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春のテリーヌ2種



 週末のケータリングに向けて、今日から仕込みスタート。仕込みノートとにらめっこしつつ。
 まずはテリーヌ2種。「春野菜のテリーヌ」、豚ひき肉と鶏ひき肉ベースの生地に、今回は春のアスパラガスをフィリングに。断面の表情をイメージしつつ、アスパラガスの置き位置を決め。それからもう1種、「鶏肉とチーズのテリーヌ 春の薬味の香り」。今年のおせちに登場した生地をベースに。鶏ひき肉と、小さくカットした鶏もも肉をベースに、今回は千切りにしたしょうがとみじん切りにした三つ葉を加え。焼き上がり、熱いところ、重ねて重石をし、余熱をとり、あとは切り口の表情拝見。
 テリーヌの余熱をとりながら、小雨の中、大急ぎで買い出しへ。お目当ての新鮮なのらぼうを調達できて、ほっと。この時期、ぜひ使いたい食材の1つなので。
 料理を通して、「春」を感じていただけたら、そんな想いのもと。続いては、「紅白なます」。こちらもおせちレシピをベースに。が、通常は数々の彩り野菜を混ぜて作るのだが、今回はあえて大根とにんじんベースでシンプルに。かつ混ぜずに、そのコントラストを生かすべく。大根の方に、香りと、色合いに春の芽吹きを、そんなイメージのもと、セロリの千切りを加え。あとは器に盛り付けてから、愛らしい春の演出ができれば、と思案中。
 続いて、大鍋にてホワイトソース作り。通常仕込む量の5倍。まさに、「炊く」イメージ。今日は、ローリエのストックを切らしていたので、我が家定番のハーブ、エルブ・ド・プロヴァンスを少々加え。ホワイトソースも教室では何度となく作っているのだが、ポイントは混ぜるタイミング。ひたすら一生懸命混ぜる必要はまったくなく、タイミングの時に数度。大きめの鍋と泡立て器。鍋の中の、あたたまったバターと薄力粉に冷たい牛乳を加え。牛乳があたたまるまではどんなに必死に混ぜてもうまく混ざらない。ので、混ぜない。牛乳があたたまって初めて、混ざりやすい状態になるので、ここでようやく真面目に混ぜる。きれいに混ざったところで2回目の牛乳を一気に。牛乳の量の目安は、あたたまった、まだシャバシャバとした牛乳を泡立て器で混ぜるときに、周りに飛ばない程度、ということ。なので、大きめの鍋にすることはとても有意義。フライパンではなく、飛びを防ぐ、ふちのある鍋。牛乳を一気に加えられるので。クリーミーに仕上がったホワイトソースには、春野菜とベーコンを合わせて、内側をくりぬいた、パンに詰め、「春野菜のパングラタン」にする予定。ベーカリー「ハース」のおいしいパンを使って。中身を召し上がっていただいて、そのままおいしい器も召し上がっていただく、という趣向。
 テリーヌの切り口にほっと。いつもながら、その表情を切り分ける瞬間はどこか願掛けにも近い感覚。すてきなウェディングパーティーの大切なお手伝いができますように、願いを込めて。

