抜けるような青空を眺め、梅雨明けを確信し、梅干を盆ざるに並べ、干す。そして、デッキその脇ではお一人様プールに熱中のあては。飽きることなく、あれこれおもしろいことを考えるものだ。そんなあてはを窓越しの涼しいキッチンから眺めながら、注文のお菓子の下準備や包丁研ぎなど、とお互いに有意義な時間。そして私の横、バウンサーに揺れるゆふき。午後、車で出かけていくだんなさんとあてはを見送り、今日こそは、と本屋さんへ。まずは探しものの本を見つけ、それから文庫をちらりちらり。家でのんびり買ってきたばかりの本をぱらりぱらり。大磯からの来月のリクエストは薬膳料理。ということで、なんとなく、すら把握していなかった薬膳料理とは、ふむふむ、と。そしてレシピをあれこれ眺めていると、気になるものがいくつもいくつも。さっそく今日は薬膳モード、と気合を入れて、キッチンに立ち始めると電話が鳴り。東久留米の実家に立ち寄っているあてはの声。「今日じいじのところでごはん食べたい。」と。ほぼ予想通りの流れ。せっかく作り始めたし、と今日は自分のためだけに料理を作る時間。題して、お一人様薬膳ごはん。予想以上においしく仕上がったのがはと麦と豆のごはん。炊くときに昆布1枚と塩、そしてナンプラー少々、炊き上がりにおろししょうがとゆでた豆を加え。ナンプラーの野性味ある香りが昆布としょうがのお陰で、とっても品よく、海の香りを引き出すようだ。つまりは大切な「だし」となる。ごはん中、私の隣にはゆふきがいて。ふと気づけば、ゆふきと2人きりの始めての夜。最近はいつもそうなのだが、生後3ヶ月を目の前に、すでに私が食べている口元をじっと見つめ、口をもごもご。明らかにもの欲しそうな。そういえば昨日の公園でもみんなが食べているのを眺めながら、よだれがいっぱい。ぽっちゃり型の体型にしろ、目が合えばにこりとするかなりの愛想よさにしろ、恐らくの、食いしん坊タイプ、にしろ、ゆふきには私の血が多く流れている気配。いつもはばたばたと流れていく夕方時間、今日はゆふきにゆったりとベビーマッサージをし、ゆふきの顔をじっくりと眺め。ゆふきの熱い視線が気になりながらも、食べ終わった後に心身ともにとっても落ち着いた感のある、今日の薬膳ごはん。自分が求める効能を意識しながら、かつ、おいしくいただくこと。こういうおいしさもあるのだなあ、と。
スポンサーサイト