3月8日 早春 房総の旅

早春を求めて。
一足早く春が訪れる房総へ。今回は、焼津の母も一緒に金曜日の夕方から2泊の旅。
いつもお世話になっている、「ブルーベリーヒル勝浦」。
とにかく広い、広い敷地の中で、とにかくのんびり、のんびり過ごす時間。
昨日は、房総フラワーラインのドライブしながら、ローズマリー公園などに立ち寄り。ロード沿い、あちらこちらのお花畑には、ポピーにストック、それから菜の花などの花が咲き。そして満開の河津桜など。そこだけはすっかりの春の眺め。
鴨川で立ち寄った「魚屋食堂 カネシチ水産」へ。店内に入るとすぐにたくさんの鮮魚がずらり。まずは入った正面にそれはそれは立派なアンコウの姿など。そしてその奥に食堂があり。刺身定食に追加で子どもたちの大好きないくらを2枚!焼き魚定食にしても、鴨川の漁師料理「おらが丼(づけにした地魚にだしをかけるまご茶漬け)」にしても、その日のおすすめの鮮魚4,5種類から選ぶのは魚屋さん直営ならでは。
勝浦にオープンしたという、こちらの魚屋さんの経営するフレンチに足を運んでみたいなあ、と次回の来訪を楽しみに。
勝浦を目指しつつ、帰り道に立ち寄った「菜な花ロード」。一面に満開を少し過ぎた菜の花。畑の中に入り込むと、すっかりの春の香り。


宿泊先の広い敷地内には、夕方からは周りの山からやってくるキョンという鹿の姿。とってもかわいらしい小鹿。それから野うさぎの姿も。敷地内、広々とした芝の上に、ポツンポツンとホールポスト。なんとも贅沢なサッカー練習をしたり。それから、母とこんなにのんびりとゆっくりと過ごす時間も本当に久しぶりで。
夜は子どもたちとのんびりDVDを見たり。ディズニーの「チップ&デール」、ドナルドがパンケーキを焼くシーン。今にも垂れそうな、時にあちらこちらに垂れる、トロリとした生地、そしてフライパンに流すと、またたく間にふわあ、ふわあと膨らみ。そこにたっぷり、たっぷりのはちみつとバター。アニメーションならではのその描写。こういうものに対する憧れにも近い気持ちは、今でも変わらないかも。その後、そのパンケーキを取り合って、チップ&デールとドナルドがあれこれやり合うのだが。
今日は、チェックアウトを済ませ、久留里城へ。なかなかの坂道をみんなでえっちら、おっちら。城が成就してから雨が降り続けた、ということで別名雨城とも言う、とのこと。小ぶりながらも立派な天守を眺め。早咲きの桜並木はあちらこちらとほころび始め。前回足を運んだ大多喜城に続き、次回は房総でもう1つの城へ、と次回の来訪に心向けて。それから、今回行きそびれたマクロビカフェも1つ。こちらも次回の来訪に向けて、などなど。
海ほたるに立ち寄って、佐世保バーガーを食べ。佐世保バーガー、実は初体験。あんなにボリュームがあるとは。そういえば、ふと想い出したのだが、宿泊先でいただいた白和えには、ブラックペッパーとレッドペッパーがトッピングされていて印象的。備忘として。
頭をいつも以上に空っぽにして、のんびりのんびり過ごした3日間。ありがたいリフレッシュとなり。