桜を感じる1日、桜塩



 メニューも一通り決まり、週末のケータリングに向けて、それから週末の教室に向けての買い出しを一通り。季節の食材、特に野菜については、店頭に並ぶ採りたての野菜をみて、メニューとの組み合わせを考えたり。ということで、「しゅんかしゅんか」にてあれこれ想い巡らせていると、目に飛び込んできたのは、あまりに愛らしく彩り美しいラディッシュ。いつもならぶ鮮やかな赤色のラディッシュと一緒に紫色、そして淡いピンク色、まるで桜色が袋にひとまとめに入っているのがあまりに愛らしくて。まるでキャンディーのような。そして、なんとも春色で。メニューの中、前菜もののどこかに登場できそう、そんな予想のもと。買い出しものを一度家に置き、その足で、ベーカリー「ハース」へ。今回のメニューに使いたいパンの相談もあったので。と、お店のちょっと先にある、早咲きの桜の木には一気に桜がほころび、すっかりの優しい春色にしばしうっとり。
 来週に向けて、大磯試作レシピ作りをせっせと進めながら、合間に明日からの仕込み準備も進めつつ。桜を感じる1日。毎年この時期に作っているのだが、本当に重宝する「桜塩」。作り方はとっても簡単。桜の花の塩漬けを軽く塩抜きし、電子レンジにかける。花びらがすっかり乾燥してパサパサになったところをすり鉢ですると、なんともまあ、愛らしいピンク色の塩が!そして、もちろん桜の香り。もともとは以前の春の教室、手まりずしを作った時のトッピングの1つとして作ったのがきっかけ。酢飯ならずとも、普通のおにぎりにトッピングしたり、白身の刺身などに合わせたり、アイスクリームにぱらりぱらり、などなど。春の演出力抜群。今回はメニューの中、棒ずしと、前菜、紅白なますに合わせてみようかと思案中。
 来週には大学通りの桜も咲き始めるはず。入園準備が限りなく滞っているところ、果たしてお花見に行くことができるのだろうか。いや、それは行かなくては。そうそう、国立コーヒーロースターさんの「さくらブレンド」も明日買いに行かなくては。と、ほんの一足早く、桜を感じる1日。

プチシューを焼き、クロッカンブッシュ仕立てに



 久しぶりに「シュー生地」を焼いてみる。サイズとフィリングの確認のため。バランスをシュー生地を焼くのは本当に久しぶり。オーブン越し、シューが膨らんでくる過程はやっぱり愛らしく。教室でのスイーツリクエストにも、最近、そういえば、「シュークリーム」の声をいただき。教室で以前作ったのは何年前になるだろう。きっと7,8年前のこと。シュー生地についても、もう少しあれこれ試してみたいなあ、と思いつつも、今日はいつもの生地でプチシューを焼く。
 焼き上がったシュー生地に。今日はカスタードクリームではなく。クリームチーズベースのフィリングを詰めて。今週末に控えているケータリングに向けて。ウェディングケーキとしても定番の「クロッカンブッシュ」。小さなシューを円錐状に積み上げた、あのお菓子。その「クロッカンブッシュ」をイメージした前菜を、と思案中のところ、よい兆しが見えて、ほっと。
 ここ最近は少しずつこうやって、今までとはまた違うお仕事をいただく機会が増えてきて、本当にありがたい限り。教室とケータリング、形は違うけれど、自分の料理を表現する、という意味ではまったく同じこと。いつものことをすること。時に自分に言い聞かせながら。
 ちょっと遠くまでの買い出しへ、とあまりにすっかりの春の空気に帰り道、思わず汗ばむほど。いつの間にか3月も下旬。ああ、滞っていること多々、ながらも、やっぱり春へ向かう時期はなんともいいもの。
 夕方、我が家にてホームページの打ち合わせ。小壁なのか、大壁なのかそんなこともわからないままに、壁にぶつかっている実感はあり。が、きっと壁にぶつかる価値はあるはず。なんて、のんきなことを言いながら、彼女を相当振り回してしまっているはず。反省、反省。こちらももっと心して、方向性をクリアにしていかなくては。ということで、当初よりもじっくりと取り組んでいきましょう、と。もう少し先に出会うべく、新しいページに心馳せながら。

