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トースト スカーゲン


 週末クラスの今日。どうしても白ワインと合わせたくなる一品、「トースト スカーゲン」。スカーゲン地方が発祥、定番のシュリンプサラダをのせたオープンサンド。今回はさっとゆがいたシュリンプと一緒に、アボカド、ミニトマト、そして春の食材、菜の花をサワークリームでさっと和えて。野菜のゆで方、特に香りやほろ苦さが魅力の春野菜については、とにかくゆですぎ厳禁。「この教室に来るようになって、野菜のゆで方が変わりました。」、と生徒さんの声。特に菜の花は茎の太さの割りに火の通りも早く、大げさでなく、沸いた湯にまずは立てて、茎の部分を5秒、横に倒して30秒。さっと氷水に落とす。青菜については、生で食べられるもの、その青さや香り、風味を引き立てるためにさっと湯を通す、そんな感覚でもいいのかも。カットした食材をボウルに入れて、サワークリームで和える前に「少々の塩」。この「少々の塩」が不思議とぐっと味をまとめてくれる。イメージとして、サワークリームは食材の周りをまとう、のに対し、塩は食材の中まで浸透してくれる。よって、味がすっと通る、といった感覚。そしてもう1つ、ちょっとした秘技は「少々の玉ねぎ」。口にしたときには玉ねぎを感じない、本当に「少々」がポイント。ハーブの使い方にも通づるのだが、主張しすぎず、味をきゅっと引き締め、グレードアップさせてくれる。特にサワークリームやマヨネーズなどこくのあるものには効果的。とにかく、入れすぎは厳禁。今回は薄くスライスして、さっと焼いたライ麦パンにのせて。いくつかの食材が口の中で1つにまとまるおいしさは、サンドの醍醐味。じっくりの下準備を重ね、ようやくの独立開業、彼女らしい、彼女にしかできないものづくりに全力投球している様子は会話の節々からもきちんと伝わってくる。お客様をさりげなくもてなく機会も増え、改めて、「手作り」の価値を感じることも多いようで。例えば、今回の食後のスイーツ、「シナモンロール」、二次発酵前の段階での冷凍も可能。お客様が来た頃に常温に移し、おしゃべりを進めつつの二次発酵、そして頃合を見計らって、出来立ての熱々、そしてシナモンの香り。お客様と心の距離も一気に縮まるはず。例えば、今日、初めまして、の生徒さんとも、テーブルを囲んでいるうちに一気に心近くなり。「食」の力なり。夕方、「ようやく会えたね!」、なかなか会えずにいた彼女と久しぶりに。「黄色い鳥器店」で一緒にものを選び、3階にての「たのしい古い紙物店」をのぞき、お茶をして。1時間ちょっとながらも、心和む帰り道。
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Author:くにたちの食卓 いづい
くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
ホームページをリニューアルしました。http://kunitachinoshokutaku.com/

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