久しぶりの教室が始まり。キッチン準備をしながら、みなさんの到着を待つこの時間も、なんとも懐かしく。ここしばらくは2ヶ月1クールでペースですすめさせていただくことに、ということで、11,12月は毎年恒例クリスマス&お正月レシピを合わせて、「クリスマスシーンにもぴったりのおせちレシピ」など。重箱に盛られた1品は、「ケーク・サレ」。サレ=塩、ということで、直訳は塩味のケーキ。今日のフィリングは多めのドライトマトにオリーブ、チーズなど、と塩気を効かせれば、お酒に合わせた前菜にぴったり。そしてフィリング次第でお食事パンとしても、バナナなど甘さを出せば、スイーツとしても、となかなかの演出範囲威力。ケーク・サレに留まらず、こういった粉もの全般での何よりのポイントは、混ぜ過ぎないこと。ついついまじめに混ぜがちなのだが、ここはかなり大雑把に。全体をさっくり混ぜつつも、とにかく回数重ねず。多少、白い粉が残っていても構わないので、とにかくさっくり。そして型に流すときにも、極力生地をつぶさないように。と、生地の膨らみはもちろん、ふんわりながらのしっとり感。出来立てよりも、ちょっと置いて、生地が落ち着いて、おいしさが増した頃に、お好みの厚さに切り分けて。カットの仕方でも印象が変わるおもしろさ。今日は1儷の厚さに切り分け、それを半分にカットし、楊枝をさし、ピンチョス風に。さてさて、久々のみなさんとのキッチン時間、さすがのブランクにかなり怪しい動きなど。そして、オーブンに入れてからの忘れ物など。そんなときにありがたいくらいに優しくフォローしてくれる生徒さんたちに救われて。が、こうやって、みなさんに支えられえていることを実感し、感謝しつつも、甘んじてはならず!毎月毎月、その月の第1回目の教室が終わったときのえもいえぬほっとした心持ち。そして今日はそんな想いもひとしお。こうやって、無事、教室を再開できたこと、そして今日の教室を無事迎えることができたこと。そして、私にとって、このキッチンでのこの時間のかけがえのなさ。数回の慣らしを重ね、ゆふきもていねいな時間を過ごすことができたようで一安心。終了後のキッチンにて、彼女の優しい手記に目を通す、うれしい時間。
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