プチ同窓会in国立



 今日は楽しみにしていた、中学、高校時代のプチ同窓会を我が家にて。と、楽しみにしすぎていたせいか、いろいろと想定外のことがありつつも、ひとまず無事みなさん集まることができたことにほっと。
 前日、当日と残念ながらご都合つかなくなった方々もありつつ、今日は私も含め、7人が集合。本当に久しぶりの再会、タイムリミットぎりぎりまでなるべくおしゃべりしたい、そんな想いから午前中からの集合、そしておいしいテーブルを囲みながら、おしゃべりは続く、続く、続く。ふと思い返せば、時々会っている顔ぶれ2人をのぞけば、あとはみんな卒業以来、たぶん20年以上ぶりの再会。ながらも、会った瞬間に、あまりの懐かしさとみんな素敵に変わっているいるけれど、少しも変わっていない、そんな表情に一気に心緩み。笑顔の向こうには、全員の当時のあどけない制服姿がはっきりと思い浮かぶ。
 今回はおいしいものをちょこちょこっとつまみながら、おしゃべりメイン。なるべくみなさんにも手軽に、気楽に来ていただきたい、ということで、準備もお声掛けもラフに。近くのソーセージ屋さん「ノイフランク」でソーセージやハム、レバーペーストやリエットなどを調達し、メインに。あとは昨日作った前菜をちょこっと、それからうれしい差し入れのお料理、それから調達をお願いしていたパンをテーブルに並べ、フリーなビュッフェスタイルに。めいめいが好きなものを盛り、好きな場所に腰掛け、とにかくよくしゃべり、よく笑い。
 うれしい再会。やっぱり時間は足りず。20年経った今、改めての出会い、そんな感覚なのかのしれない。またこうやって楽しい時間をみんなで過ごすことができますように。今日足を運んでくれたみんな、ありがとう!それから今回会えなかったみんなにも、近いうちに会えますように!

ラペにうど、きんぴらにうど



 4月からの新生活に向けて、準備に動き回ることのできる週末もかなり限られてきている実感。今日も準備ものをあれこれ買いに回り。1度帰宅し、久しぶりの自転車に乗って、自転車屋さんをはしご。4月からは、新しくもう1つチャイルドシートを取り付けなくてはならず、どうしようか思案しているところ。まだまだイメージぼんやりの4月からの生活に向けて。それにしても、今日はすっかりの春の陽気。大学通りの自転車道を走り抜けるのもなんとも心地よく。このあたたかさなら、もしかして。やっぱり咲いてきた!我が家のすぐそばにある早咲きの桜の木。桜の花がちらほら咲き始め。いつも、この時期には一人そわそわとし、無駄に足を運んでは開花の日を楽しみにしていたのだが、今年はさすがに出遅れ感。ここでの桜の開花が、私にとってはまずの春の到来、そんな場所。もうすぐの春に向けて、そう、準備、準備。
 明日は我が家にて、とっても楽しみな集まりが。ということで、買い出しへ回り、前菜2品ほどを作る。ちょうど1週間前のイベントでも作った2品。3,4月教室での前菜でも登場する「季節野菜のラペ」と「ひじきと季節野菜のきんぴら風」。「ラペ」にはにんじんと菜の花、それからやっぱりのうど。「きんぴら風」にはひじき、大根、にんじん、かぼちゃ、パプリカ、そしてこの辺りでの春野菜、のらぼう、それからやっぱりのうど。どれだけうどが好きなのか。直売所の菜の花のほろ苦さ、うどのなんともいえない香りにはいつまでもはっとさせられるような。やっぱり春野菜は大好き。そして、春に向かうこの時期も大好き。
 明日は遠方からはるばる、のうれしい顔ぶれもあり、とにかく時間が許す限りおしゃべりしたいよね、と早い時間からの召集をかけ。なので、今日のうちにテーブル準備なども少々。人数も多いので、狭い教室ながら、テーブルを端に寄せ、、部屋の周りに椅子を並べ、立食スタイルに。人数が多いときにはこうやって、なんとか対応しているところ。うれしい息抜きに向けて、の準備時間。

