
あては冬休み1日目。ちゅうりっぷ組クリスマス会へ。感激したのは、係の皆さんの恐るべき段取りのよさと、そして行き届いた準備。親子共々、ありがたくも単純に楽しむことに徹する。ホールの一角に集まった子どもたちの目の前に、それはそれはキュートなサンタクロース姿で登場の担任の先生、後ろ姿からも子どもたちのびっくり、が伝わってきて。最後はプレゼントのお菓子をもらって、ずうずうしく先生のお膝にちょこん、ちょっと照れながらの記念撮影など。
お昼ごはんを食べて、近所のクラスのお友達宅へ。毎年、彼女宅に飾られるというすてきなクリスマスツリーを拝見しに。天井まで着きそうなくらい、ながらもほどよく細身のツリー、そして、すてきなオーナメントたち。それはそれは仲良く遊ぶ子どもたちを眺めつつ、アメリカのスイーツレシピムックを本気読みしながら、おしゃべりしつつ、と師走の束の間、やけに寛げた時間。
乾物フレンチ、ちょっとしたサプライズのあるレシピも。乾物を使って、ポタージュスープなど。今日は牛乳ではなく、豆乳を使って。それからまだまだすっきりと納得のいかないおせちに向けての「ケーク・サレ」。どちらも、どこかぼんやり、あと一歩きりりと引き締めたい印象。今日、ここでの活躍が、荒挽きのブラックペッパー。私のレシピにはほとんど「こしょう」は登場しない。通常の、下味としての、「塩、こしょう」、の「こしょう」は日々しない。必要を感じないことが多いので。なので、こしょうを使うときは、あえて、「こしょう」として使う、というか。スパイスの1つとして。豆乳ベースのスープ、どこかぼんやり、をほどよくきりりとまとめ。あたため直すのではなく、冷めた状態で、作ってから数日後、生地も少々詰まってきた頃に召し上がっていただくイメージのケーク・サレ。だからこそ、ブラックペッパーが心地よくはっとさせ、やはり全体を強すぎずきりりとまとめてくれる、実は大役かも。スパイスやハーブは、使う分量によってもガラリと印象が変わる。気づくか気づかない、あれ、なにか香る、ぐらいが絶妙、ということが多いのだが、ときにはしっかりと主張させる意義。今回は後者。久しぶりにミルをゴリゴリと。

あてはの冬休み突入前に、と駆け込み買い出し。丹波の黒豆・飛切、栗の甘露煮、粉ものなど。それからパウンド型を多めに買い足し。と、街中はクリスマス一色の中、この時期から年末まで、常に私の心の少なくとも1/4は占め続ける「おせち」。予想外に、入荷持ちのものが多く、そして園からのお迎えに合わせて、慌しく回ったこともあり、買い忘れあれこれ、と数日後、再度出向くことになる流れ。
昨日の夜は、編み始めたものの、完全な敗北感で終わったのだが。改めて、明るい太陽の光の下、お手本に編んでいただいた花のモチーフを指で広げて、素人ながらに分析し。編んではほどき、を何度か繰り返した後、だいぶ気になるところはありつつも、それらしき形に仕上がり。続けて、もう1つ、もう1つ。ぎこちなすぎる手つきながらも、ああ、手仕事の楽しさといったら。今回は花のモチーフをいくつか合わせたコサージュを考え中。この冬に胸元に飾ることができたらいいなあ、ぐらいの緩~い気合のもと。そして、例えばほんの5分、10分など、束の間のいつもとは違う集中が、ちょっとした気分転換にちょうどよく。
さて、おせちにばかり気を取られがちなのだが、今日は来月からの教室に向けての試作もあれこれ。来月は「体に優しいフレンチ」、といった方向性。フレンチとはややイメージしづらいかもしれないが、乾物がいくつものレシピに登場予定。ある意味、すべてのレシピかも!乾物フレンチ、ちょっと不思議な響き。1つは、「ひじきと押し麦のマリネ」。海藻に雑穀、実はフレンチテイストとの相性もよく。乾物=戻すのが面倒、そんなイメージを払拭すべくレシピとそして、おいしさを追究。例えばひじきにしても、ケーク・サレに加えるフィリングの1つ、ブラックオリーブにしても、彩り鮮やかなところに全体をぐっと引き締めつつ、彩りをより際立たせてくれる「黒」の存在。
