月に1度の大磯レシピ試作の日。今回のテーマ、「週末ストック 展開レシピ」。例えば、「ひき肉そぼろ」。いつもよりやや薄めの味付けでまとめておき。もちろん、そのままでのそぼろごはん、ちょっとにんにくをきかせてのビビンバなど。それからゆでた春雨や香り野菜と一緒にナンプラーベース、大葉やミントを効かせたアジアンテイストへ。今度はもう1度火入れしたそぼろにスパイスを加え、タコライスへ。そして、もっとじっくり炒めて香りを出したスパイス、玉ねぎ、ホールトマトなどを加え、こっくりと仕上げたキーマカレーなど。あまりやりすぎるとなにかの情報番組っぽくなってしまうので、このあたりで。ポイントは展開後のきちんとしたおいしさ、展開する価値。加熱済み、優しい味付きの価値。それにして、春の食材のその演出力。今回は時期的に冬野菜と初春野菜を合わせて、といった感じなのだが、どの器にも少量ながらも春野菜がまずは目にビビットに映り、そして口にしたときの「春感」。香りや食感も楽しみたい春野菜、特にグリンピースのゆで加減にはついつい口うるさくなってしまう。ゆですぎ厳禁。さっとゆでて、すぐに水に落とす。他の豆については水に落とさず、岡上げといって、ざるにあけて、冷ますのだが、グリンピースだけは例外。さもないとしわしわでどんより緑、そして爽やかな香りとはほど遠く、なにかの臭いを彷彿させるような。大豆を使ったレシピにも仕上げにグリンピースも加え、一気に仕上がり度が上がるもの。試食をしながら、いつになく、話し込み。お互いに、「料理」に向き合う大切な同志として、そして人生の大先輩として。気づけば、お互いにホロリ涙など。春野菜の大切な効能はデトックス。今日はかなりの解毒効果があったのでは。
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