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12月31日 おせちお渡しを終え



午前中のおせちお渡しを終えて、2015年の仕事納め。
とはいえ、お渡し間違い、発送間違いなど万が一、そんな心配が心のどこかにありつつも、無事のおせち仕事となり、ほっと。

お昼には、仲良しのご近所さんとプチ忘年会ランチをして、大掃除とはいえないほどの片付けを済ませ。
まずは重箱に詰めたおせち①を持って、今日は東久留米の実家へ。
明日1日には一度国立によって、おせち②を持って、今度は焼津の実家へ。

もうすぐの新年。
みなさま、よいお年をお迎えくださいませ。


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おせちをご注文くださったみなさまの新年のおいしい食卓のお手伝いとなりますように。
そして、もうすぐの新年。
みなさま、よいお年をお迎えくださいませ。

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12月30日 おせち発送とお渡し1日目



30,31日はおせちのお渡し、そして30日の発送。
発送準備を整える前に、まずは毎年恒例、テーブルにおせちずらり。
毎年毎年少しずつご注文が増え、身の丈に合った量のご用意をさせていただき。
昨年よりもだいぶ多くのご注文をいただき。無事、すべての料理の納得のいく仕上がりとなり、この眺めの心からほっと。
そして、わたしにとって、1年の締めくくりの仕事納め。

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毎年恒例、1年に1度、私がカイロを使う日。
普段は基本的に暑がりなので、カイロなど使うこともほぼないのだが、さすがにこの日ばかりは、部屋にはクーラーもかけているので、カイロを腰に2つ、厚いレッグウォーマーにストールを巻き。

まずは発送分の準備。
今回でようやく、発送量と段ボールの3パターン化が形となったことは、とても大きなこと。
毎年毎年、発送にはぎりぎり詰め終わるまで、なんとも大きな不安があったのが、これでその不安が一気に解消されるはず。
1つ1つのパックを袋詰めして、箱に詰め、お品書きなどと一緒に。
みなさまのもとへ無事届きますように。

発送分を済ませ、午後のお渡し前に、今度は1品ずつの撮影。
秋から冬にかけて、このキッチンでの撮影経験を積ませていただいたお陰で、その後の1人での料理撮影についても、習得させていただいたことあれこれ。
窓際に折り畳みテーブルを広げ、クロスをひいて。
1つ1つの料理の表情が今までよりもずっときらきらとして写る。

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                           丹波の黒豆 飛切

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                               彩りなます

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                               炒めなます

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                          ピスタチオのテリーヌ

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                               ナッツ松風

もう少しご紹介したところなのだが、あとは来年の私に、ホームページ内「キッチンの風景」でのご紹介として、託すことに。
しばらく分の更新、滞っております。

午後からは、キッチンの片づけをしつつ、新年の準備をしながら、お渡し。
玄関先のお飾りは、12月に作ったリースに松や水引などをあしらって、アレンジし。

いらしてくださる方々と、おせちをお渡ししながら、束の間の年の瀬の会話など。
「よいお年を。」、歳を重ねるごとにこういうやりとりやこういうひとときが身に染みるような。

「今、おせち作りの途中なんです。」、「今、小豆を炊いているんです。」、などなど教室の生徒さんからのお声。
ご自身では、好きなもの、作りたいものを楽しく作っていただき、私のおせちはそのお手伝いとして。うれしい形。
どうか、みなさなの新年の食卓のおいしいお手伝いとなりますように。

夕方暗くなってから、「ただいま~!」、帰り道に買ってきたピストルのおもちゃを携えて、家族のみんなが東久留米合宿から帰ってきた。キッチンに立ちながら、向こうの部屋からはいつもの大騒ぎ過ぎる声が聞こえ。
昨日の夜は、最後の作業をしながら、静かすぎる我が家にそれはそれは落ち着かなかったもの。
みんなが帰ってきた瞬間から、「かたづけなさ~い!」、と怒ったり、娘の踊りに大笑いしたり。改めて、騒がしすぎる日々に感謝。

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12月29日 ケーク・サレ、炒めなます、最後にナッツごまめ