あっ、てきたばかりの花のモチーフを、「これ、使っていい?」とやってきたあては。レゴでのスターウォーズ遊びに、乗り物かなにかに仕立てたい、そんなところだろう。

買い物を済ませ、ロージナ茶房へ。久しぶりの地下フロア。先日お世話になったラーヤのみなさんの、さながらニットサロン。みなさんの、その手仕事はまるで魔法でも観ているような。私もあまりに恥ずかしながら、押し入れから慌てて引っ張り出してきた毛糸とかぎ針を出して。教えていただきたいものがあったので。とはいっても、編み物なんて、何年ぶりだろう。棒編みなら確か、短きOJ時代にマフラー中毒だった記憶が残っているが、かぎ針編みなんて、下手したら20年以上ぶり、かも。ということで、完全な初心者マークの私に何度も繰り返し、レクチャーをしてくださって。限りなく怪しい手つきながらも、くさり編み、こま編み、長編みなど。思い出しただけでも、まだ怪しい。が、ありがたくもいつになく熟睡中ゆふきとロージナならではの空間と、そして、久しぶりの、わからなくて必死、な感覚と。書いてきていただいた編み図を受け取って。帰り際、さっそく野ばら手芸店でかぎ針を新調し、この冬中に1つ、出来上がるのを目指して。
さて、今日は昨年に引き続き、この時期ならではの、「シュトーレン食べ比べ」など。調達を分担し、今年は5種。もちろん昨年とはすべて違うお店にて。テーブルの上にそれぞれのシュトーレンが並ぶ姿。そしてまずはフォルムからそれぞれの個性。今回は、.戰奪ライしゅんた(国立)、▲ぅ船螢(国立)、K明逎戞璽リー(フードムードにて販売)、ぅ瀬鵐妊ゾン(吉祥寺)、ゥ愁薀(稲城)の5種。切り口ももちろん、それぞれの個性。そしてさっそくの食べ比べ。
私としては、生地からして、他とはちょっと異なるぅ瀬鵐妊ゾンにかなり心打たれ。ぎゅっと詰まった生地にドライフルーツなどのフィリングがふんだん。そしてなんといっても、カルダモンの香りに完全に魅了され。続いては、▲ぅ船螢鵝ほどよくしっとりとした生地と回りにまぶされているのは粉糖ではなく、きめ細かな砂糖。その砂糖の優しいシャリシャリ感が絶妙。
食べ比べをすることで、より、それぞれのシュトーレンから、作る側からの想いが伝わってくるようで、もちろん楽しくもあり、そして有意義なイベントとなり。私自身、次にシュトーレンを焼くときにはきっと、カルダモンを忍ばせるだろうなあ、と。
おせちのご注文がまとまり。予想をだいぶ越えたご注文、心からありがたくもあり、そして、今からどきどきしているほど。本当にどきどきしている。ありがたいチャンスとして、心落ち着けて、仕事を進めていくこと。今日は、おせち戦線前の、ありがたい休息日となり。
改めて、ご注文いただいたみなさな、心より感謝いたします。

お友達の到着を待ちわびながら。今日は我が家にて、一足早いクリスマス&忘年会など。
まずはうれしい差し入れ、辛口のシードルで乾杯。今日はメインに「ドイツ亭」ピザをオーダーし、持ち寄ってくれたサラダや子どもたに大好評だった、せん切りさつまいもかりんとう風など。私はいつものスープ担当。冷蔵庫野菜に今日はレンズ豆も加えて。みんなでわいわいテーブルを囲み。仲良しの顔ぶれとおいしい料理とおいしいお酒、そしてそれはそれは楽しそうな子どもたちの姿。早々と食べ終え、隣の和室にて遊び出した子どもたち。やけに静か、とのぞきに行って見ると、ベビーチーム用に出してあった敷布団の下にすっぽり潜り込んで、楽しそうな笑い声だけが聞こえ。
