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公園時間


 春分の日。いつもの野菜直売所「清水農園」さんにも、冬野菜と一緒に、クレソンやふきのとうが並び、すっかり春の気配。
 今日はお弁当を持って、久しぶりの小平中央公園へ。昼前にすでにお腹が空いた!と家族全員の意見一致。鷹の台駅前にあるお肉屋さんなどでお惣菜を少々買い足し、公園のテーブル席にて、早めのお昼ごはん。まだまだ桜のつぼみは硬いながらも、春に向かう眺め。しっかりお腹を満たして、公園の遊具へと駆けていく子どもたち。ベンチに腰掛けて、こちらはのんびり、のんびり。ようやく、公園時間が心地よい季節がやってきた実感。
 夕方、スイミングに向かった2人と、公園遊びが効いたのかいつもより長めのゆふきのお昼寝。束の間の1人時間。春が来る前に仕上げたい、と、押し入れから材料とレシピを取り出し、コサージュ作りなど。以前教えていただいたものをベースに、今度はより小ぶりでカジュアル、私の普段着にも合うイメージで。完成まではいかなかったものの、全体像は仕上がったので、なんとなく気分もよく。近日中に仕上げ、もう1つ作りたいところ。

桜もち、桜もち


 あては年中最後の登園。明日からは春休み、ということで、その前に済ませたい用事を済ませ、気づけばお迎えの時間。次に制服を着るときには、晴れて年長さんかあ、としみじみ。
 さて、今日は桜もちの試作など。春休みには久しぶりに、2日間ほど、キッズお菓子教室を計画中。今回は、「関東風桜もち」をみんなで作ることに。ということで、毎度ながら、どんな具合に作業するのか、の子どもも目線代表あてはも登場。といっても、毎度、たいていのお子さんよりもかなり大胆かつ大雑把な仕事ぶり、参考になるような、ならないような。まずは生地を仕込む。赤い色粉、あっ、多い、多い!イメージよりピンク色の強い生地に。小さなレードルでフライパンに生地を流し、これを長めの楕円に流し広げる。どこまでを子どもたちにやってもらうかも見極めなど。そして、焼き上がった生地の上にあんをのせ、くるりと巻き、桜の葉、桜の花の塩漬けを飾り、ほどなく完成。子どもたちと一緒に、という観点からのなんとなくの流れのイメージは沸いたかな。が、実際に教室を進めてみると、思いがけないところで、そうかそうか、と気づくことが多々、それがキッズ教室。子どもたちと楽しく、おいしい時間を過ごすことができますように。
 テーブルに運ぶや否や、あっという間になくなっていく桜もち。あっ、すでに私の分がない。残りの生地にあんをのせ、ささっと丸め、桜の葉を巻き。ああ、この桜の香りも、やっぱりこの時期にはたまらなく恋しくなるもの。が、まだ子どもたちには桜の葉も一緒に口へ、は味覚の理解が難しいところかな。
 夕方はあてはの体操教室。毎学期に1度の撮影見学会、ということで、いつもはたいてい、あてはを送って、出てしまう私なのだが、今日はじっくりあてはの体操を見学。いつにまにか、すっかり跳び箱を飛ぶ姿も様になり。ああ、1番のシャッターチャンス、外へ逃げ出すゆふきを追い駆け、逃してしまった。飛び終わった後、私の姿を探しているあては。でも、母はこの目でしっかり見ていたよ!

曇り空のお台場



 久しぶりのお台場へ。お台場近くに行くチャンスあらば、と狙っていたお店、予想をはるかに越えた行列、さすがに今日は諦め。もう少し落ち着いた頃に、ゆっくりと予約してうかがうことにしよう。レシピ本を見ながら、あれこれ試作したことはあるのだが、魅惑のパンケーキ、ぜひまたの機会に。
 デックス内、台場一丁目商店街をぷらりぷらり歩き。昭和のレトロな雰囲気はあてはにもなんだか楽しいようで。
 海浜公園にて、ぼんやり曇り空を眺めていたら、なんだか不思議な気分になった。向こうから「おかあさ~ん!」とあてはの声。前にこうやって、この辺りでこうやって眺めた頃にはまだ私はお母さんじゃなかったような。曇り空の眺めもいいもの。
 近所にオープンしたワインショップ「ユンヌペルル」にて、週末クラス用に、きりりとしたドイツワインの白を選んでもらう。ついでに、「シュークルート」を煮込むときに使うワインにと、「なにか料理用にお手頃なものを」、と相談すると、「これ、シュークルートなど煮込むのにもぴったりですよ。」と、あまりに偶然の一言。すばらしい。「でも、そのままでも十分おいしいので、まずはそのまま召し上がってみてください。」とのこと。そのまま料理に使う前に飲みきってしまう危険性大。

