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10月29日 ヌーベルシノワとハロウィンキッチン



 昨日は、大崎出張試作の日。片道2時間半の移動も、時には本当にリフレッシュとなり、そしてなによりも、大磯の柳田さんをはじめ、みなさんとの時間は私にとって、食仲間とのそれはそれは貴重な時間となり。

 今回のテーマは、「クリスマスフレンチ&ヌーベルシノワ」。ということで、フレンチベースにチャイニーズの食材が登場したり、チャイニーズベースにフレンチの調味料が登場したり、など。好評だった1品、「冬野菜のフリット マンゴーマヨネーズソース添え」。小麦粉に水を加えた、シンプルな衣で、野菜を揚げ。添えるソースは、マヨネーズにマンゴージャム少々、そして五香粉。マンゴーの時に甘ったるく感じる印象を、なんとも絶妙にきりっとまとめてくれる一役。そしてシンプルな野菜を楽しく堪能できる、そんな一品。それから、「冬野菜と鶏肉のクリーム炒め 豆鼓の香り」。豆鼓、というと、がっつりコクのあるチャイニーズのイメージが強いのだが、実は、「少々」使いが魅力的。使い方のポイントとしては、油と一緒にまずは弱火でゆっくりと炒め、香りとコクを引き出すこと。そこへ、下処理した野菜と鶏肉を加え、、中華ならではの強火でささっと炒め、調味料をざっと加え、一気に仕上げる。例えば、食材の下処理にしても、調理にしても、チャイーニーズの魅力を改めてしみじみと。クリーム煮、時にこっくりとし過ぎて、飽きがくることもありがちなのだが、豆鼓がこれまた絶妙にきりっとまとめてくれる一役。
 クリスマスメニュー、「スモークチーズとくるみのロールテリーヌ」も上々の仕上がりに。お皿に盛り付けて、庭から柳田さんがハーブを摘んできて、お皿の脇に。今日も到着早々、一気に仕上げ、タイムリミットぎりぎり、まで、といいつつ、リミット少々過ぎつつも、積もる話をお互いに。


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 さて、今日はご注文の料理の仕込みをせっせと。ハロウィンパーティーの料理、ということで、もちろん、「かぼちゃ」あれこれ。まさにパンプキン色、「かぼちゃとツナのパテ」に「秋野菜のテリーヌ」など。そして、思いがけず、作ってみたらパンプキン色だったのが、「秋野菜のベトナムカレー」。具材には、もちろん、かぼちゃ、れんこん、玉ねぎ、パプリカそして鶏肉など。今回は、うれしい食材が1つ。先日、友人からたくさん送ってもらった「レモングラス」。使いやすい大きさにカットして、ジップロックに入れて、小分けにして冷凍し。今日はさっそく、2,3本を斜め切りにして、鍋に加え。うわあ、香りがすばらしい!!!ぐぐっと、料理の完成度が上がる。そして、なんとものハロウィンカラー。


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 それから、こちらもなかなかのパンプキン演出。「秋野菜のラペ」。「ラペ」、まさにオールシーズン、野菜を変えては、頻繁に登場するレシピ。今回は、大根、にんじん、かぼちゃ、それからこの時期、直売所で出回る「オータムポエム」。菜の花によく似た青菜で、茎の食感がなんとも好みの野菜。それも、ネーミングがなんだか思わせぶり、秋らしくて、好きなのだ。かぼちゃもにんじん同じく、さっと電子レンジにかけ、まだ固さが少々残るくらいに仕上げ。

 明日からのキッズおやつ教室後半に向けて、ハロウィンクッキー第2弾を焼き。と、1日中、キッチンからハロウィンを感じる日。体まで、かぼちゃ色になっている気分なり。


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10月27日 ハロウィンキッズおやつ教室2日目



 キッズおやつ教室2日目。

 今日も、うれしそうにハロウィン姿を身にまとって。今日の女の子たちは、すっかりのドレス姿がまたよく似合っていて、似合っていて。
 さて、教室がスタート。まずは材料を1つ1つ、みんなで見ながら。そして、ボウルに卵を割り、砂糖を入れ、1人ずつ順番にくるくる、くるくる。「うわあ、色が変わってきた~!」、「あっ また色が変わってきた~!」、「今度はふわふわしてきた~!」、などなど。「なんだか、いいにおいがする~!」、みんなで、ボウルの周りに頭を寄せ、なんとも愛らしい光景。
 
