今月のトルコ料理のきっかけは、リクエスト女王の彼女からの「サバサンド、おいしいんですよ!」から始まった。まさにそのまま、鯖をパンにはさむ、トルコの海沿い町での屋台名物。バゲットに焼いた鯖、玉ねぎなどをはさむ、とトルコでは至ってシンプルなもの。我が教室でのアレンジに頭を悩ませた結果、まずは女性でも食べやすくすること、それから爽やかな仕上りにすること、この辺りをポイントに。ということで今回は「エキメキ」というシンプルなトルコパンを丸く、平たく焼き、半分にカット。ピタパンと同じように中を開き、フィリングを詰めて、食べやすさを演出。そして脂のよくのった塩鯖をかなり薄めのそぎ切りにし、鯖と他とのバランスを調整。爽やかな仕上りを引き立てる秘策に1つはいつものエルブ・ド・プロヴァンス。青魚との相性も抜群。そしてフィリングには玉ねぎ、大葉、みょうが、バジルのせん切りでさらに薬味の力を。さらに今回はヨーグルトソースを加え、ほどよい酸味が全体をまとめてくれる、という趣向。サバサンドに多大な不安を抱いてる生徒さんにも喜んでいただけますように。白身の魚はもちろん、これから旬を迎える秋刀魚でのアレンジもいいかも。いつもの秋刀魚の塩焼きにエルブ・ド・プロヴァンスをパラり、カレーパウダーをパラリ、もおすすめ。それにしてもいつもいつもリクエストを持ってきてくれる彼女には感謝。来月も然り。ちなみに来月は秋和食、リクエストある方ぜひぜひ。今日は歯医者さん、それから思い立って美容室、のはしご。席が1つしかない小さな美容室での自分のためだけの時間。そして上階からの眺める空が徐々に暗くなっていく様を楽しみながら。今日もDVD鑑賞。久しぶりに小津安二郎の「秋日和」。何度観てもいい。日本語の美しさといったら。そして日本家屋の美しさ。見終わった後の背筋がほどよくぴんとする感覚。
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