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ゆかりをぱらり


 我が実家、静岡県焼津市にて今朝、震度6弱の地震。家の電話は不通で一瞬焦るが、父の携帯がつながり。被害などはほぼなく一安心。朝からご心配してくれたみなさん、ありがとう。地震に台風に、気が気でないスタートの本日の教室。そして窓からの眺め、結局雨の降ることはなく。今回のメイン料理シシケバブ、付け合わせにはトルコ料理の定番、チョバンサラダ。チョバンとは羊飼いの意。今回は「夏野菜のチョバンサラダ」ということで定番のきゅうり、トマト、ピーマン、パプリカに加え、とうもろこしに枝豆、と見ているだけでうれしくなるような色合い。野菜をそれぞれ1儚僂らいの大きさにそろえるのだが、きゅうりの角切り、どんなに調味料を加えても、なんだかぼんやりとしてしまう、そんな経験のある方も多いはず。成分のほとんどが水分であるきゅうり、そしてその表面はもちろん、まっすぐにカットした切り口からも調味料が浸透するのに少々時間がかかる。ので、今回は短時間できゅうりをおいしく調理する秘策。たたききゅうり、からのヒントを生かし、カットする前のきゅうりに麺棒などで軽く。たたきすぎるとすぐに割れてしむのでご注意を。ところどころ、軽く割れ目がある程度で押さえ。その上で包丁を使って、1儚僂縫ット。全体はきれいな角切り、なのだが、内側のところどころにぼこぼことした断面。そこから調味料がすーっと入っていく、というもの。今回はディルを加え、なんとも爽やかな仕上り。器に盛り付け、仕上げにはなんと「ゆかり」をぱらり。ゆかりの深い紫がなんともいいのだ。なぜゆかり?トルコでは「スマック」という植物の実をすりつぶすのだが、色といい酸味といい、ゆかりによく似ている。ということで今回は白いごはんにパラパラ、くらいしか出番のないゆかりをこんな形で。ふと思えば、ゆかりの材料は赤じそ、つまりハーブの一種なのだ。サラダにぱらり、和え物にぱらり、パスタにぱらり、マッシュポテトにぱらり、などなど。教室の途中、デッキの窓からのぞくのはあてはの顔。久々の再会。ささっと玄関で出迎え、「あては、久しぶり~!」。が、あてはの目の先は母の持つおやつの箱。まあ、そんなものなのだ。さて、あてはの夏合宿、目の当たりに感じる成果、あれこれ。なによりとっても楽しかったようだ。もうすぐ1歳になるいとこの琉啓くんとの時間。お互いに価値ある時間となったようだ。成長著しいこの時期、会うとき会うときがその時期限りのコミュニケーションかもしれない。夜、寝室のいつもの場所には大の字のあてはの姿。
 今日みんなで作った「夏野菜のチョバンサラダ」。
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Author:くにたちの食卓 いづい
くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
ホームページをリニューアルしました。http://kunitachinoshokutaku.com/

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