
11、12月の教室が今日から始まる。11、12月恒例、「クリスマス&おせちメニュー」、やっぱりそわそわの1日目。作業の合間のおしゃべりにも、かなり気はそぞろ。
今回のメインは、クリスマスにはもちろん、おせちの変化球としてもぴったりの1品に、というコンセプトのもと、みなさん気になる「ミートパイ」。それも、欲張りに2種!クリスマスやお正月など、料理モードをオンしやすいときには、思ったよりは手軽に生地から仕込んで、達成感の1パターン。そして、同じフィリングを使って、とにかく手軽に気軽に、生地はパイシートを使って、の2パターン。成型についても、パイ皿に伸ばした生地を広げ、フィリングをのせ、さらに細く切った生地を格子状にクロスさせ、のメインテーブル向け、の1パターン。そして、もう1つはプリンカップに生地を広げ、フィリングを詰め、蓋をし、と、大きな口を開けて、パクリと頬張りたくなるような、の2パターン。
生地もそして仕上がりの形もまさにそれぞれの魅力。試作中、生地も形もどちらにしようか、さんざん思案した結果、やっぱり両方お伝えしたい!、そんな想いが沸々と。教室だからこそ、こんな作り比べ、食べ比べ、も価値ある取り入れなのでは、と。
今回はフードプロセッサーで手軽に仕込んだ練りパイ生地。材料は粉にバターに卵に少々の塩と砂糖。「練り」パイ、とは言いながらも、ポイントは生地を練りすぎないこと。プロセッサーを使っても、手で混ぜながらでも、どちらでも共通してのポイント。混ぜ始めてしばし、さらさらだった生地がある時、ポロポロし始め、そのうちにボロボロとまとまり始め、ここからは気を抜くと一気に一まとめに。その前、ボロボロとまとまり始めたところで、意識して、「練らないこと」。練りすぎると、生地が詰まり、焼いたときの生地の膨らみが弱くなり、サクサク感がなくなってしまうので。
みんなでテーブルを囲みながら、聞こえてくる声もそれぞれ。「やっぱり、生地から、だとハードルが高いかな。まずはパイシートで。」とか、「好みは仕込んだ生地のほうかな?」とか。どちらがよい、ということではなく、その時々での使い分け、選び分け。思っていたよりも手軽に手作りパイ生地が出来上がった!、と感じていただくもよし、パイシートを使ったら、こんなに手軽に本格ミートパイが出来上がるなんて!、と感じていただくもよし。
ここ数日は、1人黙々とやや慣れない仕事続き、だったので、いつもの教室時間がなんとも心地よい気分の切り替えに。さて、無事ラベルシールを貼り終えて、明日の出番待ち。
数少ないのですが、明日のラインナップについてご紹介。
・季節のサブレ5種 300円
・季節のマドレーヌ2種 300円
・シュトーレン(スライス4枚) 350円
明日仕込みで、2日目の19日には ケーク・サレ2種も並ぶ予定です。こちらは350円。
国立駅北口より徒歩4分。ギャラリー Any’sにて、「ラーヤ」さんの展示販売、明日から始まります。

今日は朝からサブレを焼く。ようやく今日になって、最初から最後まできちんと仕事ができたのでは。季節のサブレ、秋冬、と題して秋冬をイメージした5種のサブレを1セットに、と1袋でちょこちょこといろいろな味を楽しむことができる、というイメージ。ちなみに今回の5種とは。かぼちゃにほうれん草、そしてまずは、「あられ」。ぶぶあられ、というお茶漬けなどに入れる丸い小さなもの。和の香ばしさが癖になる。そして、ちょっと意外な「干ししいたけ」!やや冒険的な1品ではあるのだが、実は以前からのお気に入りの1品。食べ終わる頃にふわり、干ししいたけの香り。苦手な方にはごめんなさい、なのだが。そして、最後は、これからの季節に向けて、「ジンジャーブレッド風」。くるみを加えたサブレ生地にジンジャー、シナモン、ナツメグの香り。トッピングにレッドペッパーを一粒。キッチンのテーブルに整然と並ぶ、焼き上がったサブレたち。この整然とした姿はなんともすがすがしく。
