5月29日 自家製グラノーラ パクチー香るアイスクリームを添えて

昨日の平日レッスン。
「初夏のパシフィック料理」、食後のデザートは、「自家製グラノーラ パクチー香るアイスクリームを添えて」。
えっ?パクチー?、はい、パクチーです!
レッスンの回数を重ね、今のところ、みなさんからおいしい驚きのリアクション続き。
さて、グラノーラ。最近はスーパーなどでも本当によく目にするグラノーラ。種類もさまざま。朝食や軽食、そしてちょっとしたおやつに、など、シーンも様々。が、市販されているものには甘さがかなり強めのものも多く、食べ飽きてしまうことも。ということで、今回は、ベーシックな配合での甘さ控えめのグラノーラをご提案。あとは、お好みや季節に合わせて、オリジナルにカスタマイズを楽しんでいただければ、そんな想いの元。
だいぶ以前の、マクロビをテーマにしたレッスンのときにも「グラノーラ」は1度登場しているのだが、今回はまただいぶレシピに改良を重ね。そもそもグラノーラは何からできているのか。一番のベースは、オートミール。今回は一般的なオートミールに食感のよさを出すため、麦ごはんを炊くときに加える「押し麦」も半量加え。それからこれまた食感のよさと風味を出すために、玄米フレーク。これらがベースの穀物となる。そこへ、お好みのナッツ、今回はカットいらずということで、かぼちゃの種にひまわりの種、そしてドライフルーツ、今回は初夏らしく、パパイヤ、マンゴー、パイナップルなどのレーズン、サルタナレースン、そしてグリーンレーズンなど。それから生地全体のつなぎとなる粉を少々。あとはお好みで、風味づけのココナッツファインを加え。最後に、オーブンで焼いたときの香ばしさを出すための菜種油、そして甘さのはちみつ。
ドライフルーツ以外の材料をワンボウルに合わせ、低めのオーブンへ。ほんのり色づき、香ばしくなったら、仕上げにドライフルーツを加え、混ぜて、でき上がり。ドライフルーツは、最初から入れてしまうと、焼き上がり、焦げたり、カチカチになってしまうので。ザクザクとした食感に、風味豊か、そして香ばしさに甘酸っぱさ、などなど、本当にしみじみとおいしいグラノーラ。ついつい、そのままつまみ出してしまうことが多いのだが。
今回は、みじん切りにしたパクチーと、全体を整えるのにほんの少々、1,2枚のミントをアイスクリームに加えて。
アイスクリームにパクチー、イメージでNGという方もあるはず。が、少しでも気になる方、チャンスあればぜひのお試しなど。パクチー、タイ料理やベトナム料理でいただくように枝ごと頬張ると、一気にパクチーの風味全開!、なのだが、みじん切りにすると、驚くほどに優しく爽やかな雰囲気に。サラダやマリネに加えたり。その清涼感は、ミントにも近い印象。
器にキンキンに冷やしたパクチー風味のアイスクリームの上にグラノーラをのせて。


今日は、小学生向けジュニアおりょうり教室。
今日は新1年生が半分に上級生が半分。3月までは、年長さんとして、ちょっと大きく見えた子どもたちが、上級生の前だと、ちょっと緊張気味の姿など、うわあ、なんともかわいらしく見えるおもしろさ。
今日もみんなでロールケーキ作り。生地の上に、クリームをのせ、いちごをのせ、ドライフルーツをのせ、くるみをのせ。巻くときには、最初だけきゅきゅっと締めて、あとはコロコロと優しく転がすように。さあ、来月はみんなでピザ生地を伸ばし、トッピングをのせて、熱々をハフハフと頬張る姿を思い浮かべて。
ここ数日は教室の合間に、行きたかった展示いくつか、それから行きたかった教室へ。
ゆる市でもお世話になった、「
norubulingka」さんの洋裁教室へ。
いつも作っているワンピースのパターンを手直ししたかったのでその相談などなど。
お庭のブランコを眺めながら、風の流れる空気を感じながら、そして沖縄の音楽を聴きながら。
さすがのプロフェッショナルなお仕事をたくさん目の当たりにし。大事なところはきちんと押さえつつも、とっても自由。お話を重ねれば、重ねるほどに、う~ん、料理と通じることも本当にたくさん。
パターンを習いに行った、以上のたくさんの実りある、心地よい時間となり。


