月に1度の大磯カフェ、試作の日。今月のテーマは「薬膳創作和食」。柳田さんの到着前にコツコツと仕込みを進めつつ。例えば、今回のメニューより、「季節野菜のけんちん」、「季節野菜の粕汁」、そして「季節野菜の和風ラタトュイユ」など。食材を並べるだけで、なんともいえない秋色が出来上がる。なすにかぼちゃ、さつまいも、しめじ、まいたけ、えのきに玉ねぎ、そして豆腐など、使う材料はほぼ同じ、そして今回は切り方も一緒に。まったく同じ材料から始まり、そこからの展開のおもしろさ。そして、当然ながら仕上がりはそれぞれにまったく別のものに。和のみに収まらず、ここにチャイニーズやフレンチ、イタリアン、アジアンなどなど。展開パターンは限りなく。ここにも料理のおもしろさ。と、柳田さんの到着。手書きの薬膳料理一覧表をいただく。毎日毎日、お店と教室とで、お客様との目の当たりの真剣な時間を重ね、日々磨かれていく姿。こちらが料理をお伝えする立場ながらも、教わることもたくさん。そしてありがたいプレッシャーもこうやって回数を重ねるごとに増していく実感。先ほどの展開料理数品、良質なタンパク源、そしておいしさはもちろん、かさを増す意味でも有用な豆腐。レシピに「豆腐を水切りし・・・」、と書かれていると、なんとなく面倒になってしまうのが本音では。ということで今回は一切の水切りなし、ポイントは小さめにカットすることと、早めに加え、炒めながら水分を飛ばすこと。これで、まったくの水っぽさも、豆臭さも感じず、とちょっとしたこつ。今日は柳田さんがゆふきを見てくれて、デモンストレーション風に。これはこれでおもしろく。もう少し、涼しくなった頃には久しぶりの大磯へ足を運びたいなあ、と。帰り際、早くも「おせち」話など。それにしても、のこの暑さ、ふっと暑さが和らぐ心持ちとなったのは一瞬のことか。
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