
月に1度の大磯カフェ・アピッククリオスの試作の日。今回は、「日々の食卓に活躍する初夏チャイニーズ」。ということで、一足早めの夏野菜あれこれ。なすにきゅうりにトマト、ゴーヤーにズッキーニ、みょうがなどなど。ここ最近は、レシピ解説のあとは、簡単な下準備などはフォローしてもらうものの、作業はほぼデモ形式にて私1人で進めるスタイル。料理そのものや盛り付けなどはもちろん、レシピ外での発見も多いようで。例えば、フライパンに加えたひき肉への火の加え方や火を通しすぎたくない野菜炒めの炒め加減、などなど、ちょっとした仕事にたくさんのヒントが見えるようで。
例えば、日々のお手軽どんぶりなどにとってもお勧めなのが、「豚肉丼 五香粉の香り」。しょうが焼き用や豚バラスライスなど、豚肉のうす切りをまずは火をかける前の油をひかないフライパンに並べ、弱火で火にかける。スライスなのでほどなく火が通ってきたら、裏返し。肉を少々端に寄せ、空きスペースを作り、そこに砂糖、しょうゆ、そして五香粉多め、を加え、少々煮詰め、煮詰まったところで肉全体にさっとからめる。盛り付けたごはんに煮詰めた汁をかけ、肉を並べ、半熟に仕上げたゆで卵と薬味をあしらい。あまりにお手軽なのだが、とにかくお手軽で美味。
最近は、コンスタントにイベントも開催し、カフェと教室とイベントとのバランスもいいようで。ここ最近はお話をうかがいながら、私のほうもたくさんのヒントや刺激を受ける日々。今回も然り。そして、夢もふくらみ、ふくらみ。次回の試作についても、心をくすぐるリクエストなど。受けて立たせていただきます!、そんな心持ち。

明日に向けて、仕込みあれこれ。今日は主に乾物メイン。金時豆にひよこまめ、小豆に緑豆、それからきくらげにブラックタピオカなど。乾物につきものなのが、その戻し方。乾物をより気軽に、手軽に、より短時間で活用するべく技を試行錯誤しつつ。チャイニーズスイーツもいくつか。その1つ、「いろいろ豆汁粉」、その名の通り、いろいろな豆のお汁粉。アバウトに時間のかかりそうなものからゆで始め、アバウトにそこに次の豆を加え。仕上がったときのなんとも優しい色合いと、口にしたときの予想以上の食感の楽しさ。そして、やっぱりどこか心和む汁粉。あたたかくしても、冷たくしてもよし。豆のポイントはなんといっても砂糖を加えるタイミング。しっかりとやわらかくなり、豆の皮がはじけた頃に砂糖を加えること。やわらかい豆に砂糖がしっとりとしみ込みほどよく落ち着く、というか。もう1つ、お手軽にあまりにお手軽にチャイニーズテイストを満喫、の超お手軽スイーツ。凍頂烏龍茶などちょっと質の良い烏龍茶葉をフライパンで少々空煎りし、すり鉢ですり、アイスクリームに加えれば。烏龍茶ってこんなに薫り高いものだったかしら、と思うくらいに爽やかな仕上がり。信じられないくらいに蒸し暑かった今日、束の間のクールダウンとなり。
ここ最近、コーヒーの淹れ方をあれやこれや試し中の日々。思うところあって、駆け込み寺ならぬ、駆け込み「国立コーヒーロースター」。改めて、淹れ方を拝見させていただくことに。ありがたくもレクチャー付きで。料理もそうなのだが、まずは科学的においしく淹れる方法があり。ということで、今夜は温度計片手にコーヒー時間。