 今回の「ハロウィンかぼちゃマフィン」の生地、実は、9.10月教室での、「キャロットケーキ」とまったく同じもの。粉の半量のにんじんを、かぼちゃに変えて。バターでなく、菜種油を使った、優しい味わいながらも、風味よく、飽きのこないおいしさが魅力。粉を入れてからは極力混ぜすぎないように。これは、バターを使った生地も、植物性オイルを使った生地も同じく、なのだが、ついつい、ぐるぐる作業が好きな子どもたち。託せば、大喜びで、ぐるぐる、ぐるぐる生地を混ぜてくれてしまうので、ここは少し注意して。寄り添って、ぐるぐる、ではなく、さっくりと、伝えつつ。混ぜすぎると、生地にグルテンが出てしまい、膨らみが悪くなり、固い仕上がりに。

 今日もみんなで、できあがった生地を型に流していく。大きなボウルの生地をスプーンですくって、型に落とし流す。ぼってりとした生地なので、スプーンからそのまま全部はなかなか落ちにくので、指を使ってあげると、子どもでもなかなか上手に流し入れることができる。スプーンとは反対の手の人差し指を、ヘラのようにして、スプーンにすべらせて。そしてお楽しみのトッピング!今日もみんな、それはそれはふんだんに。ナッツで顔をイメージしてみたり。くるみをマフィン生地を両側に立てるようにして、耳、をイメージしてみたり。まさに子どもたちならではの伸び伸びとしたトッピング。

 待ちかねて、焼き上がったマフィンにオリジナルハロウィンピックをさし。「いただきます!」をする前に、私の横からは、あれあれ、なんだかポリポリと音がする。待ちきれず、思わずトッピングのナッツをかじる姿など。
今日もみんなで玄関先にて、「Treak or Treat!」でお菓子をもらい、ハロウィン姿のまま、うれしそうに帰っていく姿をお見送りし。

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 11,12月教室に向けて。久しぶりに、「にしんの昆布巻き」をする。本当に久しぶり。思い返せば、15年ほどぶり!当時働いていたオーガニックレストランでの、ご注文のおせち作り。あまりに大量のにしん1つ1つに昆布を巻き、かんぴょうを巻き。当時はそのおいしさも今一つ感じていなかったし、なにしろその膨大な数がちょっとしたトラウマになってしまったのかもしれない。その後、私の教室でも、おせちの「昆布巻き」は2回ほどみなさんと作ったのだが、ごぼうと豚肉を巻いてみたり、豚肉を多めにくるくる巻いてみたり。ついつい、にしんは遠ざけていたのかもしれない。
 が、久しぶりに炊いた、にしんの昆布巻き。今日は煮てから少し落ち着かせる時間が足りず、ふっくら手前ではあったのだが、久しぶりのにしんの風味はなんとも。そして、しっとりとやわらかく炊いた昆布のおいしさ。年を重ね、こういうもののおいしさを感じることができるようになったかなあ、など。11.12月の教室でも、きっと、そんな風に感じる方が多いのでは。よりおいしく感じていただくために、おいしいレシピ仕上がりまでもう少し。

10月26日 パンケーキとシュトーレン、秋とクリスマス



 深まりゆく秋と、それから一足早いクリスマスシーズンに想いを馳せる週末。

 週末には、家族で大きめの公園で時間を過ごすことが多いのだが、ふと気づけば、すっかりの秋の眺め。イチョウの木々も優しく色づき始めあちらこちらにどんぐりが。そして、なによりも外時間が心地よい季節。

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 秋には、ちょっとしたお散歩にももってこい、楽しいイベントも目白押し。吉祥寺、ギャラリーfeveでの、「パンケーキミックス発表会」。粉のプロフェッショナル、桑原奈津子さんと大好きなパン屋さん「ダンディゾン」の国産小麦で作られた「パンケーキミックス」。試食でいただいた、粉のおいしさをしみじみと感じるそのパンケーキミックスのおいしさはもちろん、会場では、粉のほかに、ジャムやシロップ、カトラリーや調理道具など、パンケーキを楽しみアイテムがいろいろと販売されていて、実に魅惑的なイベントで、学ぶことも多く。そして、試食のパンケーキをカットして、配るのが、いがらしろみさん、というのもなんとも贅沢で。