夕方前、うれしい合流チーム。いつものお手製米粉シフォンを持ってきてくれて。クリームがけまでは大人たちが仕上げ、いちごからのデコレーションは子どもたちが。迷うことなく、ぱっぱとのせていくその勢い。見習いたいかも、この勢い。逆さまに飾られたいちごもご愛嬌。この大胆さも、時に見習いたいかも。そして粉糖をふる作業は予想以上に繊細に。そして、みんなでいただきます!米粉ならではの優しいもっちり感は絶妙。米粉を使うからの、米粉ならではのおいしさ。あまりのおいしさにお腹一杯の食後、かつ、大きな一切れ、にも関わらず、あっという間に完食。
すっかり暗くなった空、みんなを見送った後、キッチンの片づけをしながら、一気に心、年末気分に。あと2週間で来年かあ、としみじみ。

大掃除。といいつつ、進まない、進まない。なんだかんだ日々のことをしているだけ、のような気も。それでも、どうしてもなんとかしなくてはならなかった押し入れ1つ分だけはようやく。ああ、日々、コツコツと掃除ができる人にならなくては、といつもながらの反省。最低限の大掃除目標をイメージし、今日はここまで。
買い物ついでに、一橋へ。やっぱり今年はいつもより季節の移ろいが遅いようで、秋終盤と冬の眺めが混在している。今週が無事終わり、来週から年末に向けて、心を切り替える前のありがたい週末。木登りをするあてはの真似をしているゆふき。散々あがいた末、手頃な枝を見つけ、ちょこんと腰掛け。帰り際、予定通り、すでにうつらうつら、の姿。「ゆふくんが寝たら、ドーナッツ食べて帰ろうね。」と密談など。
今日は計量しながら、おせちに向けて、の「ケーク・サレ」を焼く。定番のフィリング、ドライトマト、オリーブ、チーズに加え、ベーコン、それから、彩り野菜を加え。切り口の色合い、お正月らしい感じは出たものの。悩みは2点。まずは色合い。グリーンを引き立てるのに、ブロッコリーは加えるべきか否か。色合いと香りのアクセントにイタリアンパセリを加えるのだが、ブロッコリーはどうすべきか。もう1点は、他のおせちなどとのバランスを考えると、もう少しチーズとそれから塩を追加して、より主張のある仕上がりにすべき、なのでは、と。特におせちについては、作ってから召し上がっていただくまでのタイムラグも考慮に入れる必要大。もうしばらくの猶予、おせちの1品としての「ケーク・サレ」への昇華を目指して。

月に1度の大磯試作。今回のテーマは、「ケーク・サレ」に続き、食事用、塩味ベースのケーキやサブレ。そしてそれらを使った前菜や、一緒に合わせる、冬らしいフレンチ煮込みやオーブン料理など。シフォン・サレにホットケーキ・サレ、そしてサブレ・サレ。焼き上がったサブレ・サレには、ツナと季節野菜のピュレなどをのせ、カナッペ風の前菜に仕上げたり、メイン料理に添えたり、そして、砕いてドライフルーツと一緒にアイスクリームに加え、ラム酒をアクセントにデザートに仕上げ、とそこからの展開もおもしろく。
メイン料理の1品、「鶏肉と季節野菜のワインビネガー煮」。肉質を酢を使って煮る価値。まずは鶏肉をソテーし、そこへ大きめにカットした季節野菜を加え、さっと炒め、50ccほどのワインビネガーとケチャップ少々を加え、煮詰める。ここへ水を加え、煮込むことしばし。勝手においしく仕上がる1品。勝因は少々のケチャップ。ワインビネガーのとがりを絶妙に和らげ、そして風味を付加してくれる。今日の季節野菜は、ごぼうにれんこん、京にんじんにさつまいも、と仕上がりは一見、筑前煮風、ながらも、香りと一口口に運んだときの肉質のやわらかさ。酢には肉質をやわらかくする効果、そして酢の酸味と肉からの脂が合わさったときのおいしさの整い。酸味とコクの相乗効果。ワインビネガーならずとも、お手持ちの酢でのお試しなど。
