
大崎出張教室へ。
中学高校時代からの友人宅にて、私自身も毎回楽しみにうかがっている出張教室。会った瞬間からみなさんとペラペラおしゃべりをし、ふとキッチンに目を向ければ、あっ!、久しぶりにお会いする彼女のお母さま。中学高校時代には何度もお泊まりさせていただいたり、そうそう、一緒にキッチンに立って、料理を教えていただいた記憶。お変わりない姿。
さて、今回の、こちら大崎教室は、「秋のベトナム料理」。作る、というよりも食べに行く、イメージが強いベトナム料理。が、実は、辛さや香菜が前面に出るタイ料理と比べて、辛さも優しく、大葉やバジル、ミントなど爽やかなハーブ使い、そして、野菜を爽やかにおいしくいただく小技がたくさん。それも、ちょっとしたハーブ使やレモンなど柑橘使いで、ぐぐぐっと洗練されたおいしさになるおもしろさ。
「ブンチャー」、ハーブ香る、冷やし麺。みなさん喜んでくださったのは「自家製スイートチリソース」。ヌクマム、酢、レモン汁、砂糖、水、そして赤唐辛子で、市販のちょっと甘ったるいチリソースとはまったく違った、なんとも爽やかで、そして活用力のあるソースができ上がる。ヌクマムやナンプラー、そのままではちょっと癖のある香りも、レモンなどの柑橘と合わせると、驚くほど爽やかに、そして芳醇にまとまる。
豚肉をしゃぶしゃぶにして、ビーフンをゆでて。と、ビーフンの分量が足りなそう。確かあったかも、彼女がキッチン棚から出してきてくれたのは、春雨。では、ビーフンと春雨のハーフ&ハーフにしてみましょうか。こんな、ちょっとしたハプニングも、楽しい展開となり。器に、ゆでたビーフンと、ゆでた春雨を盛り、しゃぶしゃぶ、もやし、ベビーリーフ、そして砕いたピーナッツをトッピングし。ビーフンも、それから今回は春雨も、そしてしゃぶしゃぶも、ざるでしっかり水気をとってから、タオルやキッチンペーパーで水気をさらにしっかりとる。ひと手間ではあるが、価値あるひと手間。食べるときにかけるスイートチリソースの絡みがぐっとよくなるので、ぼんやりせず、味がきゅっと引き締まる。
この辺りは、まさにご都合での使い分け。毎回毎回、タオルやペーパーで水気をとってください、とは言いません!今日は、ちょっと丁寧に作りたい、おいしく食べたいときは、そんな折にはぜひ。時間に余裕がないとき、手軽に済ませたいときには、もちろん省いてよし、なのでは、と私は思っている。その時その時の、事情やちょっとした気分に合わせて。何よりも無理なく、心地よく。

食後のデザート、「季節のフルーツ ラム酒マリネ アイスクリーム添え」、今回はりんごになし、バナナ、そして完熟の柿など。この完熟の柿が、思いがけず、とろりと全体に回り、絶妙なおいしさに。そして、ラム酒をしっかりときかせて。スプーンを口に運びながら、「なんだか私、眠くなってきちゃった~!」、そして、みなさん、心なしか上機嫌で、次回の教室、そして楽しみなお出かけのスケジュールを決め。
私もなんとも心地よい帰り道。今日は新宿で途中下車して。まずは、新宿伊勢丹デパ地下へ。いつもながら、足を運び、フロアを一回りするだけで、たくさんのビビットな刺激。ディスプレイが本当に美しくて、そして、思わずじっくり魅入ってしまう、おもしろい取り合わせや食材使い、色使いなどなど。そして、今日のお目当ては、「ショコラプリン」。2店舗ほどで、魅惑的なショコラプリンを買い求め。
足早に西口へ。開催中の、「静岡市特産品展示会」へ。中学高校時代の友人で、染織師の彼女も作品を展示し、会場に立っている、ということで、彼女の姿を探しつつ、あちらこちらから聞こえてくる、馴染みのある、静岡人の言葉を耳にしながら。と、彼女の横には、これまた中学高校時代の同級生の姿。仕事帰りに立ち寄った、とのこと。もちろん、しばしのプチ同窓会のように。それぞれの時間を過ごし、人生を過ごし、またこうやって再会し。お互いにそれぞれ歳を重ねていながらも、おもしろいほどに昔のままで、話しながら、制服姿の当時の姿とすっかり重なるような。本当に素直に、うれしさ、楽しさだけが溢れるひととき。ついついの長居、大急ぎで帰りの電車に飛び乗り。
本日のメニュー ・秋野菜のゴイ
・秋野菜のベトナムカレー
・ブンチャー ハーブ香る冷やし麺
・フルーツのラム酒マリネ アイスクリーム添え
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