GWがあけ、いつもの日々。さて、ちょっと急ぎ足で、明後日の試作に向けての買い出しへ。中華食材あれこれ。と、ここしばらくはすっかりチャイニーズモード。試してみたい食材も少々。
今朝、大根スティックを持って、登園したあては。今日は毎年恒例の「どうぶつむら」。ポニーに山羊、羊、へび、フェレットにうさぎ、ひょこなどなど25種ほどの動物たちがやってくる。ゆふきを連れて、散歩ついでにのぞきに行ってみることに。大きな山羊が足元に近づくのをじっと見つめるゆふき。目の前で動くひよこにはおもしろそうに指をあて。と、昼食を終えた子供たちが次々と園庭に飛び出してきた。ちゅうりっぷ組の赤い帽子をかぶったあてはも。私と目が合うと、ちょっと照れくさそうに。あれ、あてはくん、スモックが裏表ではないか。
今日のチャイニーズ試作は「季節野菜と卵とバジルの炒め物」。バジル=イタリアン、のイメージが強いかもしれないが、実は「九層塔」のネーミングで台湾料理ではわりと登場する。冷蔵庫に日々並んでいる卵を具材の1つとして、こうやって活用できるのも魅力。仕上げに加えたバジルがほんのりの余熱でふわりと香り、爽やかの食欲を誘い。

いいお天気に誘われて、郷土の森公園へ。前から足を運んでみたいと思いつつも、なんとなくタイミングを逃していた感。まずは博物館前にてりっぱな天体望遠鏡にて真っ赤な太陽を観測など。到着早々、お腹が空いたよね、とまずは腹ごしらえをし、散策しながら復元された旧町役場や農家、水車小屋、まいまいず井戸など。しっとりとした佇まいと新緑とが、目になんとも心地よく。あじさいの枝には小さな、小さな、それは小さなつぼみがなんとも愛らしく。すっかり夏のような日差しに、水遊びの池にて走り回る子供たちの姿はすっかり夏の光景。ということで、水遊びに興じることしばし。今日はゆふきも初めての水遊びとなり。浅瀬に構え、手で水辺をパシャパシャと。「はじめてのこと」を体感する場面はやっぱりみているこちらまでうれしくなるもの。しっかり遊んでも、まだまだ続きが。続いて、交通遊園へ。2人乗りのゴーカートに少々緊張気味な表情で乗り込み、1周目はとにかく緊張、2周目からようやくハンドル操作も楽しみつつもまだまだ緊張、3周目でおもしろくなってきたあては。降りたとたんに、「もう1度!」とチケット売場へ。その後も足踏みカートに乗ったり、バスの運転席へ何度となく腰掛け。広々とした園内、あちらこちらでゆったりと過ごす1日。また近々訪れたいスポット。
みんなからもらった母の日メッセージカード。あては作、みんなで手をつないでいる絵。いちばんうれしそうにしている私と、その横の小さなゆふきとの間には、あては曰く、「ごはん」が描かれ。大切にしていることがちょっとでも伝わっているうれしさ。

3月に習って以来、復習がてら、もう1つ2つ作りたい、と思いながら、いざ、なかなか手を出せずにいたコサージュ作り。が、先日、妹が遊びに来たときに、ふと思い立って、おしゃべりしながら作り始め。作り出すと、やっぱりそれはそれは楽しく。今日ももう1つ。まだまだ手馴れぬこともあり、やや、イメージと実際の仕上がりに違いはあるものの、その違いもそれはそれでおもしろく。どちらも普段使いにさりげなく活躍してくれそうなアイテムに。ああ、やっぱりものづくりは楽し。
ものづくり、といえば、こちらも。プレ母の日、ということで、男子たち厨房入りでのビーフカレー作りなど。キッチンからいい香りがしてくるのを待つうれしさ。