料理のコメントをし合いながら、柳田さんとお互いの今年を振り返り、来年についての抱負など。そして、いつもながら、処世について、含蓄ある優しい言葉が身に染み。お互いに、「食」に向かい合いながらも、自然と生まれてくる、それぞれのスタンスやカラー、魅力をより磨き合いながら、来年もこうやって一緒に仕事を重ねていきたいなあ、と。
柳田さんを見送り、今日で今年の教室などはすべて終了。あとは、一休みして、年内最後の大仕事、おせちに邁進するのみ。試作に使った彩り野菜などを使って、今日はまずはラフにおせち用「ケーク・サレ」をイメージして、焼いてみる。カットしたときに思わず、「うわあ!」と声がこぼれるような、美しい彩りの切り口を目指して。
夕方の幼稚園、園庭に天を仰いで寝そべるあてはと仲良しのお友達。ここは雲の上だよね~、といつもよりゆっくりと時間の流れる金曜日の夕方。気が緩みすぎて、家についてしばらくの後、園庭の端にかばんや帽子、園服一揃え忘れてきたことに気づき。

今日はあてはの園のクリスマス会。まずいつものように園まで見送り。今回は園服にベレー帽姿で舞台に立つのだが、園服が汚い!なぜ登園するまで気づかなかった私。慌ててもう1度、ぬれ布巾を持って、参上、その場しのぎを何とか。そして急いで戻り。そして、クリスマス会へ、と約30分の間に3往復の朝。
まずはいつもとは違う教室にて、控えている、というか普通に遊んでいるあてはの様子を見に。昨年はこの段階でかなり緊張気味だったのだが、今日はリラックスしすぎなほど。そして間もなく、はじまりの言葉と合奏が始まり。かなり大きめのグレー(男の子)とピンク(女の子)のベレー帽を斜にかぶる姿はキュート。第1部の最初のプログラム合奏1曲目にて、担当はシンバル。だいぶ緊張顔ながらも、みんなでのはじまりの言葉をいいながら、ホール最後部にて動画を回すだんなさんにさりげなく手を振っている様子、と余裕もあるようで一安心。そして、「サンタのおじさんがやってくる」の曲が始まる。我が子はもちろん、みんなが先生の指揮について、演奏している姿は本当に、本当にいとおしく。2曲目の「さんぽ」はタンバリンに持ち替え。そして、3曲目の歌「サンタが街にやってくる」。家でも数度だけ見せてくれた愛らしい振り付けなど。毎日家で歌いながら、なぜか「マフィ~ン トュ~ タウン」の「マフィン」は「カミ~ン」に直ったものの、結局、今日も「プレゼント」ではなく、「プゼレント」と歌っていた様子。しっとりと落ち着いた、愛らしく、すてきな合奏となり。
年中さんの他の遊戯などを観て、今日は一足先に退散。最後部にて脚立に立ち、ゆふきを抱っこしながら動画と重い望遠レンズでの撮影をしていただんなさん、汗びっしょり。コートを着てこなくて正解だったようだ。
さて、クリスマス会が終われば、あと数日で冬休み、ということで、冬休み前に選ぶのに時間のかかるものは選んでおかなくては、と。おせちに向けて、ケースやラッピンググッズの買い出しへ。今年も昨年に引き続き、品数限定かつテリーヌなどはカットせず、ハーフや1本単位でのお渡しなので、例年とはまたちょっと違ったラッピングイメージなど。そして、明日の買い出しを終え、とんぼ帰りでの帰宅。園帰りのあてはに、「かっこよかったよ~!」とコメントすると、「かっこよかったから、観てたら泣いちゃった?」と。そうそう、親冥利に尽きる、ありがたい時間だったなあ、と。
さて、明日の大磯試作の仕込みをせっせと。前菜や食事、そしてデザートにも活用するサブレ・サレを焼き。シフォン・サレにはベーコンとディルをフィリングに。ぱっと見た目はどう考えてもスイーツなのだが、のおもしろさ。