 それから、今日は、「第7回くにたちゆる市」へ。秋のどんぐり拾いVer.ということで、どんぐり拾い気分で、お散歩しながら。のはずが、急遽、連絡が入り、その後のスケジュールが早まり、足早でのどんぐり散歩となりつつも。今回のお目当ては、大好きなドライフラワー屋さん「Marca」の、クリスマスにもぴったりのミニリース。赤にしようか、ピンクにしようか、いやいや、ナチュラルな白とグリーンにしようか、久しぶりに、すっかりの優柔不断っぷり。最後は、マルカさんに救いを求め、アドバイスしてもらい。いつもながら、よく眺めれば眺めるほどに、プロフェッショナルな仕上がりだなあ、と。


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 今日は粉ものあれこれ。子どもたちと、さっそくのダンディゾンミックスで、パンケーキを焼く。今日は型を使って、かなり厚く焼いたのだが、より、粉のおいしさをしみじみと。試作を重ね、たどり着いたレシピなのが本当によくうかがえる、上質なミックス。ミックス自体には甘さはなく、パンケーキ本来の食事として、そして甘さを添えて、おやつとして、どちらにもぴったりな印象。ちなみに今日はバターとたっぷりのメープルシロップで。

 それから、12月に向けて。毎年恒例、この時期になると恋しくなってくる「シュトーレン」を焼く。オーブンからのシナモンやナツメグなどスパイスとそれからバターの、なんともいえない豊潤な相乗の香りに、ああ、もう少し先にはそんな季節がやってくるのかあ、とどこか胸がきゅんとするような。大好きな、大好きな香り。そして、大好きな焼き菓子「シュトーレン」。
 今年は、12月に、「シュトーレン」の1dayレッスンを開催したいなあ、とプランニング中。秋と、それから一足早いクリスマスシーズンを感じる週末。「シュトーレン」教室については、詳細決まり次第、追ってのご案内予定。

10月25日 ハロウィンキッズおやつ教室、始まりました



 昨日からスタートした「10月のキッズおやつ教室」。

 10月は、ハロウィンシーズンにちなんで、みんなで「ハロウィンかぼちゃマフィン」作り!まずは、到着早々、ハロウィン衣装に身を包んでからのエプロン姿。あっ、帽子とかマントとかポーチとか、作業に支障のありそうなものは、あとのお楽しみにして。それでも、プチハロウィン姿での子どもたちのキッチン時間の愛らしいこと、愛らしいこと。
 
 さて、生地作り。みんな実に意欲的、そして積極的。まずはボウルに卵と砂糖を入れ、泡立て器で順番にくるくる、くるくる。「わたしもやりた~い!」、「早くやりたい!」などなど。一通り回り、最後に私がハンドミキサーで一気に仕上げをすると、「子どもの教室なのに、なんで先生がやっちゃうの~?」、ごもっとも、ごもっとも。こんな風にまっすぐに何でも言える子どもたちが、時に本当にうらやましくもあり。でもね、時に大人の事情もありまして。
 さて、続いては菜種油を加え、牛乳を加え、そして粉類を加え。1人ずつ、順番に。そして、最後に細かくした生のかぼちゃを加え、生地をさっくりと混ぜ。もちろん、1人ずつ、順番に。
 生地を1人ずつ型に流し込む。スプーンですくって、型へ落とし流す。数年前、長男が幼稚園に通う頃に開催した時にもそうだったのだが、こういう、ちょっとした「コツ」を要する作業は、子どもたちにはなかなか苦戦シーン。スプーンと指先を使って、苦戦しながらも、一生懸命に型に生地を流し入れ。そして最後にお楽しみのトッピング。今回は、クルミ、アーモンド、カシューナッツ、かぼちゃの種に加え、トッピング用クッキーに、キラキラ大好きな子どもたちを魅了するアラザン。アラザンを3種類。小さなシルバーと、もう少しサイズアップした、ほんのり優しいピンク色、そしてほんのり優しい水色。教室が急に静かになり、みんな真剣にトッピング。そして、オーブンへ。

 
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 オーブンからの焼き上がりを待ちながら、みんなでハロウィンシールを貼ったり、かぼちゃを絵を描き、ピックとランチョンマット作り。そして、オーブンから焼き上がり、なんともキュートに膨らんだかぼちゃマフィンを見る子どもたちのうれしそうな顔。そして、みんなでいただきます!マフィン、本当は生地が冷めて、すっかり落ち着いた頃が、甘さもクリアになり、よりおいしいのだが、自分たちで作ったマフィンを、出来立て、うわあ、食べたい!と思う瞬間に頬張るのも、間違いなく、おいしさのうち。