おせち仕込み最終日。
さあ、朝から一気に気合を入れて。
まずは、「ケーク・サレ」を焼く。
おせち仕込みでは、ピスタチオテリーヌ、チーズと薬味のテリーヌ、ナッツ松風、そして最後のケーク・サレ、とほぼ毎日オーブン稼働率が高く。
今回のケーク・サレもそうなのだが、オーブンの見極めが実にうまくいき、大げさにいうと、今までで一番迷いなく、いい仕上がりになった気配。どの4品についても、オーブンの焼き上がりの見極めにほぼ迷いなく仕上げることができたことは、私自身にとって、秘かに大きなこと。
毎年毎年、1年に1度、同じ料理をすること。
私自身への確認であり、1年前の自分との対話であり、そして自分だけが感じる、ちょっとした、本当にちょっとした成長や感覚の変化などなど。私にとって、自分の料理を見つめる、本当に大切な1年の締めくくり。
焼き上がったケーク・サレ、ずらり、を眺めながら、ふと。
切り口には、ドライトマトの赤、ベーコンのピンク、チェダーチーズの黄色、そしてイタリアンパセリの緑。

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続いては、「海老とほたてのマヨネーズ炒め」。
実はかなり時間を要するのが、海老の下処理。100尾近い海老を、まずは立て塩でさっと塩洗い(海老くささをとるため)し、しっかりしっかり水気をとってから、海老の殻をとる。続いて、形よく丸めるための1つ1つの楊枝をさし。
量が多いので、海老と帆立を炒める、というよりも、それぞれを適量ずつ蒸し焼きにして、最後にマヨネーズをさっと炒めて、からめる。パック詰めする際に、仕上げの潰した花椒を散らすと、一気に雰囲気がかわり。

そして、今度は、なます2種食べ比べの、「炒めなます」。
以前教室でみなさんと作って以来、すっかりのおせち定番の1品に。
甘酸っぱさにごま油がほんのり香り、癖になるなます。
こちらは、大根の白をベースに、紅大根のピンク、京にんじんの鮮やかな赤、そして油揚げの優しい色味、しいたけも時に顔を出し、そして三つ葉の緑。
ここだけも十分に鮮やかなのだが、さらに白ごま、黒ごまをちらし、最後にゆずを散らせば、ぱっと華やかに。
見ているだけで優しいエネルギーが沸いてくるような。

これでおせち8品の仕込みが無事終了し、最後に、家族用に、「「ナッツごまめ」を作る。
それまで、それぞれに一番大きな鍋、一番大きなボウル、一番大きな泡立て器を使って、仕込んでいたので、2家族分のナッツごまめの分量があまりにかわいらしく感じられて。
1つ1つのごまめの様子、ナッツの様子、そんなものを見ながら、感じながら作るって、ある意味、贅沢なのかも。
ゆっくりとごまめやナッツを乾煎りし。最後に熱くした調味料とからめるところは一気に。

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ひとまずここで一息。
全品、納得のいく仕上がりとなり、心からほっと。
夕方前からは、ひたすら、ひたすらのパック詰め、ラッピング。
最後のラッピングは、テリーヌ2種。
今までは毎年、包んだテリーヌにリボンをかけていたのだが、さすがに数が多くなったので、シンプルにラベルシールのみをはり、すべての個装が終了。
冷蔵庫の中をそれこそパズルのように、あっちへこっちへ移動させ、お渡しのおせち以外は、2回冷蔵庫へ移動させ、なんとか無事、冷蔵庫にずらり、みなさんのおせちがおさまり。

おせちの準備が整いました。
30日、31日お渡しのみなさま、心よりお待ちしております。
発送のみなさま、30日発送、31日午前着となります。

ふっくらと艶やかに炊けた「丹波の黒豆 飛切」に願いを込めて。
どうかおせち仕事が最後まで無事、事運びますように。
新年のテーブルを添えるお手伝いとなりますように。