買い出し前に、明後日からのイベントに向けて、最終の打ち合わせをしているラーヤのみなさんのところへ。ここで改めて、「ラーヤ」さんについてご紹介。お名刺からの抜粋。「Lahja、フィンランド語で「おくりもの」の意。あってもなくてもいいけれど、あったらうれしい、そんなものを作っている4人組」。年に2度の、季節の布小物、雑貨などを展示販売は私自身も毎回楽しみにうかがわせていただいている。そして、もちろん今回も。今回はそんなみなさんの楽しい空間に私もちょこっと仲間入りをさせていただくことに。ここ数日、やけに独り言ばかりの日々、ちょっとありがたい時間でもあり。
さて、まずは明日からの教室準備を進め。と、教室とは関係なく、「しゅんかしゅんか」で買ってきた、見たこともないほど大きなキャベツが、たいへん、ゆふきの格好のおもちゃに!ロールキャベツに穴が開いては困るので、すばやく撤収。明日からは11、12月恒例、「クリスマス&おせちメニュー」ということで、冷蔵庫の中もこの時期恒例の食材色など。買い出しをしてから、気になる食材の使い方確認など。
ここからはお菓子の袋詰め。だいぶ落ち着いてきたシュトーレンを薄くスライスし、袋詰め。ああ、粉糖が舞う。料理もお菓子もそうなのだが、いつもの教室との大きな違いは、「作る」以外の、作ってからの仕事に、思いがけず時間を要すること。手馴れないこともあるのだろうが。模索しながらの作業手順など。無事の納品を待ちながら、身支度を整えるお菓子たち。

午前中はお菓子作りに費やす。今日はマドレーヌを2種。こちらも「季節のマドレーヌ」ということで、秋冬をイメージし、定番のコーヒー風味に加え、もう1つはかぼちゃ風味。トータル、教室でのレシピ×8。
本来なら1階教室キッチンにてすべての仕込みを進めるのだが、今は小さなゆふき付き、ということで、仕込みは2階キッチンで行い、天板を持って、1階オーブンへ。そして、焼いている間に2階キッチンに戻り、次の分を仕込み。と、トータル階段往復回数たるや。オーブンの余熱に駆け、オーブン投入に駆け、途中、1度取り出してトッピングのナッツやフルーツのせに駆け、またまた途中、オーブン内での段換え、天板の向きの前後換え、といっそのこと、オーブンに付きっ切りのほうがよっぽど精神衛生上いいのでは、と思うほど。と、2階から呼び出しがかかり。慌てて2階に上がれば、床中にお菓子のかすが散らばっていたり、急にゆふき対応をしなくてはならなくなったり。特に、オーブンにお菓子が入っている最中にはプチパニックのような気分にも陥るのだが、言い聞かせるように、すべて今の私が自ら選んでいること、と。
今回は2種類のマドレーヌをそれぞれに楽しんでいただけるように、生地のテイストの違いはもちろん、トッピングにも。まずは、「コーヒー風味のマドレーヌ」には口に当たったときの香ばしさが魅力のカカオニブ(荒く砕いたカカオ豆)、アーモンドにカシューナッツ、ドライいちじくをトッピング。「かぼちゃ風味のマドレーヌ」には、かぼちゃの種、黒ごま、くるみにドライアプリコットなど。そして、シナモンパウダーをぱらりぱらり。型も違う種類を使用して。
焼き上がったマドレーヌをテーブルにずらり並べて、余熱がとれるのを待ちながら、明後日からの教室買い出しへ。と、そのついでに、締め切りぎりぎりで、今年のボージョレーヌーボーの予約へ。気づいたら、あっという間にそんな時期。昼過ぎのベンチにて、寝顔のゆふきを眺めながら、巻き寿司を頬張り。
