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ほっぺ真っ赤にどんと焼き


 今日はあてはを連れて、どんと焼きを見に行く。とある公園の一角にあるグランドの中央に2箇所、大山のように新年のお飾りなどが山積みにされている。餅や甘酒、コーヒーなどが振舞われ、順番を待って受け取るのは、繭玉と呼ばれる丸いだんごを先につけた長い、長い竹の棒。どんと焼きの火にかざして、焼き、食べると若返りとか無病息災のご利益がある、というもの。長い、長い竹の棒をふらふらしながらも支えながら、ようやく火が点されたどんと焼きをじっと見つめるあては。そこからは一気に炎が立ち上り、いつのまにかあてはのほっぺもまっかっか。ついでの向こうにスタンバイしている消防車を時折興奮状態で眺めながら、火が落ち着くのを待つことしばし。待ちきれず、焼く前のだんごを頬張る子もちらほら、の中、ようやく。みんなで一斉に棒を火にかざし。が、片手であてはが前へ出ないようにしながら、片手で長い棒のバランスをとる、ううん、思った以上に難しく、直焼きだと棒の先がこげ、だんごが落ちる、との話なので、早めに切り上げる。来年からは常連さんのようにアルミホイル持参で、がいいようだ。そこからはあてはのだんごコールが始まる。私の口へはなんとか奪ったほんの一口のみ。こちらも来年からは常連さんに習い、2、3つを先に棒にさすべし。「だんご、だんご」と口ずさみながら、1人頬張るあてはを自転車に乗せ、いつもの一橋へ。グランド脇でお弁当。と、なると最後のこの白いものはなに?といった状態のだんごをあっさりと置き、「うわあ」とお弁当を開いている。週末、ここでよく目にするのは、サッカーやキャッチボールをする父と子。ほほえましいケースばかりではなく、ついつい我が子への力入る指導に半泣きの少年など。お父さん、まあまあ、そんな気持ちとともに、ちょっと他人事ではないかも、そんな思いも。いつしか私が我が子に料理を教えることがあったのなら。兼松講堂あたりに場所を変え、ふらりと集合。顔を見るなり、名前を呼び合い、喜びを分かち合うといった風景。いつのまにかすっかり少年になった我が子たち。帰り際、思いっきり悲しい顔をしているたーくん。「かなしくてなみだがでちゃうよ。」を連発。そして「だいじょうぶだよ。」と慰めるあては。駅前で別れた途端、「しょうくん、またあいたい。」とポツリ。まだまだ私たちの仲裁が入らないと、スムーズにはいかないことも多々あるが、こうやって友達と過ごす時間の楽しさはきっと私たちの予想以上なのだろう。明日の買い出し途中で、眠りに落ちたあては。帰宅後もそのまま長めの昼寝。寝起き直後、手をがばっと前に出し、「ボ~ル!」と泣き出す。さっき、みんなでのボール遊び、続きの夢でも見ていたのだろう。
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Author:くにたちの食卓 いづい
くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
ホームページをリニューアルしました。http://kunitachinoshokutaku.com/

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