
今日から、9,10月教室がスタート。なんとも爽やかな空気を感じながら、「秋の創作イタリアン」。シンプルなレシピで、華やかでおいしいメニューあれこれ。そして今回は、日々の食卓、特に白いごはんとも相性よく楽しめるイタリアン、そんなコンセプトのもと、イタリアン基本レシピに、昆布やしょうゆ、すだちなど、和の調味料や食材も大活躍。
料理が並ぶテーブルセンターには、焼き立ての「お手軽ラザニア」。煮込まないミートソースに、ゆでないラザニア。みんな大好きなのはもちろん承知、作りたい気持ちはありつつも、ミートソースを仕込んで、ホワイトソースを仕込んで、さらにラザニアをゆでて、の下準備に、どうしても手が出しづらい、そんな方も多いはず。今回は、手がかからない、とまではいかないものの、だいぶハードルが下がる秘策をあれこれ。まずはミートソース。本当に煮込みません!まずは玉ねぎを炒めるとき、いつものようにオリーブ油を少々、そして、水をほんの少々。これで、一気に火の通りがよくなり、短い時間でさっと蒸し炒めとなる。そして下味をしたひき肉を加え、すぐにホールトマト、水少々、塩、そしてトマト系に相性抜群、我が教室で最も登場率の高いハーブ、「エルブ・ド・プロヴァンス」を少々でさっと炒め煮。ひき肉を炒めるとき、水分がないと、どうしてもひき肉が均一に細かくそぼろ状にならず、ぼろりぼろりとフレーク状になりがち。が、一緒に水分を加えてあげると、全体がきれいにほぐれやすく、しっとりと均一な仕上がりに。なので、ホールトマトと水はお早めに。ここでの加熱時間はものの数分。水を少なめに加えているので、ひき肉全体に火が通ったら、ほぼ完成。トマト系の煮込みものはどうしてもどこか味がぼんやりとしがち。なので、仕上げに、全体をきゅきゅっと引き締めるために、ケチャップと中濃ソースを少々。
そして、ホワイトソースを作り。少し一息、ゴールはしっかりと見えてきたはず。今回は、下ゆでの必要なラザニアを使うのではなく、登場するのは、「ワンタンの皮」。これが想像以上においしいのだ。耐熱の器に、生地がくっつかないように少々のオリーブ油をひいてから、、ワンタンの皮、ミートソース、ホワイトソース、の順に重ねていく。今回は5段。1段にワンタンの皮がちょうど4枚ひけるので、計20枚。最後にチーズをのせて、オーブンへ。
みなさん、そのお味に興味津々のはず。そして、うれしい声があちらこちらで。いつものラザニアよりも、もちっとした優しい食感。そして生地が通常のラザニアよりも薄めでやわらかいので、口に頬張ったときに、きめ細かくなめらかに、1つにまとまる印象。十分に、「あり!」のおいしさ。ワンタンの皮のほかに、シューマイの皮でもよし、餃子の皮でもよし。シューマイよりもワンタンの方が、生地が厚く、サイズが大きいこと、餃子の皮よりもワンタンの皮の方が正方形できれいに仕上がること。それぞれに少しずつ原材料は異なるので、仕上がりの印象も形だけでなく少しずつ違いはあるものの、どれも,
きちんとおいしいのでご安心を。選ぶ余地があるときには、やはり、「ワンタンの皮」が断然おすすめ、といったところ。ゆでずにそのまま使えるラザニアパスタ生地も売っているが、重ねてからの水分の吸収具合で仕上がりに差が出るので、結局はゆでて使う方がベターな印象。
帰り際、生徒さんと一話、二話。改めて、こうやってみなさんに支えられていることを実感し、胸が熱くなり。想いを伝えてくれるありがたさをしみじみと。当分の私の励みとなるはず。

さて、キッチンの片づけをして、大急ぎ。
生活雑貨の店「musubi」さんで開催されている、「中津箒のしごと展」より、「小さな箒づくりワークショップ」へ。中津箒・横畠梨絵さんに教えていただきながら、小さな箒をつくる時間。ホウキモロコシのやわらかい穂先と茎の部分を生かして作られる箒の構造を初めて知り、そして選ぶ糸や、巻き方によって、表情がまったく変わるおもしろさ。編み始めはまったくの手探りで、半分手前ぐらいからなんとなくコツをつかみ始め。手仕事の楽しさ。できあがった小さな箒、大切なコーヒーミルのそばでさっそく今日から活躍中。
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