午後は幼稚園懇談会へ。懇談会後、園庭にて2人乗り三輪車にうれしそうに乗るあてはとゆふき。うれしさ余って、持ち手から両手を放し、手を空高く、のゆふき。もちろん危なっかしいので、腰低く、付きっきり、とこちらもだいぶ怪しげな動き。夕方、すっかり落ち着いたマドレーヌを袋に詰め。整然と袋に納まるお菓子には、私にしか見合えない、その時その時の背景があり。

今週に控えたイベントと、今週から始まる教室に向けて、どちらも今日から本格始動。
やや久しぶりのお菓子作りモードに気持ちを切り替え。とにかく1つ1つの工程を確認しながら進めること。後から思えば、ちょっとした気の緩みが間違いなくそのままお菓子に出てしまうので。
まずは大量のナッツをオーブンで乾煎りし、余熱がとれるのを待ちながら、サブレ生地作り。教室でのレシピ×10。今回、何を作らせていただくかを決断するに当たって、私らしいお菓子とはなんだろう、と考えていた日々。そして浮かんだのが、「料理目線からのお菓子作り」、それから「レシピ目線からのお菓子作り」ということ。日々、料理を作る私が作るお菓子、そして、おいしさだけでなく、可能な限り手軽に作ることができるお菓子レシピを考えている私が作るお菓子、というか。今回のサブレは、「季節のサブレ 秋冬」と称して、秋冬のイメージに合いそうな5種の組み合わせ、の予定。ちょっと意外な乾物なども取り入れて(こちらはやや冒険でもあり)。
サブレ生地を仕込み、今度はこれからのシーズンにぴったりのシュトーレンを焼く。教室でのレシピ×4。バゲットくらいはありそうな立派なシュトーレン2本の仕上がりに。今回はいつもの倍の分量を1本にして焼くので、いつもより焼きを強めにし、香ばしさも。そしてやっぱりこの、シナモンにナツメグ、ふわりラム酒、そしてバター、相乗効果の香りには思わずうっとり。こちらは数日間静かに落ち着かせ、切り分けてのご用意、の予定。
夕方、できたてのネームラベルを受け取る。忙しい中、私の想像以上に無理をさせてしまったはず。それでも、「こちらこそうれしいよ。」と笑顔で手渡してくれて。イベントに向けて、ばたばたしつつも、周りの優しい人たちにあたたかく支えられていることを実感すること続き。本当にありがたいこと。この気持ちが、お菓子に反映しますように。

レシピの仕上がりに迷いがある時、たいてい、リミットちょっと前にすーっと何かが下りてくる、というとちょっと怪しいが。さんざん悩んで、そしてある瞬間に、ふっと自然に仕上がりがみえるときが来る。こんな安直な持論にこれまでなんとか頼ってきているのだが、きっといつか、そこでもひらめかない場面に遭遇するんだろうなあ、とどこかで感じながらも。今週からの教室、ようやく、「カップケーキ」のイメージがすーっと固まり。いつもそうなのだが、さんざん足掻いた末、この瞬間はあまりに自然。取り合わせといい、仕上げといい。
明日から少々ばたばたする気配。こんなときは気分転換に、やっぱり結局はキッチンに立つ自分がいて。先日いただいたマルメロのジャム作り。初めて作ってみたのだが、生のままからは想像しなかった、香り豊かで優しい甘さに驚き。いつものように25%の砂糖で仕上げ。「できあがり」をまったく気にせずに作ることができる、そのラフな感覚が何よりも気分転換になるようだ。
ちょうど1年前の今頃、オープン前の店先を何度も覗き込む怪しい姿。あっ、私のこと。そして、今となってはそこになくてはならない、そして我が家のストックも決して切らすことのできない存在。日々、お世話になっている「国立コーヒーロースター」さん、オープン1周年。今日は楽しみにしていた1周年記念、コーヒー豆と「くろねこ軒」のお菓子入り、「バッグ入り限定セット」を買いに。季節の「いちょうブレンド」に合わせて、食感を楽しむお菓子の取り合わせ。しばし悩んで、「ふんわりセット」を。今、もちろんコーヒーと一緒に楽しんでいるのだが、「デュシス」は小ぶりのダックワーズ生地にチョコレート、のコーヒーとの相性絶妙な一品。豆はもちろんご主人、そしてお菓子はさすがのくろねこ軒、そしてそして。リネンのバッグに聞けば2度押し、というなんとも愛らしいスタンプデザインはさすがデザインのプロフェッショナル、奥様、と3人のすてきなコラボ作品となり。