懐かしさについつい


 大磯の柳田さんからリクエスト。初めて作った「たまごボーロ」。レシピは何パターンか悩んだのだが、今日はひとまず、失敗のなさそうな、片栗粉に少々の薄力粉を加えたもの。オーブンからの優しい香りがなんともいえず。片栗粉が生地のベースである「たまごボーロ」、だからなのか、生地の軽い食感はもちろん魅力なのだが、焼き上げてからの余熱が予想以上に回り。もう少し手間でオーブンから出すと、よりよかったのかも。それでも、大人はなんともいえない懐かしさから、そして子どもたちも手が止まらず、ほどなく完売。次回は薄力粉なしで作ってみよう。
 それにしても、やっぱり、初めて作ってみるものにはなんともいえず心躍る。もちろん、世の中にまだまだ、まだまだ私が一生かけても追いつかないほどの数々のレシピがあり。きっと、私はこうやって、一生生きていけるのでは、なんて楽観視してみたり。
 ここ最近は週末に男子厨房にあり、がありがたくもパターンになりつつ、の我が家。カレーにハヤシライス、シチューなど。ふとキッチンからおいしい香りがしてくるありがたさ。そして少なくとも8人分以上の鍋。

小籠包と桜



 園の卒園式で年中さんはお休み。ということで、子どもたちと電車に乗って。まずはいつもの粉ものと一緒に、あてはも大好きな桜もちの材料を一通り。
 「ゆふきが寝たらすぐ行こうね!」、出発するときからあてはと小声で約束し合い、ウトウトし始めたところですかさず。立川タカシマヤ「ディンタイフォン」へ。台北本店、新宿店へは足を運んだことがあるが、こちらへは初めて。久しぶりのディンタイフォンの小籠包にうっとり。そして、糯米焼売は繊細な焼売の皮を纏い、ふわりと干し海老が香る逸品。予想通り、私たちが食べ終わる頃にぼんやり目覚めたゆふき。
 帰り道、南武線に乗り込み、谷保駅に下車。この時期、毎年タイミング合えば立ち寄りたい場所が。「咲いてる、咲いてる!」駅沿いに早咲きの桜3本。すっかり満開の眺め。道の端に佇み、眺めることしばし。そこからのんびり大学通りを歩き、久しぶりの一橋へ。こちらは満開の梅。春休み目前ながら、やけに春休みっぽい1日となり。