3月5日 3、4月レッスン「春和食」、スタートしました

早々とおひなさまを片付け、飾り棚にはいつものように重箱をあれこれ置き。
今日から、3.4月レッスン「春和食」のスタート。
テーブルセンターには、ちらしずしがなんとも華やかに。そして、重箱には、前菜2種を盛り合わせ。しっとりと落ち着いた「春」の眺め。
まさに大輪の花のような存在感のある「ちらしずし」。
今回はリクエストいただいた「昆布〆め」をはじめ、お伝えしたいちょっとしたコツやヒントも大皿に中にぎゅぎゅぎゅっと凝縮されているような。
大好きなすし仕事。どこかほどよく背筋が伸びるような感覚がなんともいえず。
まずは酢めし作り。ご飯を炊きはじめたところで、合わせ酢を準備。
炊き上がったご飯を飯台にあけ、合わせ酢を回しかける。ここからは手早く。合わせ酢が全体に回るように、よく言う「切る」ように。しゃもじを斜めに酢めしに切り入れていく、というか。合わせ酢が全体に回ったところで、酢めしを飯台全体に広げ、うちわで一気に扇ぐ。酢めしがつやつやっと輝く瞬間。そこへ、白ごまとしょうがのみじん切りを加え、手早く混ぜ、酢めしのでき上がり。飯台にごはんを入れてから、ものの5分ほどの仕事。
甘さ控えめで、さりげなくしょうがのみじん切りが全体をきゅっと引き締めてくれる。しょうがが入っている、という全面的な主張はないものの、実にさりげなく。酢めしだけでも十分おいしくいただける、そんな酢めし。
今回は、大皿に酢めしを盛り、きゅうりの千切り、まぐろのづけ、真鯛の昆布〆め、薄焼き卵、アボカド、大葉に万能ねぎ、そしていくら。最後に刻みのりを散らして。

みんなでちらしずしを囲みながら。関東では、「飯台」、関西では「飯切り」、と呼ぶ、そんなところから、方言の話題となり。春を感じる和食とともに、おしゃべりに華が咲き。
お食事を終え、デザートタイムを終え、最後にみなさんとレシピを見直す時間。今日は、いつになく、たくさんご質問をいただき。質問をいただいて、私自身、初めて気づくこと、そして初めて意識すること、再認識すること、あれこれ、あれこれ。ということで、本当にありがたい限り。我が酢めしレシピについても、ただ「おいしいから」というだけでなく、そこになぜおいしいのか、の理由づけができたのも、みなさんからの質問あれこれのお陰。
春を感じる「ちらしずし」。そして、春。今月いっぱいでお引越しされる生徒さんとの最後のレッスンでもあり。彼女からは今までにもデザートリクエストをたくさんいただいてきたのだが、今回も「抹茶のブランマンジェ」を、おはなむけレシピとさせていただき。3月はまさにそんな季節。新しい4月からの生活に向けて。あっ、最後のトッピング仕上げにぶぶあられを忘れたことに、今気づき。
3月3日 桃の節句に「そぼろちらしずし」、そしてご案内1つ

桃の節句。
昨日は、月をまたいでの、2月キッズおやつ教室、最終日。
「ココア風味のパンケーキ」。
今回のパンケーキ生地は卵黄と卵白別立て、ひと手間かけたもの。だからこその、きめの細かさとしっとりとした質感。
お菓子作り。毎日毎日のごはん作りもあって、となると、なかなか手を出しづらい方も多いはず。料理もそうだが、それ以上にお菓子作りは「無理をしないこと」。
どうしてもおいしいパンケーキが食べたい、食べさせてあげたい、その衝動がエネルギーとなるときには、別立てでとびっきりおいしいパンケーキを。時間や労力の都合で、もっと手近なホットケーキミックスを使って、トッピングを楽しむのももちろんあり。ホットケーキミックスは共立てとしては本当にによく生地が膨らむので。都合で、市販のパンケーキを買ってきて、トッピングを楽しむ、これももちろんあり。
そのときそのときの事情や気持ちに添って、の「使い分け」。
それにしても、トッピングに取り組む子どもたちの集中力。そして、おもしろいほどにその子その子のパンケーキの表情があり。さて、来月は、春休みシーズンに、みんなで「ジャーサラダ」作り。


