父と妹とあてはと、私のかなりあいまいな記憶をもとにそばやさんを探しに。私の「食」勘はかなり当たるのだ。それも今回は道沿いの立て看板を見ただけなのだが。岡部町にある蕎麦庵「まえ田」。住宅街の中にぽつり。オープン間もない、とってもシンプルな店構え。久々にとってもおいしい田舎蕎麦を堪能。もっちり、むっちり、それでいてのどごしも良くて。そして感激だったのは追加でお願いしたそばがき。ふんわり、もっちり、香りもよくて。お店を出て、そのまま近くを散策。小さなお寺の前には2分咲きの桜の大木。みんなで見上げる。道の脇の小さなせせらぎにはせりがあちらこちらに。ここ数日ですっかり春めいた感。帰り道「ジュー ドゥ ミュゲ」にてロールケーキを買う。レジ前でうろうろしていたあてはが見つけたのは「でんしゃ」。電車とバスの形をしたキャンドル。お買い上げ。家に帰り、みんなでコーヒーを飲む。そして別れを察したのか、パオににぴったりと身を寄せるあては。もちろん嫌ではあるはずだがさすが長老のパオ、耐えているのか。最後の最後につまらないことといえばつまらないことなのだが、私にとってはつまらなことではなかった。母に嫌な言い方を少々。いつもそうなのだ。あ~あ、言っちゃった。でも言わずにはいられなかった。この辺は頻度こそかなり減ったもののやっぱり変わらない。それも最後の最後に。変わらない私。成人し、結婚し、母となり、それでもやっぱり母との関係は変わらないのかもしれない。そういえば実家に着いた日に「好きそうだから。」と母が買ってくれてあったスカート。いかにも私が好きそうな。玄関には私が持ち帰るように、とミントの苗が置いてあった。東京駅に到着。仕事を早めに切り上げてくれただんなさんのお出迎え。3人で電車に乗り、3人で買い物をし、3人で家へ帰る。いつもの我が家へ。荷物を片付け、家を片付け、いつもの生活が始まる。実家では父にも母にも妹にもそしてパオにもいつもの穏やかな生活が戻っているはず。時々あてはの足跡。あてはの枕、散乱した母の鏡台、そして壊れたかもしれない父と母の寝室のスタンド。
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