フリカデレとよもぎ


 月に1度の大磯試作の日。今回はこちらも、教室同様、春のドイツ料理。柳田さん到着までにせっせと仕込みを進める。この、到着を待ちながら、1人せっせと仕事を進めるこの時間が実は毎回、かなり心地よかったり。
 ドイツ料理といえば、の1品、ハンバーグ。発祥のハンブルグとも、またはフリカデレとも呼ばれ。ひき肉に玉ねぎ、パン粉、卵で定番の生地を作り、そこからのアレンジが自在。もちろん定番はシンプルに焼くのだが。今回の1品は、「クロプセ」いわゆる肉団子。生地を丸めて、さっと焼き、ケイパーを加えて煮込む。仕上げに生クリームとレモンを加えると、酸味とコクが絶妙な1品。今日はここに春野菜のグリンピース、アスパラガス、スナックえんどうなどを散らし。もう1品は細長く成型した生地を焼き、自家製バンズにはさみ、ケチャップと粒マスタードを添え。と、1つの生地からの派生力。
 もう1品、教室でも取り入れようかと検討していた1つ、「ハッシュ・ド・ポーク」。お手軽に赤ワインベースのリッチな味わいを楽しむことができる1品。ポークでも、ビーフでも、チキンでも、ひき肉でも。まずは肉をさっと炒め、取り出し、玉ねぎをじっくりと炒め。そこにまずは赤ワインを投入。フランべしたら、1/4ほどの肉を戻し、ホールトマト、水を加え、さっと煮る。5分ほど。仕上げに残りの肉も加え、ケチャップと中濃ソースで全体を引き締め。この、1/4ほどの肉を煮込むときに加えるのがポイント。最初から全部加えてしまうと、肉の縮みも激しく、うまみが出ていってしまうので、1/4はソースへのだしとして、3/4は肉のおいしさを堪能すべく、そんなイメージ。30分以内にリッチなメインが仕上がるというのも魅力。
 今までの試作も含めて、今までで1番上出来に仕上がったプレッツェルを料理と合わせながら、いつもながらの試食時間。4月には、長野に住む、お互いの共通の知り合いのもとへ、出かけるという柳田さん。「一緒によもぎ団子を作りましょって話しているの。」と。ああ、私もいつか、ふらり、そんな風に出かけられるようになるの、だろうか・・・、など。なるはず、と信じて。この季節になると、毎年必ず、ふと安曇野のことが思い出される。私の師であった亡き久松先生と、手に籠を下げ、よもぎやつくしを摘んで。摘みたてのよもぎでよもぎ団子を作り、まだあたたかいところを頬張り。
 夕方、あてはの工作教室お迎えに。今回は「クッションドールを作ろう」、ということで、なかなかキュートな仕上がり。題して、「カラフルくわがた」。クワガタのフォルムに鮮やかな色合い。夜、寝室に向かう前、クワガタをキュッと抱き、「クワガタくん、ずっと一緒にいようね。」と。寝室でも、それはそれはいとおしそうに抱え、布団にも繰り込み、小声で、「クワガタくん、ず~っと仲良くしようね。」と。大事に、仲良くしていただきたいところ。

届けてもらった焼き立てパン



 明日の買い出しを済ませ、今月、国立に新しくオープンした天然酵母のパン屋さん&カフェ「LAW-IMPAGT」へ、パンを調達に。先日試しに買ってみたパンがおいしかったので。パン販売の時間に行ってみるものの、お目当てのパンが焼きあがるのは1時間後。事情を話してみると、なんと、「焼き上がったらお届けに行きますよ!」と。図々しくも店員さんのご好意に甘え、ひとまずは並んでいるパンを調達し。
 今日は我が家にて、みんなでパンランチなど。そして、テーブルの準備をしている間に、ありがたくも焼き立てのパンが届き、うれしい限り。お友達お手製の春らしいサラダに、毎度の私のスープも並び、お手軽にうれしいテーブルが完成。ホシノ天然酵母を使った、皮目はしっかりとし、中はもっちりとしたおいしいパン。特に、後から届けてもらった、「いちじくとくるみのパン」はフィリングもふんだんで香りよく、しっとりもちもち。また1つ、リピートしたいパン屋さんができてうれしいこと。そして、なにより、店員さんの心優しい好意が身に染み。
 食後に、これまた差し入れにいただいた大吟醸の甘酒。ふわあ、となんともなんとも香りよく、心和む瞬間。ありがたい気分転換となるひととき。
 今日は春を感じる空気。園帰り、うれしそうに戯れる子どもたち。我が家から数分の場所から家にたどり着くまでにどれほどの時間がかかったことか。春休みはもうすぐ。

冷蔵庫野菜のスープ


 来週からしばし園の春休みに突入、ということで、今週のうちに自分自身の精神メンテナンスに、といつもの吉祥寺へ。風は冷たいが、最高の青空のもと。飽きもせず、いつものコースなのだが、これがなんとも浄化作用大きくて。ゆふきのスヤスヤタイミングを見計らって、コットンフィールドにてこまごましたものを選び、最後はドイツパンの店「リンデ」へ。まだ、寝ている!、しめしめ、と店員さんにお願いして、ベビーカーごと2階のカフェへ運んでいただき、起きるまでゆっくりパンを堪能しよう、と企んだ矢先、目をパチリ。さあ、一緒に食べよう、との運び。いつもの野菜サンド、パンの上には少々のキャラウェイシード、この少々の存在がえもいわれないのだ。本当にもう何年、私はこのサンドを食べ続けているのだろう。ここ最近は、隣のゆふきが、必ずサンドの中からきゅうりをまず取る。このきゅうりの存在も一緒に口にしたときに必須の存在、なのだが。
 さて、明後日の大磯試作に向けて、仕込みを少々。と、一緒に、コンロの1つではスープをコトコト。飽きもせず、作っている冷蔵庫野菜のスープ。実は昨日から胃の調子が今ひとつの私。こういうときには体が欲する。今日は春キャベツに新じゃがいも、玉ねぎ、かぼちゃ、そして少々のベーコン。もう1つの鍋で、押し麦と雑穀をゆで、後からスープに加える流れ。かぼちゃを入れるときには(というか、大好きなので、大抵入れるのだが)、かぼちゃが崩れないように、仕上がってから、鍋の蓋を少々ずらしておく。が、今日はあてはスイミングに送り出すバタバタで、無意識にぴっちりと蓋をし。帰ってきたら、少々崩れ気味。これはこれでおいしいのだが。作りたてから、またスープが落ち着いて味がまとまっている。明日にはもっとおいしくなっていますように。