今日は桃の節句。
週末にお祝いは済ませたので、今日は簡単に。
「そぼろちらしずし」。しっとりと仕上げた鶏そぼろを酢めしの上にのせて。
酢めしとそぼろの相性はもちろん、薬味やのりのアクセントも効いて、とても整う。
みんなでそぼろちらしずしを頬張り、ひなあられを食べて、おひなさまの前で、ひなまつりの歌を歌い。意味不明な替え歌を歌う者1名。ザ・小学生低学年的。おひなさまの横に飾った桃の花もほころび始め。
ご案内を1つ。
kunitachiゆる市に出店します。
*第8回 kunitachiゆる市*
3月21日(土)、22日(日) 10:00~15:00 雨天決行
昭和初期に建てられた「旧高田邸」
国立市中1-13-30 国立駅より徒歩10分
国立周辺の作り手や店主、集う人々がゆるやかにつながる市です。
取り壊しが予定されている「旧高田邸」の記憶を残し、とどめたいという思いから始まった旧高田邸プロジェクト「旧高田邸と国立大学町」の一環として開催されます。
「くにたちの食卓 いづい」は、21日土曜日の出店です。
昭和初期の歴史を感じる旧高田邸と、そして春をイメージして、春らしいランチボックスを数種類ご用意する予定です。
和のランチボックスには、「そぼろちらしずし」もご用意させていただこうかなあ、などなど。
メニューなどは追って、ご案内させていただきますね。
ひとまずはご案内まで。
春分の日、春のふらりお散歩に、みなさまのお越しを心よりお待ちしております。
詳しくは
こちら
3月1日 丸の内巡りと国立祭、一足早い桃の節句

気づけば3月。
つい先日。打ち合わせで、久しぶりの丸の内へ。
1時間ほど時間が取れたので、丸の内勤めの生徒さんからのおすすめスポットをメインに丸の内巡り。
「KITTE」4階の旧郵便局長室の窓からは壮大なる赤レンガ造りの東京駅の眺め。
そして足を運んだ「ブリックススクエア」。すてきな中庭で一休みして、「ECHIRE」でクロワッサンや焼き菓子を買い。
そして、打ち合わせは三菱一号館美術館に併設された、「Cafe1894」にて。
もと銀行営業室として利用されていた空間。
そんな空間のおかげもあり、なかなか有意義なお話ができたはず。


さて、その後は八丁堀まで足を延ばして。
中学・高校時代の友人がご夫婦で経営する
鈴木米店へ。
創業80年のお米屋さんが始めた、おいしいごはんのお店。お店をお手伝いしている友人、それからタイミングよく会えた友人たちと、束の間のプチプチ同窓会ランチとなり。最近は、こういう再会がほんとうにうれしくて。
「チキンのオレンジソテー定食」、国産のいよかんと100%オレンジジュース、白ワインなどの入ったソースに、ブラックペッパーがアクセント。そして白米のおいしいこと。またみんなでふらっと集合して、ぜひうかがわなくては。

毎年楽しみにしている、エコール辻 東京の食の祭典「国立祭」へ。
エコール辻に通う、未来のシェフやパティシエたちのきらきらとした、希望満ち溢れる姿、そして毎年楽しみにしている、質の高い展示の数々を拝見しに。
設備の整ったキッチン、上質の食材。ああ、私も本気で通いたかった、と今でも心から思う。いつか、我が子の誰かが通わないかしら、などなど。製菓棟2階のカフェにて、シュー・ア・ラ・クレームを頬張る娘の姿を眺めつつ、ふと。
調理棟2階、「春想庵」にて展示されている春のお料理の数々。蒸しちらし寿司など、彩り鮮やかで美しく。

さて、今日は2日早く、娘の桃の節句のお祝いを。
娘の昼寝中にせっせとロールケーキを作り、ちらしずしを作り。ロールケーキにはいちごのほかに、ドライベリーあれこれにくるみ、かぼちゃの種など。
3人でおひなさまの前に整列。3人がこんなに整列する眺めがなぜかやけに新鮮で。ふと気づけば、長男と次男の服が逆。完全に七分丈1名とぶかぶか1名。お揃いではないのだが、似たものを着せるとこんなことも多々。それはそれで、その日は着替えることなく、そういう日として。
ちらしずし、来週からの3.4月レッスンでもみなさんと作る一品。
料理から感じる季節感。テーブルセンターにぱっと花が咲くような。
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