも、あとは、作る側のイメージやニュアンスによるところが大きいのでは。ネーミングもおいしさのうち。どんなネーミングだったらよりおいしそうに、そしてよりおいしくなるのか。ああだこうだ言っていないで、さあ、おいしいショコラプリンを作り上げなくては!ちなみに今日はゼラチンベースで、焼かない、蒸さないショコラプリン。

 自転車日和。夕方前に谷保まで一走り、二走り。gallery&books「circle」 にて、写真家 加藤アラタさんの展示「さざなぎ」へ。いつもより少しゆったりと時間の流れる金曜日の夕方。


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Author:くにたちの食卓 いづい
くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
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