GW中、束の間の、平日。ということで、急ぎのレシピ仕上げと試作にひたすら。今月の大磯レシピは、初夏の日々チャイニーズ。季節の野菜ふんだんに、いつもの食材で、メインのおかず、など。ついでに、今月からのこちらの教室試作も、ということで飲茶レシピの定番、大根もち。生地を蒸して、冷まして、焼いて、と少々手順を踏むものの、もっちもっちの大根もちがお家でできる!、そんな魅力のほうが大きい、と信じて。それも、和菓子でも頻繁に登場する上新粉さえあれば、あとはさほど特別の食材を使わなくとも。焼きたての、表面カリカリ、中はもっちもっちにシンプルな酢じょうゆの相性。例えば、シンプルな野菜炒めに始まり、個性ある調味料や、たんぱく質やオイルのうまみやこくを上手に生かした野菜料理の数々など、改めて感服の念。
ついつい庭いじりに動き出す季節。今日も玄関先のオカメヅタと格闘し、庭の雑草摘みに精を出し。今年は、ようやく、ようやく、念願の大葉があちらこちらに芽を出し。この新芽の愛らしさ。そして、こんなに小さいながらも、しっかりと大葉の香り。気づけば、ブルーベリーにも白い花が咲き。少しだけ、眺めのよくなった庭に気づいたのか、幼稚園から帰ってきたあてはが、「庭でおやつを食べよう!」と。今日はゆふきも楽しめるように、と庭にシートなどひいて、束の間のお茶時間。そして、いつのまにか、庭から姿を消し、玄関先にて水遊びが始まっている気配。

端午の節句には1年に1度の柏餅作り。この、1年に1度がいけないのだろう。毎年の反省もあまり生かされないまま、手馴れぬ和菓子作りには毎年必ずなにか、想定外のことが起こり。今年はもちもちっとした生地の仕上がりはよかったものの、もちもち度を増したせいかのか、蒸し終わってからの保湿が強かったのか、柏の葉がうまくはがれず、の事態。記憶が新しいうちに克服リベンジしなくては、と反省。あては作、顔もち(もちの生地にあんこで目や口など)もご愛嬌。
久しぶりに、イタリアン「オルトラーナ」へ。パスタのラグーソースには肉厚なゴーヤー。ゴーヤーかあ、なるほど。こちらのラザニアはミートソースなし、コクのあるホワイトソースで仕上げるクリーミーなもの。こっくりとしたおいしさはもちろん、「作る」目線から見ると、ミートソース仕込みの一段階がないだけでも、だいぶハードルが下がるかもしれない。ついでに、ラザニア生地をあるもので代用すれば、さらにお手軽に、と次回の登場待ち、わがレシピストックに眠るラザニアレシピなど。
五月人形を眺めながら、みんなで節句のお祝いなど。柏餅と一緒に、こちらも我が家の定番となりつつ、の「こいのぼりクッキー」を焼き。妹が淹れてくれた初摘みの新茶の青々しい香り。みんなで苦戦しながら、餅を柏の葉から外し。
菖蒲湯に浸かる我が子たちに、「強くて、優しくて、賢い男の子になりますように。」と願いを厚く、厚く、厚~く込めて。

ついつい足が向く吉祥寺へ。妹とゆふきと。ほぼいつもの私の散策コースに道連れ。早めのランチに、と立ち寄ったのは、以前も一緒に訪れた「月和茶」。カジュアルな台湾メニューがいただけるお店。しょうゆベースにほんのり香る八角、ふと昔2人で出かけた台湾旅行が思い出され。あのときには、途中から、町中に広がる八角の香りに少々苦しめられた記憶も。今日のお目当ては、「月夜茶パフェ」。再確認とヒント調達のため。緑豆にブラックタピオカ、仙草ゼリーに白きくらげ、杏仁アイスにマンゴーアイスなど。それぞれに美味、そして口の中で合わさったときのおいしさの相乗効果はパフェの醍醐味。こうやって、「ほどよい」程度のその地の味覚はもちろん、雰囲気を堪能できることが今の私のとっては、かけがえないのかも。「tatin」のマドレーヌをおやつに一休みし、我が家の2人組と合流しての帰り道。
夕方、夕ごはんの準備の合間に、さりげなく、私の行動について指摘してくれた妹。そうだよね、うんうん、と改めて反省。そして、こうやって言ってくれる存在のありがたさなど。つい2ヶ月ほど前の妹の結婚式、やけに懐かしさすら感じる写真をみんなで眺め。落ち着いている、といえば、聞こえはいいのだが、ふと、そういえば、新婚、だよね、と。