昨日は次男の遠足。リクエストにお応えして、ウルトラマン弁当。
定番の「ナッツ松風」に、ソーセージ、卵焼き、それから今回はプーさんシリーズのパスタサラダなど。
大好きなものの詰まったお弁当を開ける我が子のうれしさと、きれいに空っぽのお弁当を開ける母のうれしさ。
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5月27日 ハワイアン「ガーリックシュリンプ」とメキシカン「チリコンカン」のお皿

昨日の平日レッスン。
キッチンからさまざまなスパイスやハーブが融合する香り。「初夏のパシフィック料理」、そのネーミングに負けないはず、そのスパイスやハーブの融合たるや。
「トムヤムガイ」からはレモングラスの香り、「チリコンカン」からは仕上げにカイエンヌパウダー、ガラムマサラ、そしてシナモンのまさにスパイスの相乗の香り。そして、最後に仕上げるのは、ハワイアン定番の「ガーリックシュリンプ」。フライパンからは、ガーリックとバターの香りがたまらなく。お腹が鳴りやまない方、続出。
「ガーリックシュリンプ」。今回は、「パナメイえび」という、たいていのスーパーでも手頃に手に入る海老を使って。
海老をおいしく調理するコツは、下処理。どうしても、鮮度がよくても海老くささ、が気になることも。この海老くささ、を海老の風味に変えるべく下処理。もともとは中華での下処理なのだが、本当に海老がすっきりとおいしくなるので、中華に限らず、海老を使うとき全般に。ご存知の方も多いと思うが、片栗粉で海老を洗う。片栗粉の細かい粒子が海老の細部までに渡る。片栗粉をもみこんでから、水がきれいになるまで水洗いし、そしてキッチンペーパーなどで水気をしっかりとふき取る。このひと手間で本当に海老がすっきりとする。そしていつもの下処理、少々の塩と酒をまぶして。
フライパンでやさしく火を通りした海老に、にんにくとバター、そしてイタリアンパセリの香り。おいしくないわけがない!、そんな料理。もちろん、海老だけでなく、鶏肉など、それから野菜とも相性よく。たとえば、じゃがいも、それからきのこなど、調味料がまとわりやすい食材がおすすめ。メインのお皿にボリュームを出したいときには、海老と野菜を合わせて、など。
今回は、メインのお皿に、ガーリックバターを添えたごはんを添えて。それから、スパイス香るチリコンカンも一緒に。パシフィック料理、というカテゴリーでないと同じお皿に並ぶことのない取り合わせ、かも。


さて、再来月からに向けて、オキナワン試作。沖縄料理、まさに日々のテーブルにぴったりのメニューが多い。作りやすく、そして食べやすい。だからと言って、ここ数日続く「麩チャンプルー」に、ここ数日続く「ジューシー(沖縄風炊き込みごはん)」。今までに、マイペースな長男からは疑問の声が上がったことはなかったのだが、さすが次男、「なんで毎日このごはんなの?」、と。「ごめんね、我が家の宿命なのです。」、そんな意がどこまで通じたことか。
それにしても、すっかりの夏の日差し。暑気払いにせめてもの沖縄気分か。
*おしらせ*
・「
キッチンの風景」、4月のイベントレッスン、「春のおすしのじかん」、アップしました。こちら、ご参加の多くの方々から、「巻けました~!」のうれしい画像をたくさん拝見させていただくことができ、なんとも冥利に尽きることろ。
・「
おしらせ」にて、6月の追加レッスンご案内をアップしました。魅惑の「初夏のパシフィック料理」です。
・「
包丁研ぎと和菓子のじかん」、6月26日10:00~の会は満席となりました。26日、27日両日とも午後の会は、少しお席がありますので、ご興味ある方はお気軽にお問い合わせくださいませ。