*おせち日記*
ケーク・サレ、海老と帆立のマヨネーズ炒め、炒めなます、ナッツごまめ、おせちのパック詰め、ラッピング、発送伝票準備

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12月28日 テリーヌの後に、ナッツ松風ひたすら


 
おせち仕込み3日目。

まずは、11.12月レッスンでみなさんと作った、「チーズと薬味のテリーヌ」。
こちら、何年も前から、鶏肉とチーズの組み合わせで、おせちにラインナップしてきたのだが、ここ数年、あれこれ生地を変えつつ、フィリングを変えつつ、ようやく今年のレッスンでしっくりと落ち着いた感。

ベースの生地は、鶏肉らしい食感を大切にしつつ、それでも食べやすく、生地の成型も美しく、ということで、鶏もも肉と鶏ひき肉を半々に。
そしてフィリングには、カットしたチーズと薬味。
三つ葉にしょうがに万能ねぎ、そしてイタリアンパセリ。
和の薬味だけでもよいのだが、パセリが入ると全体が整う印象。

昨日仕込んだ「ピスタチオのテリーヌ」がフードプロセッサー頼りだったのだが、こちら「チーズの薬味のテリーヌ」が大きなボウルに材料を入れて、手で混ぜる。小さく角切りにした鶏もも肉が多く入っているので、ひき肉だけの生地よりもよっぽど混ぜやすい。

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焼き上がったテリーヌをプレスしている間に、今度は、「ナッツ松風」。
おせちの中で、黒豆に並び、ほぼ1番ご注文が多いメニュー。
昨年よりもだいぶ分量が多くなり、なんだか、焼いても焼いても、終わらず。
備忘録。来年は、型を買い足すこと。

型に薄く広げた生地の上に、ナッツをトッピングしていくのだが、今まで、それぞれのナッツを、カットした時にぴったりと中央にくるようにトッピングするのになかなか苦労していたところ。
ということで、今年登場したのが、たこ糸!
カットしたたこ糸を生地の上の置き、カットサイズを確認しながら、ナッツをトッピングしていく。
今までの私に教えてあげたいコツ。

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生地の中に粉山椒を加えるので、オーブンからは山椒の香りがふわあ。
焼き上がりをずらり並べた眺め。
サイズにカットして、なにか小さな焼き菓子のようにパック詰めする運び。

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すっかり暗くなった頃に、明日に向けて、最後の買い出しを済ませ。
明日の「炒めなます」などに使う野菜たち。
鮮やかな色合いが新年に喜びを添えますように。

おせちお渡しのみなさまには、12月29日朝、ご連絡&ご案内いたしますね。
発送のみなさまには30日午前に、発送のご連絡をいたします。

*おせち日記*
チーズと薬味のテリーヌ、ナッツ松風、明日の、海老下処理
伝票書きにかなり時間がかかり、最後にお品書き作成

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12月27日 ピスタチオのテリーヌに、彩りなます



朝からオーブンフル稼働で「ピスタチオのテリーヌ」を焼く。
テリーヌを作り始めた当初は、おせちのテリーヌもすべて手でこねていたのだが、さすがに手では追い付かなくなり。
昨年からは、生地を混ぜるのに、フードプロセッサーを使うことで、だいぶ効率もよくなり。
テリーヌ3台分の、ひき肉、卵、塩、ラム酒、スパイスを入れて、加減しながら回し、ゴムべらで天地ながら、また回し。
そこからは一番大きなボウルに生地を移し、玉ねぎ、ベーコン、ピスタチオ、パセリを加え、最後は手でしっかりと混ぜる。

そう、最後はやっぱり「手」。
フードプロセッサーやそれから圧力鍋などはやはり強い味方。
が、使い方によっては、食材のよさを損なってしまうことも。
テリーヌ生地も、フードプロセッサーにいつものように一気にかけてしまうと、ひき肉の繊維が壊れすぎてしまい、「肉」のよさが損なわれる印象。なので、加減しながら、回し、最終的にはやはり、「手」の力で捏ねる。
圧力鍋も然り。
煮込みの最後までを圧力鍋で仕上げてしまうのではなく、7.8割程度までは力を借りて、最後は、弱火でコトコト。
利器の力の上手な使い方。

