ベビーベッドの脇に両肘を突いて座り込み、「どんどん別れ難くなるから。」と、昼過ぎに焼津の母が帰っていった。私の入院中から退院まで、慣れない我が家での家事やあてはのことなど。あてはのお弁当作りから幼稚園準備、そして毎日のように挑まれる相撲など。お陰で、私自身、入院中もそして退院後も、いつになく心穏やかな気持ちでいることができ。ベビーベッド脇にて母と私と眠る我が子との記念撮影。が、気まぐれに頭を傾けた私のせいで、我が子の姿はまったく見えず、「これじゃベッドを背景に2人の写真だね。」と笑い。玄関先で母を見送ると、やっぱりじわじわといろいろなことが思い出され。あてはもいない家の中がとんでもなく静かで、不思議になる。気を紛らすかのように、クッキーでの焼こうかな、と。今日は塩味をやや効かせて。そろそろあてはの幼稚園お迎えの時間。思い出したように押し入れから出したスリング。あれ?使い方を忘れている。なんだかしっくり来ないまま、お迎えへ。帰っていたあては、「いい香りがする!」。そしておやつを頬張り。こういう日常になるのだなあ、と。夜、あてはが、「のばちゃん、バッグ忘れてる!」部屋の片隅に置かれた、母の大きなバッグ。ゴールデンウィーク再訪を待ちわびて。
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