 さて、食べ終わったら、ハロウィン衣装を身につけ、みんなで玄関先へ。記念撮影をしてからは、お楽しみの、「Treak or Treat」。外階段を上がりながら、玄関先に並ぶママたちの前へ1人ずつ進み、お菓子を受け取り。
さあ、来週も子どもたちとの元気いっぱい、楽しいハロウィン時間。


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 さて、夕方のお迎えへ。先日延期になり、今日無事に遠足に行ってきた、真ん中ゆふき。お迎え時、園に着き、エントランスに掲げられた日誌と写真に目を通すのが、毎日の日課なのだが、先生のその文章からも、そして写真からもとにかく楽しさが伝わってきて、思わず胸がいっぱいになり。その後、先生からのお弁当エピソードもうかがって。今週は、一番下ほゆきの園で、トラブル、ではないが、ちょっとしたコミュニケーションのやりとりがあり。そして、ついさっきまで、それはそれはまっすぐな子どもたちとの教室時間があり。とにかくまっすぐに全力投球の子どもたちと、かなりベタなフレーズだが、「愛」をもって、接し、感じること。
 さあ、来週も、「愛」をいっぱい込めて、かぼちゃマフィンを作りましょう!週末にエネルギーを蓄えなくては。

10月23日 キャロットケーキと明日からのハロウィンマフィン



 9,10月教室も今日で最後。子連れクラス、2日目。
 「秋の創作イタリアン」、ということで、イタリアンに昆布やしょうゆなど、和の食材を生かしながら、日々の、白いごはんとも相性よく、そんなイメージのもと。大磯だけでなく、こちら国立の教室でも、みなさんのご好評いただいて、なにより。
 特に、みなさんからの反響が大きかったのは、やはり、ワンタンの皮を使った、「お手軽ラザニア」。10分以内に仕上がる、煮込まないミートソースに、鍋と泡立て器で、「あれ?こんなに簡単なんですか?」とうれしい拍子抜けするほどの失敗いらずなホワイトソース。ここまで作ってしまえば、あとは耐熱の器に重ねていくだけ。大人も子どもも大好きな「ラザニア」のハードルが、だいぶ下がるはず。そして、テーブルセンターに、熱々、ふつふつ、それはそれはおいしそうな焼き色のついたラザニアが置かれると、大人でも思わず顔がほころぶ瞬間。

 食後のスイーツは、「キャロットケーキ」。お昼寝から目覚めて、席にちょこんと腰掛けて、なんともあどけないしぐさ、フォークでケーキを口へ運び、恥ずかしそうに、小さな小さな声で、「おいしい~!」 その声聞きたさに、思わず私のお皿の一切れを彼女のお皿へ。そして、もう一切れ。
 このキャロットケーキレシピ、粉の半量のにんじんが入るのだが、その季節その季節の野菜やフルーツを加えて、アレンジ自在。ということで、明日から始まる10月のキッズおやつ教室では、まさにこのレシピをベースに、みんなで、「ハロウィンかぼちゃマフィン」を作ることに。ハロウィン姿での教室、想像しただけで、これまた思わず顔がほころぶような。


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 みなさんをお見送りし。さあ、明日からのハロウィン準備など。教室にハロウィン飾りを少々。そして、気づけば毎年の恒例、ハロウィンクッキーを焼く。いつものサブレ生地にかぼちゃパウダーを加えて。ハロウィンおばけとかぼちゃ。おばけには、黒ごま2粒で目をつけるのだが、おもしろいほどにごまの置き位置によって、その表情は変わり。怖顔あれば、怒り顔あり、そして、かなり弱気な泣き顔あり。
 今月の教室では、各日、教室の終わり頃に、お母さま方にもご協力いただき、子どもたちに、「Treak or Treat!」のお菓子配りを計画中。そして、最終日ハロウィン当日には、ちょっとしたハロウィン行進をこれまた計画中。私が子どもの頃には、ハロウィンになにかするなんて、経験なかったこと。ハロウィン教室を張り切る気持ちには、そんな羨ましさもあって、のことなのかもしれない。