追加の平日クラス。今日は初めまして、の生徒さんに、園つながりでの参加の方々、など、いつもとはまた違った空気。毎年12月の教室では、部屋の片隅に飾ったクリスマスツリーからお好きなジンジャーブレッドを1つ選んでいただいて、まずはお茶と一緒に一息ついていただいている。
みんなでキッチンに立っていると、時折、生徒さんからの「いい香り!」の声。オーブンからのカップケーキの香りに、続いてミートパイの香り。それから、ゆずの香りに、炒めなますにごま油を回したときの香り。そして、一番だしがひけたときの香り。やっぱり、かつおぶしとこんぶでひくだしの香りとおいしさはなにものにも変えがたく。
日々、こうやって、丁寧にだしから、というのは、なかなか難しいので、使い分けでいいのだと思っている。私自身、日々の料理では、かつおぶしの厚削りをお茶パックに入れ、例えば、味噌汁の具材を煮ながら、一緒に投入、といった具合。が、お椀、特に清汁仕立て、いわゆるおすましを作るときには、やっぱりこの一番だしのおいしさがすべてを決める、といってもいいほど。ご参加の皆さんの復習も兼ねて。まずは鍋に水と昆布を入れ、弱火にかける。ゆっくり、ゆっくりとあたため、昆布だしをひく。ぬめりを出さないために沸騰直前で昆布を取り出し、昆布臭さを取るために火を強め、1度沸騰させる。沸騰とは、鍋の真ん中から大きな泡がポコポコと出てくる状態。そこで火を止め、かつおぶしを全体に広げながら、入れていく。目安として、広げたかつおぶしで鍋の底が見えなくなるくらい。これを5分ほど置き、漉せば、調味料なしでもおいしくいただける上等な一番だしのでき上がり。
ひいただしに調味料を加え、吸い地を作るのだが、出来上がったものを味見してみると、ちょっと薄いかな、の印象。これでよし。ここでばっちり味が決まってしまっていると、食べ終えたときにちょっと飽きてしまう。ちょっと薄いかな、くらいで食べ終えたときにちょうどよくなる、イメージ。実は料理全般言えることかも知れない。
お雑煮に炒めなます、栗きんとん。和食の魅力を改めて、しみじみと。やっぱり最後は落ち着くところ。みなさんを見送り、無事今年最後の教室が終わり、ひっそり、1人で感慨深いものがあり。ゆふきが生まれて、教室を再開してはや1年。再開したばかりの1年前とはまた違った想いあれこれ。あとは、明後日の大磯試作、そして、最後に迎えるのが、私にとって、毎年の締めくくりである「おせち」。今のうちに束の間の一休み。
今日も、ご近所の友人に救われて、無事教室開催となった運び。さらに心優しい配慮には感謝の気持ちでいっぱい。楽しい時間を過ごしてきた様子のゆふき、いつになく長~い昼寝。微動だにせず。

明日の買い出し途中に、久しぶりの「ベッカライしゅんた」に立ち寄り。さすが、ドイツパンの店、本場のシュトーレンがなんと3種類も。店頭にて眺め、悩むことしばし。そして、ナッツがふんだんに入ったシュトーレンを選ぶ。
午前中に、今日お渡し分のお菓子を簡単にラッピングし。お昼には、新居祝いに用意した詰め合わせを持って、お友達宅へ。玄関に一歩足を踏み入れた途端に、新しいお家の香り。臨月に入り、大きな大きなお腹の彼女のあれこれおもてなしに甘んじて、すっかり寛がせていただいてしまった感。テイクアウトとデリバリーのお店「Cam On」のベトナムランチをいただきながら、みんなでおしゃべりなど。そして、食後のお茶の時間。目の前で自分のお菓子の反応をダイレクトにうかがえるのは、今の私にとっては、かけがえなくありがたいもの。っていうか、食べていただく側には間違いなく、気を遣わせてしまう設定ではあるのだが。
夕方、ご注文いただいたお菓子をお渡しに回り。ひとまずはお渡しした段階で喜んでいただけるありがたさ。今はこうやって、食べていただく方の顔が見える範囲で、1つ1つじっくり、ていねいに。