パンケーキ、トッピングはどれししましょうか



 3,4月教室、週末クラス。「春のブランチメニュー」、みなさんが気になるレシピの1つは、食後の「パンケーキ」。
 一言で、「パンケーキ」といっても、そのレシピは限りなく、そのお味や雰囲気もそれぞれ。そもそも、「パンケーキ」と「ホットケーキ」との違いは、本来は「ホットケーキ」は甘さしっかりとしたふわっと厚いもの、「パンケーキ」は食事にもなるような甘さ控えめで、薄めに焼き上げたもの、なのだが、その区分はだいぶ曖昧なところもあり。ちなみに「パンケーキ」の「パン」はフライパンの「パン」なので、「パン」で焼く「ケーキ」の意。
 さて、今回は、試行錯誤を重ねに重ね、重ねに重ね、ようやくたどり着いたレシピ。人気のあるハワイアンパンケーキ、粉少なめのスフレタイプ、ながらも、スフレタイプならではの焼き上がりはふわあと厚みがあるものの、しゅーと絞んでしまうことはほぼなく、ふわあときめこまやかにしっとりのスフレタイプながらも、その厚みをなるべくキープ、そんな夢のようなイメージをもとに。
 生地作りのポイントはなんといってもメレンゲ。ひと手間、ではあるのだが、スフレパンケーキへの道には欠かすことのできない1ステップ。もちろんお時間のないとき、気力のないときにはスルーして、全卵を泡立て器でカシャカシャで。無理をして作ることはないので。今回は、卵黄生地に牛乳、ヨーグルト、粉類などを合わせておき、あとは、みなさんで食事を終えてから、メレンゲを立て、生地を仕上げ、焼き立てをいただく、という流れ。ふわっふわに立ったメレンゲをベースの生地に加えるときは。別だてのケーキと同じく、一気にメレンゲを加えてしまうと、きれいに混ぜ合わさるまでにメレンゲがつぶれてしまうので、まずはメレンゲの1/3ほどを加え、ここはきれいに混ぜる。残りの2/3を加えたら、極力混ぜすぎず、さっくりと仕上げ、生地のでき上がり。
 さて、フライパンで焼きましょう。レシピには、わりと、温めたフライパンに生地を流していくものも多いのだが。生地を流したそばから、ジューと焼ける音に、ついつい焦り、慌ててしまいがち。なので、今回は、火にかける前に生地を丸く流し、落ち着いて、ある程度形を整えてから火をつける。ポイントは、ふた。弱火ながらも、蓋をして、フライパン内をなるべく保温すると、生地がみるみるふわあと膨らんでくる。そんな過程を楽しみたい方が中が見えるガラス製の蓋がおすすめ。そのふくらみには愛おしさを感じるほど。ほどなく、下面に焼き色がついたらひっくり返し、ここからは蓋なしでものの1,2分。
 お皿にパンケーキを盛り、いちごと粉糖をかけ、シンプルな仕上げ。そして、テーブルセンターには魅惑的なトッピングあれこれ。今回は、溶かしバター、はちみつ、メープルシロップ、カットレモン、アーモンドプラリネ、そしてゆるめに泡立てた生クリーム。お好みのトッピングをのせて、オリジナルパンケーキに。とはいいつつ、食後の小さなパンケーキ。それぞれを少しずつのせたら、もういっぱいになってしまうのだが、「どれしにようかな?」、トッピングをあれこれ迷う楽しさ、のせる楽しさ。生地自体の甘さが控えめなので、ややたっぷりめのトッピングがおすすめ。口に頬張った時の、相乗効果のおいしさといったら。やっぱり私は、溶かしバター&はちみつ&レモン、の取り合わせがたまらない。
 焼きたてはもちろん、時間が経ってもしっとりきめこまやかなおいしさは堪能できる生地。子どもたちに「まだあ~?」、と催促されされながら慌てて焼くよりも、慣れるまでは事前焼きもおすすめかも。それからソーセージやベーコン、卵などと合わせての、お食事用の食べ方もおすすめ。
 みなさんでゆったりといただくパンケーキ時間、諸事情で我が子たちの乱入シーンあり、たいへんお騒がせしました。騒がしかったのはもちろん、もれなくのいちご泥棒たち。