でき上がった生地を型に流し、オーブンへ。
1回目の生地を焼いている間に、2回目の生地を仕込み。
毎年、毎年、型の数が増え、ついつい半分ふざけて、の型タワーなど。

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焼き上がったテリーヌを熱いうちに重ねて、プレスしながら。
今度は、「なます2種食べ比べ」の1つ、「彩りなます」。
大根、紅大根、京人参、きゅうり、セロリ、りんごなどが入った、彩り豊かななます。
口にした時に、時にほんのりセロリの香り、そしてりんごの爽やかな風味など。
研ぎたての包丁で、せっせと、せっせと、せっせと、せっせとひたすらの千切り。
切ったそばから、立て塩(3%の塩水)に漬けて、浅漬けにし、しっかりと水気をとってから、千鳥酢で作った甘酢に漬け込む。
盛り付けるときには、ゆずの千切りと白ごま、黒ごま、そしていくらをあしらう。

昨年まではりんごも一緒に浅漬けししてから、甘酢に漬け込んでいたのだが、りんごがどうしても崩れてしまうことが多かった、という秘かな悩み。ということで、今回は、浅漬けにはせず、浅漬けにした他の具材と一緒に、直接甘酢に漬け込むことに。千切りにしたりんごの形が整うだけでなく、りんごの風味もやさしく引き立ち。

よりよいものに昇華していくために、変わるもの、変えていくもの。

こちらの甘酢漬けと、もう1品、以前教室でも大好評だった、同じ具材をメインに作る「炒めなます」の2種を食べ比べていただく、という趣向。昔はおいしさがよくわからなかったなます。今となっては、歳を重ねるごとに、おせちにはなくてはならない存在に。

一息ついて、発注していた明日分の肉を受け取りに。
1階キ教室キッチンの冷蔵庫にはでき上がったものと材料とが混在し、かなり混み合ってきて。
まるでパズルのように、あっちをこっちへ、こっちあっちへ。
今のところはなんとか収まっているが、29日にパック詰めしたおせちたちは果たして、この冷蔵庫に収まりきるのだろうか。
例年の同日の冷蔵庫の記憶と、今回のご注文数とを照らし合わせると、う~ん。
この秘かな恐怖は、29日の私に託すことに。

*おせち日記*
 ピスタチオのテリーヌ、彩りなます、明日の、鶏肉とチーズのテリーヌ下準備、黒豆の火入れ(3時間)、ラベル準備など

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12月26日 黒豆に火を入れ、栗きんとんにくちなしの香り



クリスマスの朝。
いつもは一番寝坊助の長男が、2時間も早く目を覚まし、がさごそ、がさごそ、「やったあ!」
うれしさのあまり、下2人もむりやり起こし、みんなでがさごそ、がそごそ。
そして、さっそくそれぞれにそれぞれのプレゼントを満喫する時間。

相変わらずのブロック好きの長男には、nanoblockの戦艦大和。それから大好きな「ナルト」に文庫版などなど。次男には、レゴブロックのレゴシティ、そして娘には、シルバニアファミリーの夢のお家。
テーブルの上では、朝から本格作業は始まり、あっという間に作業場の風景。
それぞれに帰宅後を楽しみに、登校、登園したクリスマスの朝。

翌日からのおせち仕込に向けて、買い出しや下準備など。
おせちでも一番ご注文多くいただくのが、「丹波の黒豆 飛切」。
鍋の準備、そして豆の準備をし、背筋が伸びる想い。

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準備の合間に、テーブルを整えて、前菜の用意など。
ゆでた鶏肉を使って、「チキンリエット」など。11・12月レッスンで登場した、「さばのリエット」と同じように、鶏肉とクリームチーズをフードプロセッサーにかけ、今回はアクセントにあらみじんにしたくるみを加えて。
それから、花大根の甘酢漬けにポテトサラダなど。

夜は、お友達たちとのクリスマス&忘年会&出産のお祝いも!
テーブルの周りにずらりと座る子どもたちの眺めに、成長をしみじみ。
出会った頃には3人だった子どもたちが、4人、5人と増え、ベビーカーですやすやのベビちゃんを合わせて、とうとう8人!
最後は、いつも彼女が焼いてきてくれる米粉のシフォンケーキに、女の子チームがデコレーション担当、でき上がったことに、男の子チームが、「ケーキ、ケーキ!」と一気にやってくる、の図。
よく食べ、よく飲み、よく笑い、よく語り、年末のうれしいひとときとなり。