夕方前、お散歩ついでに「国立パワージャズ2011」へ。街角のあちらこちらにてジャズの生演奏など。そんな空気を堪能し、充足に徹する1日。
ここでちょっとしたご案内など。
今週、すてきな布小物製作ユニット「ラーヤ」さんの秋冬の展示会に、「くにたちの食卓 いづい」もお菓子を販売させていただくことに。
・11月18日(金)、19日(土) 10時~16時
お菓子は18日12時~、19日11時~、の販売となります。
・国立駅北口より徒歩4分 ギャラリー Any’sにて
レストラン「シェル・ド・リヨン」向かい
手編み小物、バッグ、カードなどおくりものにもぴったりなアイテムが並ぶラーヤさんの展示会。私自身も毎シーズンごと楽しみなイベント。今回は秋冬の展示会にちなんで、こちらも秋冬をイメージしたお菓子を数種類ご用意する予定です。外歩きが心地よい季節、よかったらお散歩ついでのお立ち寄りなど、心からお待ちしております。

今日はあてはの七五三のお祝い。数日前にあてはと作ったてるてるぼうずもちゃんとお仕事をしてくれたようで。
だんなさんが5歳のときに着た着物を、今日はあてはが着る。その晴れ姿には思わず感慨深いものが。が、当の本人はまずは気恥ずかしいのと緊張とが混ざっているようで。とにかく、なんだか恥ずかしかったようで。
こちらもだんなさんを引き継いで、お宮参りからお世話になっている、東久留米、南沢氷川神社へ。そばには湧水豊かな雑木林などが広がる、しっとりと落ち着いた神社。みんなで無事、ご祈祷を済ませ。楽しみしていた千歳あめの袋を手に持つと、ようやくレンズ越しの表情もやわらかくなってきた。そして、ゆふきと手をつないで、2人並ぶ姿など。こうやって、無事、この日を迎えられたことに心から感謝して。そして、改めて、我が子の健やかなる成長をしみじみと。東久留米宅にて、あっという間に着物の帯を解き、服に着替えたあては。「あてはの着物姿、ほんと、かっこよかったなあ~!」、「すごく似合ってた!」と親バカ興奮気味に耳元で。「あてはもそう思わなかった?」と聞くと、小声で、「ちょっとだけ思った。」、とのこと。
こちらもお祝い事の後の会食で、すっかりお世話になっている、ひばりが丘の「るたん」へ。月替わりの創作和食を楽しむことのできるお店。白子の入った茶碗蒸しはべっこう餡との相性よし。牡蠣と白子の天ぷらは塩とすだちでいただき。孫チーム最年長のあては。今はもちろん、これからも、後に続く子分たちのお手本になるべく、健やかなる成長を願って。今日あてはが袖を通した着物もまだまだ当分は活躍予定。

いつもよりだいぶ早めにスタートした、月に1度の大磯レシピ試作の日。今月のテーマは、「おせち&お正月レシピ」。おせち、といっても、もうさんざん、定番レシピはやり尽したので、ちょっとした変化球メニューなどの取り入れ。好評だったのは、その1つ、「ぶりの照り焼き スパイス塩仕立て」。おせちでの定番のぶりの照り焼き、焼き上がりにパラリ、ぐっと変わる印象とそして、なんとも癖になる魅惑的な香りと風味。この「スパイス塩」、実に魅力的。フライパンにコリアンダー、クミン、フェンネル、エルブ・ド・プロヴァンス、くるみやごまなど細かくしたナッツ、そして塩を加え、弱火も弱火でじっくりあたため、香りを引き出し。これを小瓶などに入れ、保存。フライパンでじっくり焼き、しょうゆと砂糖のツメをからめたぶりの照り焼きの仕上がりにパラリ。この絶妙な存在感たるや。しょうゆと砂糖の、口がほっとするおいしさに本当に絶妙なアクセント。ホールのスパイスが口の中でぱちっと弾けたときのおいしい楽しさ。
