朝から大磯への仕込み。食材にはすっかり春が。筍、うど、そら豆、グリンピース、スナックえんどう、菜の花など。さっとゆがくと力みなぎるような鮮やかな色を演出する豆たち。つまみ食いせずにはいられない。そして今日も作ったものを撮影していると、いつものように皿が動いていく。1つ1つ皿に盛ってはテーブルにのせると「うわあ!」「きれ~い!」と心をくすぐるリアクションにも心が揺れ、「少しだけだよ。」とおすそ分け。最近のパターン。午後、買い出しがてらの一橋にて。あてはが兼松講堂へ誘う。「一橋津田塾吹奏楽団卒業コンサート」の練習。今日は2階席からの鑑賞。今日のあたたかさ、春の風、卒業という言葉。しっかり2曲ほど鑑賞し、退席。外を駆け回る。1本の大きな、大きな木には子供が2、3人くらい入ることができるちょっとした小高い空間が。そこへ入りたいというあてはを抱っこして投入。うれしそうに木の陰から私を探したり、しばしご機嫌だったのだが。突然大騒ぎ。何かが嫌だったようだ。棒が欲しかったのか、自分で出たかったのか、とにかく大泣き。くやしそうに地団駄を踏んでいる。一生懸命わかろうとするのだが、最後までわからず。泣きながら頭がごっちんごっちん木にぶつかるので、引き出そうとするのだが、まさにキッズスペース、大人の私には幅が狭くて入れないのだ。仕方なく「おもちゃを持ってくるからここで待っててね。」と何度も諭し、走ってベビーカーの元へ。そしてあてはの方を見ると、木から身を半分ほど出し、私を探している。その姿がなんだかたまらなかった。もちろん近づくとまた引っ込むのだが。思ったことがかなわないのと、それを表現できないのと、1番の理解者である私がわかってくれないのと、いろんな思いが合わさって、はじけていたんだろうなあ。もっとあてはエキスパートにならなくては。夕方、おやつのパンをかじるあてはに「ちょっとちょうだい。」というと、そそくさと向こうへ。と、しばらくして、こっちへやってきて、耳の固い部分を小さくちぎって、「はい。」と。こういうときには頭の中をどんな思考が巡っているのか、想像するだけでおもしろい。
今日作ったテリーヌ2種。春野菜のテリーヌ(筍、グリンピース、スナックえんどう)、バジルとレーズンのテリーヌ。
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