10月22日 切り絵モビールとヌーベルシノワ



 小雨降る午前中、楽しみにしていた教室へ。友人が主宰する工作教室「みずたま」、今回は切り絵のワークショップ。
 窓際には優しい光のあたる、それはそれはすてきな切り絵オーナメントが飾られ。レクチャーを受けて、意気揚々とまずはサンプルをもとに1つは練習から。折り紙を八折にして、はさみを入れていく。どんな模様になるのかは、まったくといっていいほどに想像つかず。が、いざ、開いてみると、繊細ながらも、愛らしい切り絵の表情。
 さて、今度は本番。窓際の素敵なお手本をうっとり見つつ、イメージしてみるも、はさみを入れ、カッターを入れ、いざ、開いてみると、イメージとはまったく違う表情。それはそれでよしとするべし。いくつか作り重ねていくうちに、こんな感じにしたい、という目線よりも、直観で切り入れていき、最後に開いてみたら、うわあ!、そんな感覚の方がずっと心地よく。ちなみに、画像の中、3連のモビール、中央が今日の教室での最後の作品。まさに自分自身へのサプライズのような。ということで、1階教室キッチンの窓際片隅で、明日からみなさまのお出迎え選手として。明日は、ちびちゃんたちがいらっしゃるので、上を向いたら、優しくくるりくるり、格好かも。


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 さて、来週の大磯出張試作に向けて、そろそろの追い込み。「一足早いクリスマスレシピ」に、さらにリクエストをいただき。こちらの9,10月教室と同じく、前回の「創作イタリアン」がとてもご好評いただいている、とのことで、フレンチと今度はチャイニーズ、なにかできるかしら?、と。こういうリクエストには意欲がむくむくと。ということで、「一足早いクリスマスレシピ&ヌーベルシノワレシピ」。 ヌーベルシノワ、フレンチの食材を使ったり、フレンチの技法を生かしり、フレンチの盛り付けを意識した中華料理のこと。オイルの量を控え、よりシンプルに洗練された、新しいフランス料理「ヌーベルキュジーヌ」の流行から派生し、香港で始まったもの。最近はあまり聞かなくなりつつも、それでも、おもしろさ、魅力ある要素もあれこれ。
 「ゆで餃子 マスタードソースがけ」。ハーブを少々加えたシンプルなフィリング、ラビオリに見立てた餃子をさっとゆでて。ゆでたてに、今日は、粒マスタードと生クリーム、少々の塩。そして、ソースをもう1つ。しょうゆと酢、お好みで豆板醤、そしてEXVオリーブ油。つけながら、ではなく、回しかけるときに油分があると、餃子にソースがうまくまとわり、口にした時には豊潤にまどまる印象。調味料のかけ合わせ、食材と調味料のかけ合わせ。1つの料理に、引き算と足し算が登場するような。2年生の長男の算数の宿題と同じくらいか。

10月21日 遠足弁当とキャロットケーキ



 いつもより少し早起きをして。
 今朝はいつも+2、3人分のお弁当。昨晩、長男が、「お母さん、こういうのできる?」、持っていた雑誌に載っているお弁当のページを持ってきて。「材料買ってこないと、こういうのはできないし。おいしそうでないのは、お母さんは作らないから。」と言い切ったものの。みんなが寝静まってから、そのページをもう1度見返し。

 母はやはり我が子のうれしい顔が見たいのだ。
 今日の遠足は中止になったものの、お弁当は持っていくことになっている真ん中ゆふき、いつものように早々と起きてきたので、詰めたお弁当箱を見せると、期待通りの笑顔。そして、お弁当箱を抱え込み、「早く食べたい!」
 2人のうれしいお弁当時間となりますように。


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 9,10月教室も終盤。今日は、子連れ平日クラスの日。みなさん到着前に、せっせと下準備を進め。今回の創作イタリアン、秋野菜のタルトフランベに、キャロットケーキなど、粉ものあれこれ。みんなで、ピザ生地を伸ばし、みんなでワンタンの皮、ホワイトソース、ミートソースの順に段々に重ね、ラザニアを仕上げ。そして、「この子にも食べさせてあげたいから。」、と、粉もの作りが大の苦手な彼女が自ら担当したのは、「キャロットケーキ」。母になるとは、そういうことかもしれない。
 バターを使わず、菜種油を使った、優しい甘さと風味が魅力のこのレシピ。菜種油を使ったケーキをおいしく仕上げるコツの1つは焼き加減。バターを使ったパウンドケーキは、それなりに焼きをしっかりとしても、バターのリッチな風味の力は大きく。が、菜種油など植物性オイルを使ったケーキは、焼き過ぎると、一気にぱさぱさとし、そっけない味になってしまう。なので、気持ち、焼きを控えめに。余熱を生かすイメージで。それから、焼き上がり、クーラーで落ち着かせながらも、水分の蒸発が強いとやはりパサつきやすいので、教室では、焼き立てにふわりとラップをかけ、保湿、保湿。このちょっとしたひと手間で、ケーキの仕上がりが実にしっとりと落ち着き。
 一緒にテーブル席につき、小さく小さくカットしたキャロットケーキを、もうすぐ1歳の、かわいらしいお口に頬張る姿。