ボウルごと頬張りたい「春野菜のラペ」



 3,4月教室平日クラス。
 前菜の一品、「春野菜のラペ」は本当に野菜をおいしくいただくことができるレシピ。あまりのおいしさに山盛り食べたくなるほど。「にんじんのラペ」、フランスのお惣菜定番で、本来は、チーズおろしなどですりおろしたにんじんに調味料を合わせたもの。今回はにんじんと一緒に、春野菜のアスパラガスとうどを加えて。千切りにしたにんじんは生のままでもよいのだが、おすすめは電子レンジに少々。イメージとしては生としっかり加熱の中間、表現が合えば、半生、くらい。シャキシャキ感、にんじんのフレッシュの香りが生かしながら、にんじん臭さやアクを優しく抑える。それから細切りにしたアスパラガスも電子レンジにさっと。こちらも半生、のイメージ。生のままだと青臭いので、優しく加熱し、フレッシュの印象を残しつつ、青臭さを押さえる。余熱の力も大きいので、控えめにかけるのがおすすめ。
 ラペの調味料、今回は酸味とコクに粒マスタード。辛さ、というよりもコクのある酸味を生かす調味料、そんな感覚で使うと、仕上がりがぐっとよくなる、そんな食材。それから塩ともう少し酸味をきりりとさせるための酢、そして菜種油。
 今回は、ツナも少々加え、みじん切りにイタリアンパセリ、そしてトッピングにくるみのみじん切りをぱらぱらっと。口に運んだ時にいろいろな食感や香り、そしてコクもある、満足度の高い前菜となり。そうそう、特に白ワインとの相性は抜群。材料に調味料、それから電子レンジ使いなど、ちょっとした心遣いの相乗効果がうれしいくらいに反映される、そんな一品。「ボウルごと全部食べたい!」、そんなうれしい声が聞こえてくる。
 キッチンでみなさんとラペを作りながら、沖縄料理「しりしり」のことを聞く。給食にも登場する一品で、「ラペ」と同じように、にんじんを使った料理。にんじんをスライサーで細切りにし、さっと炒めて、溶き卵をからめる、沖縄らしい野菜料理。一緒にツナやランチョンミートなど加え、塩味やしょうゆ味仕上げに。にんじんはごろっとしたものをいただくよりも、千切りにして整えたものを口に頬張る方が、数段にんじんのおいしさが生かされると思っている。そんな意味では、この「しりしり」もきっとにんじんをよりおいしくいただくことができる、そんな一品のはず。こうやって、まったく違う場所で、どこか同じ目線での料理が生まれていることのおもしろさ。「しりしり」、近いうちに作ってみなくては!

