
今日は私の誕生日。と、こんな風に冒頭に書く歳でもないのだろうが、やっぱり誕生日はうれしいもの、今のところは。ありがたくも休みを取ってもらったり、運良く午前保育だったり、と平日にも関らず、家族揃って、のうれしいバースデーランチ。足を運びたかった、大泉町にある農園レストラン「La毛利」へ。目の前に広がる畑、そして木材をふんだんに生かした店内。キッチン近くの天井からは仕込み中の自家製生ハムが吊るされ。料理全体を通して、食材の鮮度が光り、そしてその良質の食材がシンプルに調理され、活かされ。おもしろいし食材もあれこれ。フレッシュのケイパーやブロッコリーとカリフラワーの掛け合わせなどなど。印象的だったのは、「自家製ベーコンとつぼみ菜のパスタ」。パスタを一口、口に運んだ瞬間にはっとするくらいに芳醇なベーコンの味わい。「鹿肉の赤ワイン煮」にはほんのり山椒の香りなど。そして、毎日焼かれる自家製パンのおいしいこと。とにかく1つ1つが丁寧な仕事ぶり。「毎日毎日、その日の食材でメニューが決まるので、いらしてからご注文ください。」、予約時の電話越しからもそうだったのだが、心を込めて、楽しんで、食材と向き合っているご様子が伝わってくる。そして最後にいただいたショーとケーキ、近くで採れたフレッシュのいちごと添えられた地元産のはちみつ。ふわあ、と優しいおいしさで締めくくり。食材だけでなく、料理にも鮮度と優しい力を感じ、ありがたい刺激。マイペースながらも、「食」をライフワークとしている日々。その時々の状況の中で、変化はありつつも、その感覚だけは常にビビッドにしておきたいなあ、と。こうやって、誕生日を経るたびに自分自身をほんのちょっと見直すことができる、と思ったら、やっぱり誕生日はうれしくもあり、大切なもの。3人からの直筆バースデーカードを昨年は2人からもらったカードと合わせて。
初めていただいたパティスリー「ICHIRIN」のケーキ。フランス伝統菓子「コンベルサシオン」はサクサク、かりかり、しっとりなど一口でなんとも食感が楽しい。
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