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そして本日から2016年おせち仕込みがスタート。
まずは、願掛けも兼ねて、「丹波の黒豆 飛切」に火を入れる。
丹波の黒豆の中でも一番立派なサイズのもの。
無事、おせち仕事が事進みますように、と心から願いを込めて。

毎年毎年、ご注文が増え、炊き上げる黒豆の量も増え。
寸胴鍋のサイズも何度がサイズアップし。昨年からは我が家で大きな寸胴鍋で炊いているのだが。
今年の分量までが限界。というか、本当はもう少し大きな鍋で炊いてあげたかったなあ、など。
来年の私に向けておせちノートにコメントを入れ。

黒豆の香りが広がり始めた頃、「栗きんとん」のきんとん作り。
毎年、選ぶのが「なると金時」。こっくりとした甘みがきんとんぴったりなので。
一度湯通ししたさつまいもをゆでる。
色付けに使う「くちなし」。今年は、少し前にお隣さんのお庭から摘ませていただいた、まだ実にやわらかさの残るくちなしも使って。
包丁を少し入れてみると、なんとも鮮やかな朱色。そしてその香りには思わずはっとするほど。
鍋に入れたそばから、鮮やかな色が広がり、そしてくちなしの香りが広がり。
昔はきっとこうやって、庭先などで採れたその年のくちなしの実を使って、きんとんを作ったのだろう。
改めて、先人の知恵に敬服する想い。
今は技術の向上で保存が効き、流通が広がり、便利になった恩恵のほうが存分に大きいのだが、それでも当時の、その時ならではの季節感を感じることのできる豊かさ。
「おせち」はまさにそういうものの大切な伝承の1つ。

甘さを控えめにした「きんとん」。甘すぎず、それでもつやが出て、口にした時には、しっかりとほどよく甘さを感じるくらい。
余熱が落ち着いた頃にも、ふわりとくちなしの香り。

*毎年恒例のおせち日記*
12月25日 黒豆の下準備
12月26日 黒豆の火入れ1日目(5時間ほど)、栗きんとん、ピスタチオテリーヌの下準備(今から大量のピスタチオの殻割り、来年は殻なしピスタチオも検討しなくては!)、裏白や松などをお花屋さんにて調達

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12月24日 シフォン生地と同じロールケーキ生地



メリークリスマス!

年内の打ち合わせも無事終わり、たくさんの宿題を受け取って。
1つ1つが、今の自分、今までの自分、そして、これからの自分を見つめる、ありがたくも大切な機会となるはず。
いろいろなところで、年末のご挨拶など。気づけばすっかりそんな時期。
クリスマスもいいけれど、新年を控えた「年末」の雰囲気もやっぱり大好き。

今日からおせちの買い出しが本格スタート。
おせちに向けて、いつも愛用している基本調味料を一通り新しくし。
おせち仕事で、何よりも頼りになるのが、毎年恒例のおせち仕込みノート。
昨年のおせち仕込みノートとにらめっこしながら。
ご注文内容やそれぞれのメニューの買い出しリスト、分量などはもちろん、1年前の私から、私へのメッセージあれこれ。
黒豆を炊くのに使う鍋について、ナッツ松風の厚さについて、薬味とチーズのテリーヌの混ぜ方について、などなど。
1年経つと、記憶ははるかかなた、ということも多々。なので、まるで別の私が、私に伝えてくれているような、そんな感覚すら。
ふむふむ、そうかそうか、なるほど、と。
今年のおせちノートも、来年の私へのメッセージとして。