今日から遊びにやって来た静岡の妹も一緒に、近くに新しくオープンしたばかりのやさいと喫茶「MOROGORO」へ。店内にも店員さんにも、「オープンしたて」の空気が伝わってきて、時にこういう感覚もいいもの。国立市谷保の農家さんが始めたお店、ということで、店頭にはフレッシュな野菜が並び、メニューにも新鮮野菜を使ったものなどあれこれ。いただいたカフェオレはしっかりとビターで、マフィンとの相性もよく。こちらまで緊張するような、初々しさは思わず、応援したくなるもの。ひとまずはすぐ近くに地場野菜を買うことが出来る場所ができたこと、ついでにふらりと一息できる場所ができたこと、朗報なり。今日はこのまま、国立駅北口をのんびり散歩など。
昨日の大多喜産に加え、妹のだんなくんからのうれしい差し入れも加わり、夜は筍づくし。
昨日、「蔵精」でいただいて感激した2品をイメージしつつ。まずは、「ちらしずし」。いつもなら、まぐろなどの海鮮やアボカドなど、コクのある具材に頼りがちなのだが、今日はあえて、春野菜や香り野菜のみで。筍に、「MOROGORO」で買ってきたばかりのスナックえんどうや絹さや、大葉にみょうがにフレッシュのままの三つ葉など。食感も香りも、ああ、シンプルに優しくおいしい。それから、「筍のグリル」をサラダ仕立てに。鶏肉をじっくりと焼いたその焼き汁と焼き脂を使って。ゆでただけの筍とは、まったく違った風味がなんとも。香ばしさとほっくりとした甘みが引き出され。と、ついつい楽しい宴となり。

房総の旅2日目。いつもよりずっと早く目が覚め。まずはゆっくりと朝風呂につかり。
テラス越し、なんとなくお互いに気になりつつ、2言3言やりとりがあり。レストランへ向かう散歩道、池のあひるを追いかけて、なんとなく遊び始め、いつのまにか一緒に駆けていく子供たち。運良く、案内されたテーブルも隣同士。朝食を終えると、「ちょっとおしゃべりしよう。」のお誘いにうれしさが隠しきれないあては。席を並べ、顔を見合わせると、「なにしゃべろっか。」「どうしようか。」と、本気で照れ合う姿がなんともおかしくて。午前中のんびりラベンダー摘みをしたり、山羊やうさぎにえさをあげたり。またまた遭遇したあひるたちにも。と、えさを求めて、どんどんこちらへやってくるあひるたち。きっとえさと間違えたのだろう、肉厚なゆふきの足をパクッ、など。確かにおいしそうなのだ。のんびりチェックアウトを済ませ、筍の町、大多喜を目指す。まずは道の駅にて筍など野菜を買い込み、大多喜駅へ。駅前に車を停め、上総の小江戸・大多喜の町並みを散策。以前にも大多喜には立ち寄ったことがあったが、こんな町並みがあったとは知らず。目指したのは町並みの外れ、和食野菜料理の店「蔵精」。筍づくしのていねいな料理をいただく。まずは、筍、うるい、自家製こんにゃくなどの「季節の刺身」をいただき。印象的だったのは、「季節野菜のちらし寿し」。ふっくらとした無農薬玄米に筍、うるい、こごみ、せりなど春の山菜がなんとも爽やかに香り、絶妙にまとまっているおいしさ。そして、絶品だったのが、「季節野菜の焼き物」。じっくりとオイル焼きされた筍のほっくりとコクのあるおいしさ。「野菜の力を食す」、と看板文句通り。やや急ぎ足で、大多喜駅をめざし、切符を買い、「いすみ鉄道」に乗車。鮮やかな黄色い車両にはムーミンが描かれ、なんとも愛らしく。1、2時間に1本というローカル線。しばし時刻表とにらめっこし、今日は2駅の乗車。上総中山駅にて下車し、10分後の下り列車を待つ。小さな小さな無人駅にて。下りはなんと1両編成。編成という表現が合っているのかどうか。
木更津を目指し、アクアラインへ。今日も立ち寄った海ほたる。ふと、昨日立ち寄ったのが、もっともっと前のことのような感覚。昨日とほぼ同じ場所でコーヒーを飲み。
懐かしい想い出にも触れることができ、そして4人での新しい想い出ももたくさん加わった旅。さて、次はどこへ行きましょう、と、旅熱高まりつつ。