ご卒園のお菓子お渡し



 今日の午後のお渡しに向けて。
 朝から、「ココアマフィン」を焼く。昨年のご注文にも焼き、その後、分量を変え、ちょっとした作業を変え、今のレシピに落ち着き。料理に同じく、お菓子作りも基本は科学。粉、卵、砂糖、油脂など、シンプル材料をよりどのようにしてあげたら、よりよい状態になるのか。特に大切なのが、材料の加え方。ベースの生地になるべく優しく、次の材料を加えていってあげること。例えば今日のマフィン。卵と砂糖をハンドミキサーで混ぜたところに菜種油を加えるのが。以前は安易に一気に加えていたのだが、少しずつ加えながら、泡立て器でしっかりと混ぜていってあげると、きれいに乳化し、生地にコシとつやが。そして次の牛乳は、せっかく立てた生地を壊さないように、なるべく回数少なくさっと混ぜる、そんなイメージ。
 生地を型に流し、トッピングに今回はくるみ、カシューナッツ、かぼちゃの種などを散らし、子どもたちが喜びそうなキラキラとしたアラザンと、米粉からできた小さな小さなハート型のトッピングを少々。なかなかポップで愛らしい表情に仕上がり。
 マフィンの余熱が冷める間に、明日からの教室買い出しを済ませ、一気に袋詰めとラッピング。無事すべてにリボンをかけ終わり、ほっと。お渡し時間の1時間前。ふ~。そして、無事のお渡しが済み。昨年もご注文いただいた、近くの保育園での明日の卒園式の引菓子として。大切な想い出作りのお手伝いとなれば幸い。
 実はちょっとびっくりしたこと。お渡しを済ませ、ほっと一息したところ、真ん中ゆふきが突然、「おかあさん、ゆふ、ほいくえん、いく。いきたくなっちゃった~!」と。入園が決まったその日から、ここしばらくとにかくナイーブな日々、昨日もスイミング前半30分は本当に珍しく大泣き、などなど。今日ご注文いただいた保育園に、春から入園するゆふき。そんな事情が関係あるのかないのか、あまりの絶妙なタイミングでの一言に思わず驚くことしばし。
 それにしても、喜んでくれるお顔を想像しながらの仕事の、後味のよさ。ありがたいこと、ありがたいこと。

はな、ゆき、つき、ほし、型抜きクッキー



 ご注文のお菓子を焼く。久しぶりに黙々とクッキーの型抜き。黙々と。今回は、今週に控えた卒園式に向けて、園でのお子様たちのクラスにちなんで、はな、ゆき、つき、ほしなど。お菓子を受け取った瞬間に、きっと笑顔がこぼれる、そんな光景を想像しながら。と、思わず作り手冥利に尽きるところ。今回はお子様たちが食べやすいように、プレーン生地とココア生地の2種。はな型には、焼き上がってクーラーに並べたらすぐに、フリーズドライのストロベリーパウダーを少々。クッキーが一気に華やぐ瞬間。そして、まだあたたかいクッキーの上からいちごの香りがふわあ、と。残念ながら、落ち着いたころにはその風味も落ち着き、ほんのりの酸味だけが残るのだが、鮮やかなピンク色はしっかりと落ち着き。粉糖もそうなのだが、熱いうちに振るのがポイント。冷めてしまうと、一気にパウダーがつきづらく、落ち着きにくくなるので。
 無事4種のクッキーを焼き上げ、余熱がとれるのを待ちながら、大急ぎ買い出しへ。明日のお菓子仕込み、買い忘れがあったのと、3,4月教室での買い足しもあったので、電車で一駅。ついでに、春の入園に向けての買い物も少々、とんぼ返りで国立駅へ。天気予報通り、ぽかぽかの陽気、まさにコートいらず。こんな気候、ついつい寄り道したくなる衝動を抑えての帰宅。余熱が落ち着いたクッキ-を袋詰めし、ラッピング準備をし。
 一番下ほゆきの昼寝のすきに、真ん中ゆふきと約束していたこと。午前の残りのクッキー生地でクッキー作り。ステゴザウルスに飛行機、車、機関車、船など。こういう作業がわりと得意なゆふき。当時のあてはより、そして、今のあてはより器用に。せっせと生地を麺棒で伸ばし、型をあて、なかなかうまい具合に型から生地を外し。と、ほぼひとり任せに、私はせっせと家事をしつつ。ちょうど焼き上がる頃にあてはが帰ってきて。「おいしすぎて、ずっと食べたい!」なんて褒め言葉にご満悦な様子。そうそう、おいしいって言ってもらうのって、やっぱりうれしいよね。自分の分はちょこっとになっても、ずいぶんな大盤振る舞い。
 今日、ホームページ用にお願いしていた、彼女のイラストが仕上がってきて。見た瞬間に思わずにんまり。私の、それはそれは拙い「こんな感じ」をはるかに超えた、とってもすてきなイラスト。さすがです。ちょっとしたストーリー性もあり、ホームページの片隅にきっと優しく光るはず。こうやって、自分の中でぼんやりとしていたものが周りのプロフェッショナルな友人たちの力によって、少しずつ形になっていくことの過程をも楽しむことができる今に感謝して。

3,4月教室スタート、まずはエッグベネディクト!