 長男の遠足は無事の決行。きれいに空っぽになったお弁当箱たち。「今日の夜もお弁当が食べたい!」、って。
 園の日誌より。今日はリュックサックを背負って、みんなでホールへ行き、「お弁当まだ?」、「早く食べたい!」、そんな声があちらこちらで。日誌と一緒に毎日貼られている写真にはうれしそうにお弁当を囲む子どもたちの姿。今日の遠足は延期になってしまったけれど、今日は、「みんなでお弁当を食べる日」、という、十分、「特別な日」に昇華していて。お弁当の力は偉大なり。
 
 

10月20日 お手軽ラザニア、仕上げの隠し味



 昨日は週末クラスのレッスン。

 今回も、みなさん楽しみにしてくださっていた「お手軽ラザニア」。そう、ワンタンの皮を使って作るラザニア。まずは、ミートソース作りから。加える水を少なめに、さっと炒め煮で仕上げる、10分でできるミートソース。トマト系の煮込み、味の仕上がりがどこかぼんやりしがち。なので、最後に少々のケチャップと中濃ソース。少々。これで、全体がきゅっと引き締まる、まさに隠し味。生徒さんからの声、「普段の自分だったら、ここでついついもっとケチャップなど加えしまいそうだけど、この分量、ですね!」、の声。ここでは、あくまでも隠し味として、口にしたときにケチャップと中濃ソースの味はまったく前面に出ない程度。
 あとは、味付けしたものがどのような形で口に運ばれていくのか。今回のミートソースは、ホワイトソースとワンタンの皮と一緒に重ねられて、チーズも合わせて、口へ運ばれていく。なので、塩分もそれから、味付けも、きゅっとまとめつつも、しっかり詰めるところまではせず、優しい仕上がりに。例えば、ゆでたてのパスタに合わせるミートソースとするならば、もう少し、きゅきゅっと詰めた仕上がりに。お好みでナツメグ、シナモンなどのスパイスも加えて、ソース自体の存在感をより。など、一言に、ミートソース、といっても、テーブルシーンによって、合わせる食材や他のメニューによって、召し上がる方の好みや年齢、体調によって、季節によって、それから、作る人の作るときの、ちょっとした気分や気まぐれによって、仕上がりがまったくといってよいほどに変わってくる。ゆくゆくは、そんなアレンジを楽しんでいただけるようになってほしい、そんな想いのもと、私のレシピはだいぶざっくりとしたものになっているかのしれない。

 来年に向けての、おもしろい目線でのリクエストもいただき。みなさんからのリクエストはすべて、メモに取っております!すぐに、とはいかずとも、せっせとタイミング合わせて、来年もレシピ作りに励むべし。そして、私のなによりの励みとなるリクエストを揚げてくださる生徒さん方には心から感謝して。


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 時に、私自身が「生徒」になることの価値。今日は、買い出し帰り、手作りユニット「Larha」のオープンアトリエへ。秋冬は、やっぱりニッティング。ラーヤのみなさんの、さすがのニッティング姿を横目に、まさに初心者も初心者、今回は手持ちのストールと同じようなものを作りたい、という相談ともう1つ。記憶を辿れば、3年前に教わったかぎ針のお花。これを使ったコサージュをいくつか作ったのだが、本当に重宝して、冬にはフル稼働。さすがに消耗してしまったので、新しいものを作りたい、と思いつつ、もちろん編み方など基本から忘れてしまい、今日は丁寧にレクチャーしていただき。あー、みなさん、時折おしゃべりなどしながらゆったりと編んでいらっしゃる中、完全なる落ちこぼれ。それでも、本当にわかりやすいレクチャーを受け、隣でサポートしていただきながら、さあ実践、と、編み始め。
 「習う」こともやっぱりおもしろい。そして、「習う」立場になることも、やっぱりおもしろい。落ちこぼれをなんとか救っていただき。帰宅後、忘れないうちに、お花をいくつか。