いつになく、レシピがすかっと浮かんでこなかったここ2週間ほど。完全に焦りを感じつつも、ようやく何かが降りてきて一安心。さすがに、この降りてくる感覚にすがることから次のステップに進まなくてはいけないのだろう。ということで、あまりに追い込み、今週の大磯試作に向けて。今回は、「ケーク・サレ」の流れから、塩味のケーキやサブレ、そしてそれと合わせる料理、といった括り。今日は初めての、「シフォン・サレ」を焼く。その名の通り、塩味のシフォンケーキ。心配していた膨らみも十分。シフォンならではのふんわり、もっちりも十分。そして、ほんのりの塩味も合う、合う。シフォンのコツはやっぱり、生地の混ぜ方。昨日のケーク・サレではないが、混ぜ過ぎ厳禁。特にせっかくのメレンゲをつぶさないように、まずはベースの生地に1/3のメレンゲを加え、全体を混ぜ、残りの2/3を加えてからは、軽~く混ぜて、型に落とし流す、というか。そして、シフォン・サレに合わせたのが、「豚バラ肉のロースト レンズ豆添え」。ご近所のフレンチ「シエル・ド・リヨン」で以前教えていただいたレシピをもとに。レンズ豆に肉のうまみが染み渡り。さて、追い込み試作は続く。

大崎出張教室へ。今回はリクエストを含めたおせちメニュー。リクエストいただいた一品は、「ケーク・サレ」。2012年、私のおせちにも今回は取り入れることにした、私も大好きな1品。ここ数年、時に思い出したように「ケーク・サレ」を焼き重ね、改めて、「ケーク・サレ」ならではの存在感とそしてバリエーションの豊富さ、さまざまなシーンでの活用力など。そしょて、やっぱりなんといっても美味。
今回はおせちの1品として、お酒と一緒にちょこっとつまみつつ、そんなイメージ。フィリングは定番のドライトマト、オリーブ、チーズ、イタリアンパセリ。本来のケーク・サレには生地自体に粉チーズがふんだん、かなりチーズの塩気を感じるものなのだが、私のレシピではベースの生地自体にはチーズは入らない。お好みでフィリングに加えていく。今回は焼き上がったときにもチーズの存在をしっかりと感じるように、1儚僂縫ットしたプロセスチーズ。
ホットケーキなどの要領で、まずは卵、砂糖、塩、オイル、牛乳を加え、さっと混ぜ、ふるった粉を加え。とにかくのポイントは粉を加えてから、混ぜすぎないこと。生地の膨らみが一気に悪くなるので。混ぜる回数を減らすために、粉を加えたら、すぐにフィリングも加え、ゴムベラでさっくりと。まだところどころ粉っけが残っていても構わないので、混ぜすぎないうちに型に流し、オーブンへ。
今日は時間の都合上、焼き立てのケーク・サレをいただく。本来は冷めて落ち着いたものをいただくのだが、焼き立てならではのおいしさ、も捨てがたく。とろりしたチーズに、よりクリアに感じるドライトマトやオリーブの風味、など。そして、「やっぱり、冷えた白ワインと合わせたいよね。」など。
アレンジとしては、ベーコン&チーズ&生のままざくざくと切った青菜や、スモークサーモン&クリームチーズ、表現は微妙だが、お好み焼き感覚で冷蔵庫野菜あれこれをせん切りにして加えてもよし。その日の気分で炒めてから加えてもよし。時にバナナをつぶしながら加えれば、甘さ控えめのスイーツに、とアレンジ次第でまったく違った表情に。
最後の〆は彼女お手製、以前の教室レシピ、「いろいろ豆汁粉」と緑茶をいただきながら。来月には第3子出産予定の彼女。日々の仕事に出産準備などなど忙しい日々ながらも、やっぱり見習うべき気遣いあれこれ。次にここにみんなで集まるときには、初めまして、のご対面となるはず。ということで、大崎教室、来月はお休みに。無事の出産報告を心待ちにしながら。
今日のメニュー ・炒めなます
・ケーク・サレ
・ぶりの照り焼き スパイス塩添え
・千葉風雑煮