さてさてクリスマス!
クリスマスケーキは。
11.12月レッスンでみなさんと作ったシフォンケーキ、実はいつものロールケーキ生地とまったく同じもの。
生地を作り、シフォン型に流せば、シフォンケーキに、バットに流せば、ロール生地に。
ということで、いつものロールケーキを焼く。
中にいちごとくるみを入れて、くるりと巻き、お皿にのせて、生クリームをぬり終えたところで、そうだ、ブッシュ・ド・ノエルにするんだった、と思い出し。お皿の上で、斜めに切り、切り株をのせた、という荒業の気配が切り口から。
その辺りは、ジンジャーブレッドマンのご愛嬌でなんとかカバー。

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そして、オーブンにはローストチキン。
1年に1度、私が見たい眺め、なのかも。
夕食のリクエストは、カルボナーラ。
家族みんなが大好きなメニュー。絵に描いたように、テーブルに運んだ瞬間に、みんなが一気に動く。
本来なら、今日のメインのローストチキンなのだが、カルボナーラに大きく軍配が上がり。

サンタさんへのクッキーとお茶を用意して、いつもよりだいぶ遅い就寝。
明日の朝を楽しみにあっという間に眠りに落ちた子どもたち。
明日の朝はきっと。子どもたち以上に、実は私たち親の方が、楽しみなのかも。


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ホームページ「おしらせ」にて、2016年1.2月レッスンのご案内をアップしました。
クリームコロッケに、ビーフシチューなどなど、「真冬のあったか洋食」です。
野菜&チョコレートのケーキも、ようやく形がみえてきたところ。バレンタインにもおすすめです。

それではみなさま、すてきなクリスマスをお過ごしくださいませ。

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12月22日 クリスマスお菓子の家&クリスマスお菓子の絵本



昨日の、小学生向け「クリスマスお菓子の家」教室、今日の、園児向け「クリスマスお菓子の絵本」教室を無事終えて、今年のレッスン納めとなり。

ものづくり教室「みずたま」とのコラボレッスン。
まずは、毎年恒例、小学生向け「クリスマスお菓子の家」教室。
まずは、みんなで屋根や煙突、窓や扉などのパーツから。
基本的なやり方は伝えるが、小学生ともなると、「こういう風にしたい。」、そんなオリジナリティーの気持ちも大きくなるので、その辺りは本人にお任せしながら。
それから、楊枝などを使って、クッキーにアイシングをのせ、リースやジンジャーブレッドのボタンつけなどなど。
そして、星形クッキーを重ねて作るクリスマスツリー。
ほどなく、お皿の上にお菓子の家ができ上がり。お家に中には、袋入りのジンジャーブレッドを忍ばせて。
最後に順番に粉糖をふって、完成!
窓際にずらりクリスマスハウスが並ぶ頃には、空もだいぶいい感じに日が沈み始め、なんともしっとりと落ち着いた眺め。
「クリスマスお菓子の家」教室も、気づけば4年目。ながらも、毎回うっとりする眺め。

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そして今日は、園児向け「クリスマスお菓子の絵本」教室。
こちらは今年初めての教室。
お家と同じ材料を使いながら、小さい子たちでも楽しくでき上がるもの、ということで。

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まずは、クッキーにアイシングでクリスマスツリーやジンジャーブレッドの飾りをつける。
続いては、絵本となるクラコットにクッキーのメッセージカードやクリスマスツリーなどをつけ。
星形チョコレートなどをつけ。
そして、星形クッキーを重ねて作るクリスマスツリー。
椅子にちょこんと座って、一生懸命にやっている姿は本当にかわいらしくて。
そして、絵本の形に。ここはサポートしながら、またいらっしゃるお母さま方にもサポートしていただきながら、絵本となるクラコットにたっぷりのアイシングをつけて、見開いている絵本仕立てに。
先ほど作ったクリスマスツリーとミニハウスなども飾り、最後に順番に粉糖をかけて、完成!