今日は1日中降りしきる雨の気配を感じながら、まずは一足も二足も早いお雑煮を柳田さんと口へ運ぶ。「ああ」とお互いに思わず、声がこぼれ。清汁仕立ての椀を一口、口にしたときの、なんともいえない、満たされる感覚。1品1品について、コメントし合いながら、いつのまにかついつい話し込み。日々、「食」と向き合い、そして、「食」を通して人と関わり合う、そんな同志として。教室についても、楽しいヒントをたくさんもらい。夕方からの教室に向けて、足早に帰っていく柳田さんを見送って。
夕方のお迎え前の駆け込み、しとしと雨の中、「北欧、暮らしの道具店」の「冬支度展」をのぞきに。今日の寒さがぴったりの演出だったのかも。店内の「あたたかくなるもの」を眺めていたら、なんともゆった~りとした気持ちに。今日はオリーブのすてきなバターナイフを見つけて。
明日はあてはの七五三。さて、さっそくのバターナイフ使いを堪能できる、ゆったりとした朝は、迎えられるだろうか。

なんとなくの緊張とこみ上げるうれしさを押さえながら、保健所へ。本日、無事、営業許可書を受理。屋号「くにたちの食卓 いづい」、の記載に、改めて、これからの未来に夢を託し。ここしばらくは、こういった手続きもそうだが、ラベル作りにお菓子レシピの見直し、それから「販売」という視点からの見直し、などなど、「くにたちの食卓 いづい」を見直す、さらには、自分自身を見直すような日々。許可証の更新は6年後の2017年11月、その頃には私は一体どんなことをしているのだろう、など。
今日は結果、とんでもない量の買い出しとなり。その量とかかる時間たるや。なかなか足を運ぶチャンスがなく、一気にまとめすぎた買い出し。来週のイベントに向けて、まずはラッピングもの一通り、製菓材料一通り、それから来週からの教室に向けて、型など、追加での少々の探し物。そして、こちらも粉もの、それからくちなしに栗の甘露煮などおせちもの少々、最後に明日の大磯試作の食材一通り。荷物の量も、そして私の頭の中も容量オーバーの感あり。レシピにまだ迷いがあるところは食材を眺めながらどうもっていくかを決める部分もあるので、今日はその辺りにまでとても気が回らず。間違いなく、買い忘れもありそうな気配。が、肌寒い空気の中、口の周りに食べかすをたくさんくっつけて、うれしそうに走るゆふきの姿を見ていたら。忘れていたら、またぱぱっと買いに来ればいいじゃん、とやけに気が楽になり。ひとまず明日の分はもれないように、あとはまた後日、行ける、行けるはず、と。
明日の大磯試作に向けて、コツコツ仕込み。毎回、前日にレシピをFAXで送るのだが、その後に「こんな感じの1品、何かないかしら?」、そんなこともしばし。こんなときの対応力は、間違いなく、柳田さんとの何年ものやりとりでありがたいほどに鍛えられ。今日は、そんなやりとりの中、おせちレシピとしても、それからお店でのメイン料理への展開も、ということで、急遽「筑前煮」も追加。そうそう、私の筑前煮レシピに必須のさつまいもは忘れなかったのだが、香りの引き立て役、ごぼうの買い忘れ。ああ、明日の分にもれ、あり、の結末。筑前煮を炊いている香りはやっぱり大好き。干ししいたけの戻し汁にいつもの八方だし、そして少々の砂糖を加えて。仕上げのごま油は明日の温め直し時に。

あてはの幼稚園保育参観へ。すっかり慣れたちゅうりっぷ組の教室で、のびのびと過ごしている姿をたくさん観ることができ。まずは、口パクのように不自然に口を動かしながら、の幼稚園歌を聞き。席につき、テーブルに肘をつけ、隣の女の子に直されている。