 3,4月教室が今日からスタート。今日は、いつになく、お互いに「はじめまして。」の方が多く、教室にありがたくも9年前から通っててきてくれている彼女も驚くほどに珍しいケース。大抵は、あちらこちらで、「お久しぶり~!」とか、日々のおしゃべりが始まるのだが、なんとなく新鮮な空気感の中、スタート。
 今回、やっぱりみなさんが気になるレシピの1つ、「エッグベネディクト」。大好きだが、自分で作れるの?、あのソースはなに?、そんなイメージの方も多いはず。まずはその構造。お皿の上にイングリッシュマフィンを横半分にスライスしたもの、その上に今回は軽く焼いたベーコン、そしてポーチドエッグ、最後にコクのあるオランデーソース。
 本日のリサーチによると、「ポーチドエッグ」、気になりつつ、作ったことのない方がほとんど。なんとなく難しそうな。そんなイメージをあっさりと覆すはず!ポイントは沸かした湯にきちんと塩と酢を加えること。このことによって、卵の固まり方がぐっと安定する。そして、とにかく失敗しらずの作り方。湯が沸いたら、泡立て器で鍋の中をぐるぐる、ぐるぐる、水流を作り、ボウルなどに割っておいた卵をポトンと落とし、そのまま放置。いつの間にかきれいなポーチドエッグができあがっている!あれ、こんなに簡単なの?、と気が抜けてしまうほど。
 そして、「オランデーソース」。フレンチでは定番のクラシカルなソースで、メイン、魚のソテーなどの下にしかれていることも多く。なにものか、といえば。マヨネーズとは、卵黄、塩、酢を合わせたものにオイルを少しずつ加えたもの。その、卵黄、塩、酢に溶かしバターを少しずつ加えたものがオランデーソース。よりコクがあり、リッチなソース。なので、ポイントもマヨネーズと同じく、家庭科の時間に習った記憶のある方も多いのでは、いわゆる「乳化」。卵黄+塩+酢、さらりとした水分に、バターという油分を加える。一気に加えると分離するので、糸のようにたらりたらり加えては、混ぜ、加えては混ぜ、を繰り返すと、きれいに乳化して、とろりとした仕上がりに。コクのあるポーチドエッグに、さらにコクのあるオランデーソースをかけて。そうそう、今回はイングリッシュマフィンも自家製。焼き立ての愛らしい姿。
 今日は大皿に「エッグベネディクト」と揚げたてのオニオンリングを添えて。お手軽メニュー、とは言いにくい感はあるものの、思っているよりは敷居高くなく、お家でもちゃんとおいしく、美しくできるんです!、そんな一品。特に、ポーチドエッグはちょっとしたごはんものやサラダのトッピングにも活躍力大きく。温泉卵を作るよりずっと楽だし、ゆで卵よりだいぶ早くできあがるので、ぜひ。
 1回目の教室が終わって、ほっと。まずは真ん中ゆふきのものへ。4月からの入園を前に、だいぶナイーブなところ。今日も別れ際、珍しく、「お母さんと一緒にいたい。」としばらく。じっくり、じっくり説明し、話をしたら、ぐっとこらえた表情をし、そのあと納得して。ああ、あまりにも当時の長男あてはと同じで。私へのプレゼントがある、と言って手渡してくれたのは、一橋で拾ってきた、という、ヒマラヤ杉の平べったい松ぼっくり。「まつぼんぐりだよ。」と。そう、松ぼっくりとどんぐりが混ざっているのだ。
プロフィール

くにたちの食卓 いづい

Author:くにたちの食卓 いづい
くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
ホームページをリニューアルしました。http://kunitachinoshokutaku.com/

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