5月25日 ジャーサラダにロールケーキ、軽く切込みを入れて

週末クラス。
初夏のパシフィック料理の前菜は、「ハワイ風初夏野菜と海藻のジャーサラダ」。
ジャーサラダ、ブームもだいぶ落ち着いたかと思いきや、サラダなどの料理はもちろん、保存もの、それからデザートなど、あれこれのアレンジレシピ本もたくさん。
先月のキッズ、ジュニア教室でも登場したのだが、作るプロセスの楽しさ、そして見た目の印象のよさはもちろん、あとはジャーから出して食べるだけ、ということころまでを事前に下準備しておいて、保存できるのはなかなか魅力的。
瓶にまずは調味料を入れる。塩、酢、EXVオリーブ油。ドレッシングをわざわざ作る、そんな感覚はなく、ただ調味料を入れるだけ、特に混ぜることもせず。
あとは、具材を順々に重ねていく。今回は角切りにしたきゅうり、ミニトマト、千切りにした初夏のみょうが、そこへ水でも戻した海藻ミックスをたっぷり重ね。さらに固めにゆでた枝豆とアボカド、それから食感のアクセントにガーリックラスクを割りながら重ね。あとは蓋をして、食べる直前まで冷蔵庫へ。
「いただきます!」、まずは皿の上、ジャーをさかさまにし、ドレッシングが下まで行き届く様子を眺め、ふたを外して、皿に開ける。例えば、中身はまったく普段のサラダだったとしても、詰めて、眺めて、皿に開けて、そんなちょっとしたストーリーもおいしさとなるはず。

昨日は、長男の水泳大会で吉祥寺へ。朝早くの待ち時間、下2人を連れて、井の頭公園へ。こんなに早い時間からの、心地よい風吹く公園時間もなんともいいもの。思いがけずのリフレッシュなど。私の申し込み間違えで、一番得意な種目ではなく、一番苦手な種目での参加もあり、と前日に判明。その夜には涙を流しながらも、本番で泳ぎ切った姿。これからのたくさんの課題ももちろんありつつも、その過程である1つ1つのことに意義があるのだなあ、と。母、間違えないように気をつけます!

今日は、小学生向けジュニアおりょうり教室。
キッチンの片隅に置かれた瓶をみて、「ジャーサラダ、作ったよ~!」、そんなうれしい声からのスタート。
まずはみんなでロールケーキ生地作り。小学生3年生にもなると、自分たちで段取りを決めたり、ルールを決めたり、方法を考えたり、テーブルを囲んで、小さな社会ができあがっているおもしろさ。
生地をオーブンに入れて、さあ、ロールケーキを巻くペア決め。みんなでジャンケンをし、席を移動し。そんなことだけでも本当に楽しそうで、ふと自分のその頃の記憶と重なるような。
焼き上がった生地を2人分ずつに分割し。ロールケーキのちょっとしたコツ。生地を丸く巻きやすくするために、フィリングをのせる側の生地に包丁で軽く切込みを入れる。本当に軽~く。その作業も今日は子どもたちに託し。
それぞれのチーム、お互いに相談しつつ、時に意見が分かれつつ、ほどなくロールケーキができ上がり。
さて、来月のキッズ教室、ジュニア教室は、リクエストにより、「ピザ」!ロールケーキ同様、うれしそうに頬張る姿が今から目に浮かぶような。