プレッツェルとホットドック、どちらから


 平日クラス。今日はいつもより20分早いスタート。時間変更の相談にもスムーズに対応してくれたみなさんに感謝。
 今回はパンを2種仕込む。といっても、生地は一緒、いつものリーン生地。教室終盤、みんなでパンの成型など。今回は、1つは、ドイツパンといえば、の「プレッツェル」。端を細めの長い棒状に伸ばし、くるりと丸めると、あらら、ほんとにプレッツェル!そして、もう1つはそのまま棒状で終了、のバンズ。みんなでおしゃべりしながらの粉時間の楽しさ。そして、それぞれの個性出る成型。お菓子もそうなのだが、パン作りでも大切なのが打ち粉。生地を扱いやすくするために作業台に少々の粉をまぶすのだが、日々見ていると、わりとみなさん打ち粉たっぷり、の傾向。打ち粉が多すぎると生地に弾力が出てしまったり、と、逆に生地が扱いづらくなったり、時には仕上がりも変わってくる。イメージとしては、なるべく必要最小限の打ち粉を使って。
 成型した生地を二次発酵させている間に、ホットドック用のソーセージを焼き、湯を沸かし。沸いた湯に重曹を入れ、ブレッツェルをさっと湯通しする。そのことによって、ブレッツェル独特の皮の色合いと香ばしい風味、ベーグル同様、皮目に厚みがつくのだ。煮るのではなく、両面さっと、湯通し。天板に並べ、プレッツェルには切り込みを入れ、卵白をぬり、岩塩を散らし、バンズには卵白、オートミール、ごまを散らし、今日は190度で6、7分、さっと焼く。そして、焼けたら、急げ!、とバンズには切り込みをいれ、ソーセージをはさみ、テーブルに運び。
 今回はいつも以上に何からいただこうか、心迷うメニューかも。まずは前菜?、それともスープを一口?、いやいややっぱり、焼き立てたちをパクリといきたいところ。プレッツェルとホットドック、どちらから、でもう一悩み。
 今日は我が家ではなく、シッターさんのお家で過ごしてきたゆふき。「今起きたので、もう少ししたらお届けにいきます。」 この待ち時間もいいもの。

あれから1年



 空が明るくなってきた午後、買い物帰りに野川公園へ。
 雑木林を抜け、小道を歩き、遊具広がる広場の一角が一面淡い水色に。近づけば、一面にオオイヌフグリ。そして、タンポポが点在し、とすっかり春の光景。橋を渡り、自然観察園へ。野川が優しく流れ、草の上を歩くと、なんとも懐かしい草の香り。あてはの真似をして、落ちた枝を持ち、川べりに近づこうとするゆふき。間違いなく1人では落ちるべく。そんなゆふきをつかもうと、思いがけず私がずるり。落ちはしなかったものの、かなりの冷や汗もの。日差しが一気にあたたくなり。テントウムシを捕まえたり、川原の坂を駆け上がり、転がったり、もうすぐそこまでの春を感じる、ゆったりとした時間。
 帰り際、満開の梅林を通り抜けると、放送が流れ。あれから1年。それぞれにいろいろなことがあった1年。1年前までとは違う想いもたくさん胸にしながら、それでも、こうやって、穏やかな生活を送ることができることに心から感謝して。
プロフィール

くにたちの食卓 いづい

Author:くにたちの食卓 いづい
くにたちにある小さな食のギャラリー、「くにたちの食卓 いづい」。料理教室や食のイベントなど、「食」を通して、人が集まる場所です。
ホームページをリニューアルしました。http://kunitachinoshokutaku.com/

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