今日はクリスマスに向けての製作。形を整えた紙にのりをつけ、紙コップにはり。「伸~びろ、伸~びろ、はじっこまで伸~びろ!」ののりの歌を、お約束のように、「伸~びない、伸~びない、はじっこまで伸~びない!」と立体的になるのでは、と思うほど大量ののりをつけながら意気揚々と歌い始め、いつのまにか同じテーブルにその歌が広がり、とまあ、ほほえましい、の範囲内の眺め。そして、いつものように手早く、大雑把にトナカイの顔を書き。茶色い顔にかなり下につけられた鼻、やや寄った目、トナカイというよりも、どことなく、のっぽさんに出てくるゴン太くん風。製作が終わると、粘土をしたり、としばしの自由時間。粘土箱からとり出した粘土の塊をそのままに勢いで小さな棒やへらなどをつけ、即席飛行機のでき上がり。そして、教室中をその飛行機が飛びまわることしばし。飛行音は微妙だったものの、そのできばえはなかなか。そしてそのひらめきとそれを勢いに乗せる感覚はちょっとうらやましくなったほど。
たくさんの成長も、それからちょっとした優しさ(女の子に対して、限定か)も、そしてとにかく楽しそうに、のびのびと過ごしている姿を目の当たりにできたことはやっぱり親としてはありがたい機会。
今日はちゅうりっぷクラスのママたちと我が家にてランチなど。こういうときにぴったりの、駅前のパン屋さん「バンブー」、パン・シュープリーズを予約して。大きなパンをくりぬいて、サンドイッチを詰め合わせたもの。テーブルセンターにどんと鎮座して。今回は食パン生地にベーシックな卵、ポテトサラダ、ツナ、ハム、チーズなどのフィリング。前回はその存在に喜ぶばかりだったが、今日はその型抜き、特に底面に平らにナイフを入れる技が気になって、気になって。特に外側からの切り込み跡なども見られず。今度お店に立ち寄ったときにでも聞いてみよう。今日はレンズ豆と丸麦、それから冷蔵庫にあった野菜あれこれのスープを添えて。なんとも、気分転換になった1日。

朝からカップケーキ構想。一言でカップケーキ、といっても、そのカテゴリーたるや。特に生地については、お店によってまさにさまざま。本来はパウンド生地ペースのわりとしっとり、そこそこどっしりとしたもの。一方、シフォン生地を思わせる軽い食感のもの、などなど、とにかくさまざま。トッピングとの相性もガラリと変わってくる。ここしばらくの試作データとレシピ本、そして迷ったら、ベーシックに、の想いを重ね。そして今回はしっとり、かつ、軽い、やっぱりベーシックなパウンド生地ベースのイメージに向かいつつ。が、パウンド生地の材料の1つ、バターが今はとにかく品薄、ということで、バターではなく、菜種油を使って、と、思案中。たかがカップケーキ、されど、カップケーキなのだ。今日は気まぐれなデコレーションをし。
午後は打ち合わせを一気に進め。ようやく、念願の、「くにたちの食卓 いづい」ラベルシールができ上がり。忙しい日々の中、私のとんでもない優柔不断にもプロの目でとことんお付き合いしてくれて、その上、いつも優しい言葉をかけてくれる彼女には心から感謝。プリントアウトされ、窓際、太陽の光の下、眺めたときに、「うん、これ!」と心から思えるものに仕上がり。あれこれ行ったり来たり、戻ったり、を重ねながら、ようやく、とっても自然に「出会えた」、そんな印象。ちょこっと手土産とサンプルに持っていったスライスしたシュトーレン。そういえば、今日切り分けながら思い出したこと。数年前のちょうどこの頃、教室での試作でシュトーレンを焼く日々、そんな頃に彼女と出会った記憶。初めて我が家に遊びに来てくれた時にも確か、シュトーレンを食べてもらった。そして、またシュトーレンに想い出が重なって。こうやって、1つ1つの料理やお菓子が私にとって、よりかけがえのないものとなっていくのだなあ、と。
我が家のシンボルともいえる玄関の戸がより優しく印象的にデザインされたラベルシール、お目見えを心待ちに。