5月22日 ロールケーキの日々とオキナワン

昨日今日と、園児向け5月のキッズおやつ教室。
ロールケーキ、いつも以上に楽しみにしてくれている子どもたちも多いようで、教室スタート早々、それぞれに、ケーキについての話あれこれを一生懸命に話してくれる。この時期ならではの、みんなが一同に話すおもしろさ。
さて、まずはみんなで生地作り。泡立て器を順番に持ち、材料を1つずつ加え、混ぜ、型に流し、オーブンへ。
その間に1人ずつ、いちごを包丁で切って、フィリングの準備をし。
焼き上がった生地を2、3人分ずつにカットし、2、3人一組になって、生地の上にクリームをのせ、いちごをのせ、ドライフルーツをのせ、くるみをのせ。
いざ巻くときには、最初はきゅっと絞めて、あとは転がすイメージで。ロールケーキの切り口にかわいらしい歓声が上がり。
ロールケーキを頬張りながら、「やっぱり自分で作るとおいしいね!」、そんな声が聞こえ。
まさにそう!自分で作る、そんなストーリーも本当に大切なおいしさの要素。



さて、7.8月に向けて、少しずつ試作スタート。
7.8月は、リクエストにお応えして、「夏の沖縄料理」!
今日は、ラフテー(沖縄風豚の角煮)。豚の角煮に添えるのは、マッシュポテト。和食のお店でもよく取り合わせられるのだが、この相性が抜群なのだ。沖縄らしい食材を集めて、沖縄らしい料理を作るだけでも、沖縄まで行けずとも、なんとなくリフレッシュ効果があるような。なんとも手近なリフレッシュ。

もう1つリフレッシュ。サイクリングが心地よい季節。用事のあとの、自転車を走らせながら、ついついの寄り道もなんとも楽しく。
久しぶりに立ち寄ったアンティークショップで印判の豆皿など。それから、しゅんかしゅんかで夏野菜と一緒に、手にしたアーティチョーク。地場産のアーティチョークは初めて。レモンと一緒にゆでて、ヨーグルトマヨネーズを添えて。
5月20日 ロールケーキにグラノーラ、初夏のスイーツ

今週来週は教室ラッシュ。通常レッスンにキッズおやつ教室にジュニアおりょうり教室。
今週から始まったジュニアおりょうり教室。
4月はお休みだったので、今年度最初のレッスン。3月までキッズおやつ教室に通ってくれていて、この春からピカピカの1年生になった子どもたち、それから初めてご参加の子どもたち、なんともわくわくした空気感でのスタート!
今月は、みんなの大好きな「ロールケーキ」。
まずは生地作りから。予想通り、「私もやりたい!」、「私も入れたい!」、「私の混ぜたい!」、「私も!」、「私も!」、すばらしい意欲。大きなボウルを1人ずつ順番に泡立て器で混ぜるシーン。いつの間にか、みんなでかわいらしい掛け声のもと、順番にボウルと泡立て器を回し。
オーブンでロール生地を焼く間に、フィリングの準備。1人ずついちごをカットし、みんなで生クリームを泡立て。
ほどなく焼き上がって、余熱の落ち着いた生地を、今回は2人分ずつの幅にカットし、2人1組になって、生地の上に生クリームをのせ、いちごをのせ、ドライフルーツをのせ、刻んだくるみをのせ。
そして順番に巻く。最初の一巻だけ、きゅきゅっと締める感覚、あとは締めたり、押さえたりせず、転がすのみ。それからロールケーキをうまく巻くコツは、「えいっ!」と躊躇せずにいくこと。このあたりは、大人よりも子どもの方が向いているかも。お皿には、心くすぐるロールケーキの断面。みんなでいただきます!