窓際にずらり、「クリスマスお菓子の絵本」。こちらもなんとも美しく、愛らしい眺め。
昨日もそうだが、あちらこちらで、「今日食べたい~!」、「今、食べたい~!」。
その気持ちはとてもよくわかるので、「ママと相談してね。」と。
本当は、クリスマスまで飾って楽しんで、クリスマスになったら、食べて楽しんでいただく、というものなのだが、作り上げたうれしさいっぱいの時に食べるうれしさやおいしさもあるはず。
楽しいクリスマスの想い出の1つとなりますように。

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ご参加いただいたみなさん、送迎やお手伝いをしてくださったお母さま方、ありがとうございました!
「クリスマスお菓子の家」、「クリスマスお菓子の絵本」、どちらもお家で、クリスマスツリーとはまた違った演出をしてくれるはず。
そして、一緒に主宰する彼女にも心から感謝して。間近でのカウントミスなどなど、たくさんのご迷惑をかけつつも、無事に終了したことに心からほっとして。
そして、1年間のレッスンが、無事に、無事に終了したこと。

これがある意味、今年最後のレッスンかも。
まだ園児向け教室には参加できない娘にも、「クリスマスお菓子の絵本」作りなど。
今日習いたての次男指導のもと。娘も、こういうときは、実にいい子に言うことを聞くもの。
ということで、こちらもいつもとりのんびりとした心持ちで、ゆる~く、ゆる~く、娘のお菓子の絵本作りを一緒に。
チョコレートやクッキーを付け足して、ポップな仕上がりに。

階段わきの棚には、長男作「クリスマスお菓子の家」、次男作「クリスマスお菓子の絵本①」、娘作「クリスマスお菓子の絵本②」がずらり。夜の照明があたると、なかなかよい演出に。クリスマスはもうすぐ。

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                                 あては

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                                 ゆふき

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                                 ほゆき

12月20日 おせち戦線に向けて、一休みの週末



1,2月レッスンに向けてのデザート試作。バレンタイン向け、野菜&チョコレート、まだまだ発展途上中。

もうすぐのおせち戦線に向けて。
毎年毎年、おせちを作り続けて、早10年以上。
最初はわが家分と、両実家の分を作り、そこから少しずつ、少しずつ、身の丈に合うくらいずつご注文が増えていき。
今年も、どうか無事身に合う仕事となりますように、とここしばらくは日々身が引き締まる想い。

週末にまとめて、発送ものの買い出しなど。
まだまだ慣れないのがこの辺り。ご注文内容と段ボールのサイズのパターン化がひまひとつ。
なのだが、今年のおせちで、きっとパターン化がだいぶクリアになる、はず。

と、師走の季節も相まって、ばたばたしつつも、ありがたくも心緩む週末。

昨日は、下2人が通う保育園の作品展へ。
作品展に向けて、子どもたちが製作したものの展示はもちろん、日々の子どもたちの様子の写真や、それから保育園の方針や大切にしていること、園全体の紹介などがあり、改めて日々、子どもたちが楽しく通う保育園を見つめる機会となり。

「給食」についての展示もとても興味深く。
日々、園で使用している調味料や食材が展示されていたのだが、実に質のいいものを使っていて。
試食もいろいろいただいたのだが、どれもとっても優しく、澄んだお味。

そして、子どもたちの展示へ。
秋の動物園への遠足から派生して、動物の絵を描き、今度は粘土で製作し、そしてその動物たちが遊べるように、と教室に大きく作られた動物ランド。穴があったり、すべり台があったり、川があったり、氷の山があったり。
作品展の数日前には、子どもたちがお昼寝中の動物ランドの動物たちの居場所が変わっていた、そんな出来事も。

それから、お散歩の時に、森で拾ってきたなんでもない枝に、布やストローなどの飾りをつけて、「すてきな枝」に。

1つ1つの作品に、作品にたどり着くまでのストーリーがあって。
自分たちで足を運んで、目にしたもの、感じたものをベースに何かを創りあげていくこと。そしてお友達たちと一緒に創り上げていくこと。
すてきな作品展になんとも心あたたまるひとときとなり。

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今日は、買い出し帰りに、狭山緑地へ。
丘陵の中にアスレチックが点在し、一面に落ち葉が積もり、静かで落ち着いた場所。
元気いっぱい駆け回る子どもたちの姿と、木々に囲まれた空気に、すっかりのエネルギーチャージ。さあ、2015年、よき締めくくりとなりますように、と願いを込めて。