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 今日も、「型いらずのロールテリーヌ試作。フィリングは、スモークチーズとくるみ。今回は、明日の子どもたちの遠足にも入れられるように、スモークとそうでないものと半々で。思いがけず、そのチーズの色味の違いが愛らしい。さて、明日は雨の予報。真ん中ゆふきは、すでに延期が決まり、お弁当を園で食べることに。長男、井の頭動物園に行くことができるかどうか。小雨強行、との噂も。

10月17日 ネーミングのおいしさのうち、型いらずのテリーヌ



 10月に入ってから、あれよあれよ、とやけに時が流れていくように感じるのは私だけ?気づけば来週から始まる「キッズおやつ教室」に向けて、子どもたちが喜びそうなトッピング選び。いつも使うアラザンよりだいぶ大きめのもの。こういう、「キラキラ」するものは間違いなく大好きな子どもたち。優しくピンク色、しっかりピンク色、水色にグリーンに、などなど。大人の教室では登場しないものも、子ども目線ではあれこれ手を伸ばしてみつつ。おいしそう、そしてちゃんとおいしい、体に優しい、それから、楽しい、わくわくする、そんなこんなの中での調整、というか。

 11,12月教室は、毎年恒例、「一足早いクリスマス&おせちメニュー」、ということで、まだまだ確定しないところも多々ありつつも、大まかなところはようやく。まさにクリスマスシーンにも、おせちシーンにもぴったり、の一品に、みなさん常にリクエストも多い、「テリーヌ」を持ってこようかと思案中。それも、今回は、「型いらずのテリーヌ」!
 本来、「テリーヌ」とは、いわゆる「テリーヌ型」に生地を詰めて、焼いたり、冷やし固めたりして作るもの。型の名前が料理名になっているもの。そして、時代の流れの中で、そこから派生していく。教室でも、いままでにテリーヌは何種類かみなさんと作っている。いわゆる「パテ・ドカンパーニュ」、「れんこんの入ったテリーヌ」、「野菜のゼリー寄せテリーヌ」などなど。今回は、ベース生地は同じものを、型いらずで作ることができたら、型を持っていない方はもちろん、型のサイズに振り回されることもこともなく、また違った魅力的なものになるのでは、と。ちなみに今日は、「栗とくるみとレッドペッパーのテリーヌ」。いつもとはまた違った、切り口の愛らしさ。


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 本来は、そしてそこからの派生、そんなつながりで。こちらも、11,12月メニューに向けて、「ショコラプリン」。「プリン」とは本来は、卵と牛乳、そして砂糖を合わせた生地を蒸したり、蒸し焼きにして固めたもの。そして、これまた時代の流れの中で派生していき。ネーミングはかなり違和感あるのだが、「ケミカルプリン」。こちらは、ゼラチンなどを使って固めたもの。卵液ベースのプリンに比べて、ぐっとなめらかな口当たり。なめらかな口当たり、とビターなコクが魅力の「ショコラプリン」については、この、ゼラチンベースのものの方が多いようだ。なので、正確には、プリンでもあり、そしてかなりやわらかい「ムース」でもあり。ちなみに、「ババロア」はムースと近いのだが、ゼラチンが必ず入り、生クリームをホイップしてから加えることが多い。

 テリーヌにしても、プリンにしても、ネーミングの境界線がちょっと難しい。この辺り、料理の手法自体も同じなのだが、本来の由来や意味をきちんと押さえながらも、あとは、作る側のイメージやニュアンスによるところが大きいのでは。ネーミングもおいしさのうち。どんなネーミングだったらよりおいしそうに、そしてよりおいしくなるのか。ああだこうだ言っていないで、さあ、おいしいショコラプリンを作り上げなくては!ちなみに今日はゼラチンベースで、焼かない、蒸さないショコラプリン。

 自転車日和。夕方前に谷保まで一走り、二走り。gallery&books「circle」 にて、写真家 加藤アラタさんの展示「さざなぎ」へ。いつもより少しゆったりと時間の流れる金曜日の夕方。


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10月16日 秋のベトナム料理とうれしい寄り道



 大崎出張教室へ。

 中学高校時代からの友人宅にて、私自身も毎回楽しみにうかがっている出張教室。会った瞬間からみなさんとペラペラおしゃべりをし、ふとキッチンに目を向ければ、あっ!、久しぶりにお会いする彼女のお母さま。中学高校時代には何度もお泊まりさせていただいたり、そうそう、一緒にキッチンに立って、料理を教えていただいた記憶。お変わりない姿。