昨日の平日レッスン。
「初夏のパシフィック料理」、食後のデザートは、「初夏のグラノーラ パクチー香るアイスクリームを添えて」。
最近はスーパーなどにもさまざまなグラノーラが並び、軽食にもそれからおやつにもぴったりのグラノーラ。市販のものはかなり甘さが強かったり、ということも多いのだが、自家製ならもちろん調整可能。そして好きなナッツやドライフルーツを加えてのカスタマイズも楽しいもの。
担当してくれた彼女、幼いころのオートミールのイメージが抜けきれず、グラノーラにはなかなか手を出せなかった、とか。今回は、オートミールメインに、食感のよさを求めて、麦ごはんの時にも登場する「押し麦」も加えて。バリバリとした食感が実に心地よいアクセントに。それからナッツ、今回はカットいらずの、かぼちゃの種にひまわりの種、そして、初夏を感じるドライフルーツ、パパイヤ、マンゴーパイナップル、レーズン、サルタナレーズン、グリーンレーズンなど。
「グラノーラ」、混ぜて、オーブンで焼く、だけ。作業は至って単純。そして、「今までに食べたグラノーラの中でいちばんおいしいです!」、ありがたいお言葉など。それから彼女のオートミールNG意識も変わったようでなにより。
おいしくて、ついついつまみ食いが止まらない、そんなグラノーラに、今回はアジアンテイストのアイスクリームを添えて。
パクチーを数本、みじん切りにし、風味を整えるためにミントの葉をほんの少々。少しやわらかくした市販のアイスクリームに混ぜて。ざく切りのパクチーとはまったく違った魅力を発揮するみじん切りパクチー。一緒に加えるミントにも近い、実に爽やかなハーブらしい演出。パシフィックの締めくくりに。
*「包丁研ぎと和菓子のじかん」、6月27日(土)10:00~の会は満席になりました。
5月18日 6月イベントレッスン「包丁研ぎと和菓子のじかん」ご案内

6月のイベントレッスンご案内です。
*包丁研ぎと和菓子のじかん*
2015 6/26(fri)-6/27(sat)
包丁研ぎのじかんをご一緒してみませんか?
◇6月26日(金) 10:00~/12:30~
◇6月27日(土) 10:00~/13:00~
各回とも、1時間半から2時間ほどのレッスンとなります。
レッスン代 2000円(包丁研ぎ1本分と和菓子とお茶付き)
持ち物 ご持参可能であれば、お手持ちの包丁1本、エプロン、筆記用具
お申込みやお問い合わなど、ホームページの「
お問い合わせ」、またはメールにてお気軽にお問い合わせください。教室中など、お電話にはなかなか出られないことも多いので、お電話いただく際には、お手数ですが、留守番電話にお名前とお電話番号をお願いいたします。
kunitachinoshokutaku_izui@ybb.ne.jp
今回は刃物の扱いが多くなりますので、小さなお子さま連れでのご参加については、ご遠慮いただきます。
砥石を使った包丁研ぎのコツをお伝えします。
ご持参可能であれば、お手持ちの包丁を1本お持ちいただきます。
レッスン中、包丁を研ぎたい方は包丁を研いでいただき、ご自分で研ぐのは、という方はお預かりして研がせていただきます。包丁によっては、きちんと研ぎ上げるまでにだいぶお時間のかかる場合もあります。その際には、包丁を一度お預かりさせていただき、後日研ぎ上がり次第のお渡し、とさせていただくことをご了承ください。
包丁研ぎを学びつつ、初夏らしい和菓子と緑茶のじかんもお楽しみいただきます。
包丁を研ぐもよし、包丁研ぎを眺めるもよし、和菓子と緑茶を楽しむもよし、お好きなスタイルでのひとときをお過ごしいただければ、と思います。
ホームページ「
おしらせ」にてもご案内しています。
5月17日 トムヤムガイの作り方