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夜は、「国分寺さんちネットワーク交流会」へ。
国分寺、国立、小金井、小平、府中、立川あたりで活動している人たちの集まり。
「場とメディア」をテーマに、日々活躍されている方々のお話をうかがったり、これからこんなことができるかも、そんな発表を拝聴したり。
「すみや」さんのケータリングのお料理をいただきながら。
久しぶりにお会いする方もあり、そして初めての方とお話する貴重な機会でもあり。

やりたいこと、やってみたいことはまだまだたくさん。1つ1つていねいに、自分のペースで。まだまだ先は長いのだから。
ふと、2015年を振り返るような帰り道。

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12月18日 11.12月レッスン納め、そして採れたてのかぶ



昨日は年内最後のレッスン。
みなさんとおいしい一番だしのお雑煮を頬張り、リース仕立てのクリスマスシフォンケーキを取り分けて。

11.12月レッスンは、ありがたくも、今までになく初めまして、の方々が多く、すてきな出会いがたくさん。
昨日のレッスンも初めまして、の方との出会いものありつつ、そしてもう10年以上ずっと通ってきてくださる生徒さんにもまるでこちらの方が見守られているような、ほっとする気持ち。
「よいお年を」、とみなさんのお見送りし、キッチンを片付けながら、今年の教室が無事終わった安堵感ともに、なんとも幸せな心持ち。
本当に優しいみなさんに囲まれて、そして支えられている日々に感謝して。

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静かなキッチンで、来週に向けて、クリスマスジンジャーブレッドキット作り。
キッズレッスン用とジュニアレッスン用と今年は2種類。
それぞれに天の星を仰ぐジンジャーブレッドマンたち、の眺め。
そして残ったジンジャーブレッドは、こちらも毎年恒例、1つずつ袋詰めし、クリスマスツリーに。
子どもたちがクリスマスまでに1日1つずつ、楽しんでくれるように、という想いなのだが、大抵、クリスマスのころには1つも見当たることはなく。

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今日は、キットを持って、友人宅へ。
来週のキッズレッスンに向けて、試作と最終打ち合わせ。
「クリスマスお菓子の絵本」の仕上がりに、ふむふむ、なかなかいいじゃない~!、など。
下準備の小さな小さなお菓子の家がずらり。こんな光景1つでも、なんとも心和むもの。
来週の子どもたちとのレッスンが今年の教室納め。

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あれこれの合間に。
小学校での収穫祭のお手伝いに。
子どもたちが植えたかぶが収穫時期を迎えた、ということで、前日に子どもたちが収穫したかぶの調理実習。
なんとも懐かしい雰囲気の家庭科室にて、子どもたちのお手伝いに。

作ったものは、かぶの実を使った浅漬けと、かぶの葉を使った味噌汁。
それはそれは立派で、みずみずしいかぶ。切ったかぶの葉をふんだんに入れた鍋を火にかけた瞬間、かぶの葉の香りがふわあ。
かぶがこんなに香るなんて、驚き。
みんなで作った浅漬けと味噌汁をいただき。採れたてだからこそ、のかぶの甘さ、やわらかさ、香り。そして葉がおいしいこと。
子どもたちもほとんど全員が、「おいしい!、おいしい!」と言いながら食べていたので、あとから先生にうかがえば、普段は野菜が苦手な子も今日は食べていました、と。

私自身も、お店で買うかぶとはまったく違ったおいしさを感じ。
子どもたちが植えて、収穫したかぶ。そして一緒に作った、そんなストーリーも、間違いなくおいしさとなること。
そして、印象的だったのは、畑のサポートをなさっている生産者さんのお声。とても自信を持って野菜を作っていらっしゃる姿。そんな誇らしさもかぶのおいしさとなり。

学校帰りに、長男が持ち帰ってきたかぶ。
「僕が畑で採ったかぶだから、おいしいよ。」 そうだね、そうだね。
さっそく味噌汁にでもしてもらおうかと。
今日はお手伝いに行く、という立場ながら、心和むだけでなく、大切なことを体感させていただく貴重な機会となり。

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くにたちの食卓 いづい

Author:くにたちの食卓 いづい
くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
ホームページをリニューアルしました。http://kunitachinoshokutaku.com/

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