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黒豆を炊きながら、栗きんとん作り



 おせちをまじめに作り始めて、気づけば早10年くらいにはなるのだろう。もともとは両方の実家分を用意するところから始まり、少しずつご注文をいただくようになり。以前は、おせち一揃え20品目ほどをすべて仕込んでいたのだが、長男あては出産以降は、きちんとご用意できる品目数だけを作らせていただく、という形で、なんとか途切れる年なく、おせちを作らせていただいている。子育てがもう少し落ち着いたら、もちろん全品でのご用意、の夢を抱きつつ。ということで、今回も、昨年同様7品限定でのおせち作りが始まる。とはいえ、ありがたくも、身の丈に合うほどに、少しずつご注文も増え、毎年この時期には、いつになく身の引き締まる緊張の日々、が、すっかりの私の年末の恒例となり。
 おせち作り1日目。まずは朝から黒豆を炊く。丹波の黒豆、飛切。今までで一番多い量の黒豆、そして私のおせちにとって、1番の自信作、と、うたっているだけに、やっぱり前日の下準備から火を入れるところから、ほどよい、をだいぶ超える緊張感は続き。そしてほどなく、黒豆を炊く、いい香りが家中に広がり。
 と、黒豆を炊きながら、栗きんとん作り。鍋に、なると金時と、切り込みを入れたくちなしの実を入れ、火を入れたそばから、あざやかなくちなし色が広がり、毎年のことながら、なんともはっとする瞬間。きんとんも今までで一番多い量。のはずだが、なんだか昨年とさほどかわらないかも~、なんて呑気にそろそろ炊き上がるなると金時を眺めて、はっと。おせちノートを見返せば、なぜか昨年の仕込みページが開かれており、そう、昨年の分量で仕込んでいた!ここで気づいて本当によかった。大急ぎ、別鍋にて、追加のなると金時をゆでる。どこか集中しきれていない実感。はあ。無事炊き上がったきんとんにはそんな少し前のざわめきの気配は微塵もなく。ここ数年は、黒豆もそうなのだが、特に栗きんとんについては、だいぶ甘さを抑えている。以前はさつまいもの半量ほど加えていた砂糖だが、今はさつまいもの20%程度、さつまいもの優しいおいしさを堪能できるところではないか、と。
 きんとんの余熱をとりながら。今日は子どもたちと電車に乗って、一駅、急ぎの買い物をし、注文していたお肉などの食材を調達に行き。帰り道、豪快に転び、膝が痛い、とあては。帰宅後もしばらくは歩くのも辛そうなので、今日の習い事はお休みし。そのうち落ち着いたので、ほっと。本当に、いつ、誰に何が起こるかわからない。そして、ついついこちらも焦ったり、イライラしてしまうので、いつも以上に心にもそして実質的な容量にも、余裕をもって事を進めるべし、そんな教訓を改めて。
 クリスマスツリーを片付け、クリスマスリースを、毎年恒例、手直しし、お正月仕立てに。明日以降の仕込みも無事進みますように。

*おせち日記* 黒豆、栗きんとん、明日のテリーヌの下準備
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Author:くにたちの食卓 いづい
くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
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