
梅雨は明けたものの、昨日の曇り空とは打って変わって、今朝はすっかりの青空とそしてすでに気温もググッと高く。まさに梅干しの土用干しチャンス。さっそく、先日の梅干し教室にご参加くださったみなさんにも、「土用干し、今週末から来週くらいがおすすめですよ~!」のご連絡を入れて。梅酢にしっとりと包まれた梅干しをざるに広げ、梅酢も一度漉してから、一緒に干す。ガラスのボウルに梅酢を入れ、その上に梅ののった盆ざるを置き。
「梅干し仕事」については、いつも思うのだが、梅を漬けるところもそうなのだが、本当はとってもシンプルな作業が、なんというか、梅干し神話のようなものがあり、ちょっと難しそうな、こうでなくてはいけない、そんな堅苦しいものになってしまっているところなあるような。まさに「土用干し」も然り。土用干し、という名前からして、ちょっと背筋が伸びてしまいそうな。そもそも、「土用干し」とは土用の丑の日の頃、1年で1番湿度が少なく、カラリとした気候なので、梅干しだけではなく、衣類や寝具などなど、いろいろなものを干して乾燥させるのに最適な時期なので、干します、というもの。ちなみに今年は、7月20日から8月6日まで。土用の時期に干せば、土用干し、となるのだが、気候が合えば、それ以降でも。さて、梅干しについては、土用干ししなくてもよい、のだ。となると、梅を干していないので、いわゆる「梅漬け」となる。つまり、この段階で、「梅漬け」はすでに完成している。何年か前、どうしても土用干しするチャンスを逃し、そのまま梅酢に漬けておくことになったとき、そんなことを知って、やけにほっとした記憶。そして、梅酢に漬かったままの梅がなんともおいしくて、翌年からは土用干しした梅を梅酢につけて保存するのが定番に。土用干しで干す効果は、まずは太陽の光を浴びで、出したそばから梅が優しく赤味を帯びていく。特に今回も赤じそを使っていないので、ジップロックの中ではいまいちの色味だった梅が、ほどなく優しい赤味を帯びるうれしさといったら。それから、身質がやわらかくなり、よりおいしくなる、と言われている。
我が家では、毎年、北に位置する、1階教室キッチン脇のデッキに干す。陽があまり強く当たりすぎず、風通しがよいところ。陽が当たりすぎると、梅が一気に乾燥して、ざるにくっついてしまうので。とはいえ、以前とはだいぶ違う日本の気候。特にこの日差しの強さといったら。それから、ちょうど今年は我が家の斜め前では大掛かりな工事が行われていて、デッキのそのまま梅を干すにもなあ、と。そしてなにより明日明後日と旅行に出かけてしまうので。今回は、窓越しの室内にて土用干しをすることに。今日は、干しながら、実をひっくり返し、全体に陽を当て、明日明後日はもう少し、陽の当たりを抑える位置にずらして、時の流れに任せましょう。梅酢は先に引き上げて、梅の土用干しが済んだら、小さめのガラス瓶に梅を詰め、瓶の半分弱ぐらいまでの梅酢を注ぐ。
梅干し神話、土用干しは3日するもの、この辺りもなんというか、恒例として、その辺り、くらいの感覚でよいのでは。外に干すときには、夜は室内に入れ、また翌日外に出す。室内のほこりなどが気になるようであれば、薄手の布巾などをふわっとかけて。どうか気負わず、風物詩を気軽に楽しむ感覚で。みなさんの梅干しがおいしく仕上がりますように。
それにしても暑い日。小学校プール帰りの長男あてはと自転車を走らせて、今年初の「かきごおり ゆい」へ。カウンター、ゆいさんの丁寧な仕事を目の前で眺めながら、かき氷を待つ時間もなんともいいもの。まずは、「桃(白鳳)」。とろりとした桃のソースが優しく、それでいてなんともリッチに氷と合わさって、まるで大きな桃そのものを食べているような、ちょっと驚きのおいしさ。それから、ゆいさんの小豆ははずせないので、「小豆ミルク」。間違いないおいしさ。
さて、5人分の荷作りをして。海遊びグッズも一通り。と、先日届いたばかりのガンダム式水鉄砲はさっそくお風呂場行き。ふと見れば、みんなの帽子をとっかえひっかえ、かぶっては1人ファッションショー、かと思えば、1つのバッグには小さな絵本がびっしり詰め込まれているし。3歩進んで、2歩下がる、そんなペースの荷作り。
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