週末レッスン。
ここしばらくの、すっかり夏のような日差しの中、「初夏のパシフィック料理」。
まさにこれからの季節にぴったりの一品「トムヤムガイ」。「トクヤムクン」と同じく、酸味と辛みのある、タイ料理。トムは煮る、ヤムは混ぜる、そしてガイは鶏肉の意。ちなみに、クンは海老。トムヤムクンは以前に教室でみなさんと作ったことがあるのと、今回は、「ガーリックシュリンプ」で海老が登場するので、鶏肉と初夏野菜を使って、「初夏野菜のトムヤムガイ」とすることに。
トムヤムスープの、あの酸っぱ辛さはそもそもなんなのだろう、と思う方も多いのでは。主には、レモングラスというイネ科のハーブ。こちらはまさにレモンのような爽やかな酸味と風味。そして、バイマックル、こぶみかんの葉。こちらは柑橘らしい爽やかさを演出。そして、辛みの唐辛子など。
もちろんこれらの材料をそれぞれ調達し、タイでもよく使われるすり鉢などで、潰し、ペースト状にして使うのが、本格派、なのではあるのだが、だいぶ気が遠くなる。
ということで登場するのが、「トムヤムペースト」。その名の通り、トムヤム用のペースト。原材料は、レモングラス、バイマックル、唐辛子、そして全体をペースト状にまとめる大豆油など。タイ料理定番の、グリーンカレーペーストやレッドカレーペーストなどは使ったことのある方も多いのでは。カレーペーストは唐辛子がたくさん使われているので、とにかく辛さが強い。のだが、この「トムヤムペースト」は、そのタイカレーペースト少々にレモングラスなどのハーブがメイン、そんなイメージ。
ちょっと前までは、あまり目にすることがなく、目にしても、だいぶ容量のある瓶入りで、ちょっと使うには躊躇するところが。が、最近では、近くのスーパーにもチューブ入りのもの、それから10gほどの使い切りのものなどを目にするようになり。
ちょうど1年ほど前の、ベトナム料理の時にも、「ベトナムカレー」を作るのに登場したのが、実に使い勝手がよく、そして少々で一気にアジアンの雰囲気を楽しむことができる、なかなか魅力的なもの。

今回の具材は、まずの鶏肉に、新玉ねぎ、かぼちゃ、マッシュルームにパプリカなど。スープ全体にコクを出すために、少しのホールトマト、それからココナッツパウダーと牛乳を加えて。そして、仕上げにナンプラーと、お好みでレモンをキュキュキュッと絞ると、すっかりのアジアンの風味に体が喜ぶ実感。
この「トムヤムペースト」、辛さはさほど強くないので、まずは少なめにしてスープを作り。例えば、お子様の分を先に取り分けてから、最後にペーストを追加して、大人向け、お好みに仕上がりに、と家族分のお取り分けもできる。それから、普段のカレーに少々加えるだけも、どことなくアジアンな雰囲気を演出。お肉の下味に使ったり、炒め物に少々加えたり、アジアン系がお好きであれば、辛さ、ではなく、香り、でアジアンのテイストを楽しむことができるはず。
テーブルにずらり、パシフィックな料理が並び。お国はさまざまながらも、テーブルの上で、そして口へ運びながら、なんともいえないバランス、というか取り合わせ、というか。そして、なんともいえない楽しさがあり。改めて、こういう切り口でのコース仕立てもいいものだなあ、としみじみ。

5月15日 初夏のランチメニュー、重箱と白皿の表情

昨日から、新たな、試作レッスンがスタート。
来年のカフェオープンに向けて、メニュープランニングなどをご提案していく予定。
まずの1回目は、たとえばの、ご提案ランチを、ご一緒にキッチンにて作ってみることに。
まずのまず、まな板の前での立ち位置、そして包丁使いなど。そして、お伝えしたそばから、切り方がぐっと変わり、もちろん切り心地もそして切れ味もかわるおもしろさ。こちらもお伝えし甲斐があるというもの。
料理は好きだけれど、特に「焼く」、「揚げる」が苦手、とのことで、実にちょうどよく、今回のメニューの1つ、「チキン竜田」を作りながら。今回は下味をして、片栗粉をまぶし、揚げる、のではなく、油をひいたフライパンで焼いていく。鶏肉など、それなりに厚みのあるものを、ジューシーに(中に水分を残しながら)、表面をサクサク、パリパリに焼き上げるコツは火加減。ひたすら弱火でじっくり。弱火なので、急に焦げる、ということもなく、フライパンの前に付きっきり、という必要もなく、他の作業もしつつ、ほどよい色加減になったら初めてひっくり返し、反対側も焼く。
お手軽で好評だったのが、ごはん2種。
1つは、「初夏の香りごはん」。炊きあがりの白飯に、千切りにした薬味、大葉にみょうが、万能ねぎ、それから白ごまと塩をまぶし、さっと混ぜるだけ。そして、もう1つは「炊きたてのりごはん」。こちらも炊きたての白飯に、もみのりと塩、そしてごま油を回し。どちらも、どのおかずとも相性よく、かつごはんだけでもついつい進んでしまうおいしさ。
それから、今回は、2種のごはんの1つの器に半々に盛り付けたのだが、2つが混ざったところが、頬張った時にこれまたおいしくて。
同じ、一通りの料理を、今回は、和の器と、それから洋の器とに盛り付けてみることに。
同じ料理でも、また違った表情、そして印象となるおもしろさ。そして、どちらにもそれぞれの魅力。
初夏のランチメニュー
・初夏野菜といちごとグレープフルーツの酢味噌和え
・初夏野菜の茶わん蒸し
・初夏野菜の沢煮椀
・チキン竜田
・初夏の香りごはん&炊きたてのりごはん
・抹茶のブランマンジェ
次回、こちらのレッスンリクエストは「夏のイタリアン」。


