9月8日 名残の夏の沖縄料理

これからは焼き菓子が恋しくなってくる季節。
ご注文に向けて、試作を少々。教室でもとても好評だったグラノーラをベースにして、数パターン。いつものサブレ生地と、いつものビスケット生地、そして加えるグラノーラの割合など。そして、そのうちの1つがほどよくイメージ通りの仕上がりにたどり着き、ほっと。
新学期が始まり、ようやくいつもの日々の流れ。来週からの教室ラッシュの前に、と、昨日は下2人の保育園の保育参観へ。園の都合と合えば、1年中いつでも希望日に参観ができるのはありがたく。
下の子の2歳児クラスは、教室入り口からこっそりと覗きながら、の参観。声が聞こえなくとも、身振り手振りで様子が伝わってくるおもしろさ。みんなで手をつないで丸くなりましょう、のところでは、はりきって自分はお友達を呼び、両側で手をつなぎ、まだつないでいないお友達には、「そことそこ、つないで!」みたいな指示だしなど。仲良しのお友達には、「目をつぶってね。」と声をかけ、お友達が一生懸命に目をつぶっている姿など。入り口の扉越し、クスクス、クスクス、笑いが止まらず。
家でみるよりもどこかお姉さんっぽい表情。
一方、4歳児クラスの次男の方は、子どもたちと混じって過ごす時間。みんながうれしそうに声をかけてくれて。「今日は僕の弟の1歳の誕生日なんだよ!」とか、「今日から新しいコップなの!」とか、とっておきの自分情報などなど。
私が保育参観に来るのをとっても楽しみにしていた次男、はりきって体操をし、見てみて!、得意げに長縄を飛び。
給食時間にも、はりきって、私の分のお皿やらお茶やらを1つずつ運んできてくれて。子どもたちと給食を食べて、絵本を読んで、参観は終了。「夕方、またお迎えに来るからね。」、なんともほんわかとした気持ちでの帰り道となり。

さて、今日から、7,8月「夏の沖縄料理」、追加レッスンがスタート。
題して、「名残の夏の沖縄料理」。
夏休みの旅行で沖縄に行かれた方も多く。今日もお1人。まだまだお子さんたちが小さいので、向こうではなかなかゆっくりと食事ができなかった、とのことで、今日をとても楽しみにいらしてくださった、とのこと。
ラフテーには、夏の名残のとうもろこしと、秋の茶豆を添えて。
7.8月レッスンでは、おかひじきを添えていたのだが、あしらい1つで、お皿の眺めが、そしてお皿の季節感ががらりと変わる魅力。
ていねいに作り、ていねいに盛り付けて、そして、ゆっくりと、おしゃべりしながらいただく名残の夏の沖縄料理。有意義なリベンジとなったことを願って。

9月6日 祝福のメッセージを込めて 秋のおもてなし

食材からたくさんの秋を感じた週末。
昨日の夜は、以前から足を運びたかった、国分寺「くうふく」へ。天ぷらとアジアン、という取り合わせのおもしろさに魅せられて。
「パクチーと蒸し鶏のサラダ」、パクチーを相性の良いものと一緒に口に運んだ時のパクチーならではの爽やかさのあるアクセント。感激したのはサラダの中に入った千切りのバイマックル(こぶみかんの葉)。これが実に爽やかなアジアンテイストを演出。こんな風にフレッシュののこぶみかんを堪能したのも初めてで。
そして魅了されるのが、季節の天ぷら。「ドライいちじくの天ぷら」には、フレッシュのわさびが絶妙なアクセント。「パクチーと穴子とごぼうのかき揚げ」にはスイートチリソースを添え、「アボカドの新じゃがいもの天ぷら」には酒盗を添えて。奇をてらうのではなく、相性の良さを生かした演出に、ついつい自家製サングリアが進み、進み。おいしい料理と、土曜日にの夜だからこそ、のゆったりとしたおしゃべりが身に染みて。