 さて、今回の、こちら大崎教室は、「秋のベトナム料理」。作る、というよりも食べに行く、イメージが強いベトナム料理。が、実は、辛さや香菜が前面に出るタイ料理と比べて、辛さも優しく、大葉やバジル、ミントなど爽やかなハーブ使い、そして、野菜を爽やかにおいしくいただく小技がたくさん。それも、ちょっとしたハーブ使やレモンなど柑橘使いで、ぐぐぐっと洗練されたおいしさになるおもしろさ。

 「ブンチャー」、ハーブ香る、冷やし麺。みなさん喜んでくださったのは「自家製スイートチリソース」。ヌクマム、酢、レモン汁、砂糖、水、そして赤唐辛子で、市販のちょっと甘ったるいチリソースとはまったく違った、なんとも爽やかで、そして活用力のあるソースができ上がる。ヌクマムやナンプラー、そのままではちょっと癖のある香りも、レモンなどの柑橘と合わせると、驚くほど爽やかに、そして芳醇にまとまる。
 豚肉をしゃぶしゃぶにして、ビーフンをゆでて。と、ビーフンの分量が足りなそう。確かあったかも、彼女がキッチン棚から出してきてくれたのは、春雨。では、ビーフンと春雨のハーフ&ハーフにしてみましょうか。こんな、ちょっとしたハプニングも、楽しい展開となり。器に、ゆでたビーフンと、ゆでた春雨を盛り、しゃぶしゃぶ、もやし、ベビーリーフ、そして砕いたピーナッツをトッピングし。ビーフンも、それから今回は春雨も、そしてしゃぶしゃぶも、ざるでしっかり水気をとってから、タオルやキッチンペーパーで水気をさらにしっかりとる。ひと手間ではあるが、価値あるひと手間。食べるときにかけるスイートチリソースの絡みがぐっとよくなるので、ぼんやりせず、味がきゅっと引き締まる。
 この辺りは、まさにご都合での使い分け。毎回毎回、タオルやペーパーで水気をとってください、とは言いません!今日は、ちょっと丁寧に作りたい、おいしく食べたいときは、そんな折にはぜひ。時間に余裕がないとき、手軽に済ませたいときには、もちろん省いてよし、なのでは、と私は思っている。その時その時の、事情やちょっとした気分に合わせて。何よりも無理なく、心地よく。


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 食後のデザート、「季節のフルーツ ラム酒マリネ アイスクリーム添え」、今回はりんごになし、バナナ、そして完熟の柿など。この完熟の柿が、思いがけず、とろりと全体に回り、絶妙なおいしさに。そして、ラム酒をしっかりときかせて。スプーンを口に運びながら、「なんだか私、眠くなってきちゃった~!」、そして、みなさん、心なしか上機嫌で、次回の教室、そして楽しみなお出かけのスケジュールを決め。

 私もなんとも心地よい帰り道。今日は新宿で途中下車して。まずは、新宿伊勢丹デパ地下へ。いつもながら、足を運び、フロアを一回りするだけで、たくさんのビビットな刺激。ディスプレイが本当に美しくて、そして、思わずじっくり魅入ってしまう、おもしろい取り合わせや食材使い、色使いなどなど。そして、今日のお目当ては、「ショコラプリン」。2店舗ほどで、魅惑的なショコラプリンを買い求め。

 足早に西口へ。開催中の、「静岡市特産品展示会」へ。中学高校時代の友人で、染織師の彼女も作品を展示し、会場に立っている、ということで、彼女の姿を探しつつ、あちらこちらから聞こえてくる、馴染みのある、静岡人の言葉を耳にしながら。と、彼女の横には、これまた中学高校時代の同級生の姿。仕事帰りに立ち寄った、とのこと。もちろん、しばしのプチ同窓会のように。それぞれの時間を過ごし、人生を過ごし、またこうやって再会し。お互いにそれぞれ歳を重ねていながらも、おもしろいほどに昔のままで、話しながら、制服姿の当時の姿とすっかり重なるような。本当に素直に、うれしさ、楽しさだけが溢れるひととき。ついついの長居、大急ぎで帰りの電車に飛び乗り。

 本日のメニュー ・秋野菜のゴイ
            ・秋野菜のベトナムカレー
            ・ブンチャー ハーブ香る冷やし麺
            ・フルーツのラム酒マリネ アイスクリーム添え

 
プロフィール

くにたちの食卓 いづい

Author:くにたちの食卓 いづい
くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
ホームページをリニューアルしました。http://kunitachinoshokutaku.com/

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