気づけば、すっかりの夏の陽気。教室天井の、春夏モビールの涼しげな表情に救われるシーズンに。
来週から始まる、キッズ&ジュニア教室に向けて、ロールケーキ試作。
みんなでフィリングをのせ、みんなでくるくる。どんな風に展開していこうか、のいつもながら、大人レッスンとはまた違った目線と感覚。「私もやりたい!」、「僕も!、僕も!」、好奇心そんな子どもたちの想いにお応えすべく。

5月14日 5.6月レッスン「初夏のパシフィック料理」、スタートしました

昨日から、5,6月レッスンがスタート。
テーマは、「初夏のパシフィック料理」という壮大なネーミングのもと、ベトナム料理あり、ハワイアンあり、メキシカンあり、まさに太平洋をぐるり。メインのお皿には、ハワイアンの「ガーリックシュリンプ」に、「ガーリックバター添えごはん」、そして、メキシコ料理の定番「チリコンカン」。

おとといの長男の小学校の給食のメニューにも登場していた「チリコンカン」。お手軽に表現すれば、お豆の入ったミートソース、そんなイメージと言ったところ。教室では、チリコンカンに本来使われる、レッドキドニー、赤インゲン豆を使うのだが、金時豆やそれからもっと手軽な大豆でも十分おいしくできる一品。
誰でも食べやすい癖のない仕上がりにするもよし。よりメシキカンな、エキゾチックな風味に仕上がるのに欠かせないのがスパイス。一気に異国情緒溢れるおいしさに。
本来は、唐辛子のほかに、クミンやコリアンダー、オレガノ、シナモン、クローブなどさまざまなスパイスの相乗であの風味が生まれるチリコンカン。が、なかなか他種類のスパイスを調達するのも難しいもの。ということで、まずのおすすめは、教室でもよく登場する「カイエンヌパウダー」、別名「チリパウダー」。唐辛子をメインに、ガーリック、シナモン、オレガノ、クミンなどがブレンドされていて、メキシコ料理、それもチリコンカンにはぴったりのブレンドスパイス。教室では、いつも「洋風の七味」、そんなイメージでお伝えし。煮込み料理にはもちろん、まさに七味のように、でき上がった料理につけながら、そんな楽しみ方もあり。
それから、もう1つ登場するのが、「ガラムマサラ」。こちらは、インド料理、特にカレー料理の仕上げに登場するブレンドスパイス。シナモン、クローブ、クミン、コリアンダー、月桂樹など。教室では、カレー粉からターメリック(ウコン)をはずしたもの、そんなイメージでお伝えし。カレーの仕上げはもちろん、煮込み料理など、それから肉料理の下味など、料理を一気に辛い、という意味ではなく、まさにスパイシー、スパイスの風味豊かな仕上がりにしてくれる。
パウダー状のスパイスを使うときのコツは、料理の仕上がりに加えること。ホールスパイスに比べて、どうしても風味が飛びやすいので、仕上げに加えて。
一気に、夏のような日差しになった、そんなタイミングとも合い、テーブルにはずらり、初夏らしい、スパイスとハーブ香る料理の数々。そして添えられたレモンをぎゅぎゅぎゅっと絞りながらいただくもの、なんともこれからの季節にぴったり。ちょっとしたスパイス使いで、手軽に異国情緒を満喫することができる魅力。
さて、食後のデザートにも異国情緒たっぷりのハーブを使って。みなさんの反応がなんとも楽しみな一品。