本日は来客があり。もうすぐももうすぐ、結婚式を直前に控えたお客様がいらしてくださり。
ということで、祝福のメッセージを込めて、料理をご用意。
事前にお好きなもの、苦手なものなどをうかがっておき、そして秘かに、敢えて、苦手なものもご用意、など。密かに、ではないか。
先ずは、奥様になる方が沖縄出身、ということで、アミューズには、7.8月レッスンでもみなさんと作った「ジーマーミ豆腐」。そしてもう1つのアミューズとして、お二人の前には、「クリームチーズとドライフルーツのクロカンブッシュ仕立て」。ミニシューにクリームチーズパテをフィリングにして、円錐状に積み重ねて。
そして、テーブルには「秋のピンチョス4種」。「秋野菜とキヌアのサラダ」、「秋野菜の焼き浸し」、「いちじくと生ハム」、「ジョルディ」など。
おしゃべりをしつつ、オーブンからはいい香りが広がり。
「秋野菜のパングラタン」を、こちらもクロカンブッシュ仕立てに積み重ねて。
実は、だんなさまになる方は、チーズが苦手、とうかがっていたのだが。「あのお、これもう1ついただいてもいいですか?」「あれ?チーズ大丈夫みたいです。」、そんな声に思わずにんまり。「もちろんどうぞ、どうぞ!」

重箱には、「手まりおにぎり」をずらり。きのこ、茶豆、薬味、生ハム。そして、試作も兼ねての1品が、五平餅をイメージして、ごまと味噌。味噌に砂糖を加え、電子レンジにさっとかけたものをトッピングし。こんなおにぎりも、たとえば具材を合わせたり、準備から召し上がるまでに少し時間が経ってしまうときなどには、ほんの少々のもち米を加えると、まとまりやすく、しっとり感が持続し、扱いがぐっとしやすく。
そういえば、ジーマーミ豆腐を召し上がりながら、「ここにも沖縄の食材が!」、ピンチョスのゴーヤーにもうれしそうに気づいてくださり。改めて、「はじめまして」から始まるおしゃべりとはまた違ったアプローチで、初めてお会いする方とも、「料理」を通してコミュニケーションが創り出されること。
どうぞ、お幸せに。
本日のメニュー
・アミューズ1 ジーマーミ豆腐
・アミューズ2 クリームチーズパテのクロカンブッシュ仕立て
・前菜 秋のピンチョス4種
・お魚の前菜 サーモンのカルパッチョ すだちの香り
・お肉の前菜 秋野菜のテリーヌ
・お口直し 秋野菜とひじきのきんぴら風
・メイン 秋野菜のパングラタン
・ごはん 手まりおにぎり
・デザート いちじくとドライフルーツのバルサミコ酢マリネ アイスクリーム添え


9月4日 秋色のテリーヌと3歳児検診

試作と合わせて、週末の来客に向けて、食材はすっかりの秋色。
いつもながら、料理をする前に、いくつかの季節の食材をふと置き並べるだけで、今さらながらもはっとするほどに、なんとも言えぬその季節感の色合いの現れる美しさ。かぼちゃにさつまいもにしめじ。ごくごく、ごくごくありふれた秋の食材、ながらも。
テリーヌを仕込み、ホワイトソースを仕込み、シュー生地を焼き。
「秋野菜のテリーヌ」、食材はもちろん、その切り口を眺めただけで、感じる「秋」。食材の力、料理の力をしみじみ。
「キヌア」のサラダには、茶豆にさつまいもなど。

3歳になって約1か月の娘を連れて、3歳児検診へ。
娘と2人で出かけるなんて、実はなかなか機会がなく。検診前に、娘を連れて、久しぶりの「クルミドコーヒー」へ。
店内に入ると、すぐに子どもが入ることのできる小さな秘密の部屋があり、中には小さなおもちゃなど。もちろん出てこないことしばし。階段の手すりには小さなビー玉がはめ込まれていたり。楽しい仕掛けがあっちにもこっちにも。
「トマトクルミドマフィン」には、国立「ノイフランク」のコンビーフにピクルスや玉ねぎ、クリームチーズを合わせたディップが添えられていて。とっても爽やかなコクがあり。「小さいきみへ」、キッズサイズでオーダーした「クルミドアイスケーキ」には、定番のごぼう風味のマフィンに今日はいちごのアイスクリームをサンドしてもらい。
居心地の良さはもちろん、コンセプトや想いが実に優しく、きちんと伝わるお店なのだなあ、と今さらながらに改めて。
3歳児検診も無事終了。身長も、特に体重については特大サイズの彼女。いつも一番前で、腰に手を当てて、「前、ならえ!」をしていた私には想像もつかない、違った人生が待っているのかも。保育園の仲良しのクラスメイトからも、「おねえちゃん」と呼ばれているとか。検診中、「好きな食べ物は?」と聞かれ、練習では、かわいらしく、「ぶどう」と答えていたのだが、いざその場では、「じゃがいも」って。そんなに好きだっけ?ひとまずは健やかな成長にほっと。

