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歩み寄りあれこれ


 今日の教室には久々、久々すぎて、どれくらいぶりかすぐに思い出せないくらいの再会もあり。最後の時には私があてはをおんぶしていた頃だったね、そんな頃もあったなあ、と。今日の料理話もついついラザニア周辺について。教室では何度もやってきたホワイトソース。ホワイトソースは難しくない、そんな正しい認識を実感していただければ何より。今日ホワイトソース役立候補の彼女、やっぱり日々のホワイトソースには自信がない様子。教室ではいつも行平鍋に泡立て器、というスタイル。わりとお家ではフライパンにへら、の方の多いのでは。みんなが一番心配するのはホワイトソースのいわゆる「ダマ」。が、実はこの「ダマ」、ホワイトソースを作る過程ではほぼ確実に登場するもの。そもそもこの「ダマ」とは何なのか。まずは鍋には小麦粉と牛乳を合わせた「熱い固体」。そこに「冷たい液体」なる牛乳を加える。まったく状態の違うものが徐々に融合していく過程がまさに「ダマ」。「熱い固体」がやわらかくなり、「冷たい液体」があたたまり、お互いが歩み寄り、混ざりかかっているところで、泡立て器を持つ私たちがそのお手伝い。フライパンでは淵が低くて、思いっきり混ぜにくいし、へらよりも泡立て器のほうが数段効率よし。こんなポイントが頭に入れば、まず失敗なし、のはず。やっぱり料理には伝承とか慣わしとか、習慣とか、そういったあたたかいものもとっても大切なのだが、それと同時にいわゆる料理の理、科学としての料理を理解することもとっても有意義なこと。料理のいろいろな面を私らしくみなさんにお伝えできれば、と思っている日々。歩み寄り、といえば今日の話題「家」。お父様が建築家という彼女の自宅はもちろん父作。「とにかくへんな家なんです。」「母も家事をしながらブツブツ苦情を言ってます。」とのこと。完成から10年以上経つがまだ未完成だとか。たまプラーザのサグラダ・ファミリアとでもいうべく。暮らしたい家というよりは作りたかった家なのだとか。建築家と家主との歩み寄り、これは家を建てるときのとっても大切なポイントかも。彼女宅の場合は建築家である家主と同居する家族との歩み寄りか。その未完成の部分というのが、1番上階にある彼女の部屋への階段、それも吹き抜け風というから恐ろしい。仮に敷かれた木の板の上をミシミシさせながら、の日々だとか。我が家についてはまさに設計をお願いした建楽設計のミサワさんとの度重なる歩み寄り、というよりも私の注文あれこれあれこれにより多く歩み寄っていただいた感。おかげさまでの快適な暮らし。今は大磯の柳田さん宅の完成を目指し、日々奮闘中というミサワさん。柳田さんとの歩み寄りの結果、自腹でのデッキ工事のやり直し作業中だとか。あれこれの歩み寄り。
 今日みんなで作った「冬野菜のココット」。
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Author:くにたちの食卓 いづい
くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
ホームページをリニューアルしました。http://kunitachinoshokutaku.com/

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