5月12日 アドボにバクテー、チリコンカン、そして包丁ずらり

大磯出張試作へ。
今回はこちらも、テーマは「初夏のパシフィック料理」。
ベトナム料理あり、フィリピン料理あり、シンガポール料理あり、メシキカンあり、ハワイアンあり、などなど、まさにパシフィックをざっくり、ぐるり。
毎回、事前にレシピをもとに、野菜のカットに調味料の計量など、ほぼ一通りの下準備をしてくださっているので、いざキッチンにたつと、ものの1時間ちょっとでテーブルにはずらり、10品近い料理が並び。下準備のありがたさ。
看板娘のえりちゃんが目を閉じて、「おいしい~!!!」とうなり声、そんな一品が、フィリピン料理の「アドボ」。今回は手羽先をベースに、ゆで卵、それから季節の野菜を、しょうゆ、それから同量の酢、そして砂糖をベースに煮る。ほんのりローリエやブラックペッパーをアクセントに効かせて。酢を使うので、こっくりしながらも、さっぱり仕上がるおいしさはもちろん、肉質がかなり短時間でやわらかくなる魅力。そして、しょうゆベースなので、日本人の口にもなんとも合う風味。
シンガポール料理「バクテー」、メキシカンディップ、チリコンカンにトムヤムガー、そしてガーリックシュリンプなどなど、おもしろいほどにごはんに合うパシフィックな品々ずらり。
クミンに五香粉、ガラムマサラにシナモン、カイエンヌペッパー、エルブ・ド・プロヴァンスなどなど、いつになくさまざまなスパイスを使い。さりげないスパイス使いが、なんとも初夏のイメージに、そして壮大なパシフィックのイメージに合い。
テーブルを囲みながら、ここしばらくのお互いの近況報告から始まり、そして、有意義で楽しみなアポイント、これからに向かって、なんだかわくわくするような。いつもこちらへ来ると、そんな気持ちになるありがたさ。



さて、明日から、こちら国立でも5.6月レッスン「初夏のパシフィック料理」がスタート。
今日は包丁をテーブルにずらり並べて。
教室の包丁はもちろん、生徒さんからお預かりしている包丁も研ぐ。中砥で研ぎ、最後に仕上げ砥で研ぎ上げたとき、刃先がきらきらと輝く美しさ。包丁研ぎをしていると。まだまだ包丁研ぎがうまくできなかった頃に働いていた根津の懐石料理の店をよく想い出す。先生(懐石料理のお店で料理教室もしていたので、先生、と呼んでいた)の研ぎたての刺身包丁が、仕込み時間にはちょっと高い位置にあるカウンターの上に置かれ、ちょうどその真上の照明に照らされて、それはそれは美しかったこと。いつもあの包丁のきらきらを目指して、包丁研ぎをしているような、今でもそんな感覚。
教室にいらっしゃると、みなさん、ここでの包丁の切れ味に驚かれる方が多く。よく切れる包丁を使うことは、なによりも、切ること、そして料理が楽しくなるきっかけとなるはず。
ということで、だいぶ久しぶりになりますが、来月6月に、包丁研ぎレッスンを開催します。包丁研ぎと、それから、季節と合わせて、それからおいしいお楽しみと合わせて。包丁を研ぐもよし、研いでもらうもよし、研ぎ姿を眺めながらのお茶時間もよし。近々にご案内予定。
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