9月2日 秋野菜のエチュベ、すっかりの秋色

9月スタート。新学期も始まり、いつもの生活が始まり。
出来たての、木の戦艦を持って、はりきって登校する姿にほっと。
新学期が始まったらすぐに、と、久しぶりに大きな本屋さんのはしご。目にしたい本を実際に目にし、それから目につく本を目にし。
すっかり秋の空気、と心地よさに慣れたところ、まだまだ残暑の日差し。とはいいつつ、昨日は小学校への道、道端にはコスモスが咲き、そして栗林には立派ないがぐりがたわわに実り、すっかりの秋の眺め。買い物かごにも、茶豆にさつまいも、しめじにえのき、エリンギなどきのこあれこれ、すっかりの秋の味覚。
帰り道、毎年同じ場所で。色づいた落ち葉を拾い。気づけばそんな季節。大好きな秋の到来。
再来週から始まる、9.10月レッスン、「秋のお手軽フレンチ」に向けて。
メインの付け合わせには、「秋野菜のエチュベ」。エチュベ、以前にも1度レッスンで登場しているのだが、水分をほとんど加えずにもしくはほんの少量だけの水分を加えて、食材を「蒸し煮」するフレンチの調理法。「蒸し煮」にも、エチュベ、のほかに、「ポシェ」、「ブレゼ」という調理法も。ざっくり説明すると、その違いは、加える水分の量も目安となる。ほとんど加えないのが、「エチュベ」、つ半分くらいが「ブレゼ」、全部が漬かるほどのほどの水分で沸騰させずに加熱するのが「ポシェ」、といったところ。
食材ごとにお皿に盛り付けてみたら、和の雰囲気にも。拾ってきた落ち葉をお皿の周りに忍ばせて。すっかりの秋色。

最近よく足を運ぶ野菜の直売所で買った、とうもろこし。おしゃべり好きのおじさんが、「もうしばらく吊るして、オブジェとして楽しんでからポップコーンにするといいよ。」と。
子どもたちが待ちきれず、買ったその日に1本はさっそくポップコーンに。あっちこっちに実をとばしながら、実をはずし、フライパンに入れて。火にかけてからは、ぱちぱちするまでのドキドキ感。夏にはそのままかぶりついていたとうもろこしを、秋にはこうやって楽しむ、そんなストーリーもおいしさとなるはず。
8月31日 ピサラディエールとタルトフランベ、「ぼくの戦艦」

明日から9月。
長男の夏休みも無事終了。週末には、ぎりぎり駆け込みで、2日間かけて、木の戦艦作り。のこぎりにやすり、ドリルなどの工具を使って、自分がイメージしたものを作り上げていく。もちろん大いにサポート&リードしてもらいつつ、ながらも、できあがったときの、うれしそうな、そして満足そうな表情。できあがった戦艦を何度も手にとっては眺めたり。その気持ち、本当によくわかる、わかる。
そして、夏休み最終日。できあがった戦艦を目の前にして、もう1冊の絵本「ぼくの戦艦」を仕上げる。
ふー、滑り込み、無事の完成。
まずは、自分が作りたい戦艦の構想図から始まり、大好きな戦艦大和について、そして船の仕組みについての考察を少々。そして後半は、ぼくの戦艦作りレポート。
それにしても、「ぼくの戦艦」と「ぼくのオムライス」、なんともいえない取り合わせながらも、なかなか上等な自由研究となったのでは。
文房具やさんへ新学期の文具の買い足しに行き、2人でドーナッツを食べて。さあ、明日からは新学期。



私にとっても、いつもよりだいぶスローペースに過ごすことができた8月。忙しくなりそうな秋を前に、ありがたいエネルギーチャージとなり。9月のレッスンに向けて。玉ねぎのピザ「ピサラディエール」と、余ったピザ生地を使って、「秋のタルトフランベ」。今日は週末に摘んできた、内藤果樹園のいちじくとルッコラをトッピングして。ちょうど1年前の秋のレッスンでもとても好評だったタルトフランベ。今回は、ミニサイズにして、ピサラディエールと合わせて、前菜の一品に、と思案中。
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