
急なやりとり、数時間後には会えて、そんな流れもありがたく。吉祥寺駅に着き、ガラス越し、腰掛ける彼女の姿が見えたとき、一瞬、大学時代の学食での待ち合わせの記憶とかぶり。お互いに最初から本題に入るあたりも昔のままかも。彼女らしい、とっても気持ちが伝わる差し入れあれこれもありがたく。いつも、こちらが思いつかないようなことを思考し、おもしろいことに取り組んでいる彼女。そして、彼女のそんな経験がますますの彼女となり、を築き続けるのだろう。吉祥寺駅に着くちょっと前に眠りに落ち、数時間後、「じゃあ、またね。」と別れるときにもまだ眠ったままだったゆふき、こんなことは初めてだった。きっと、私に時間をくれたのだろう、との解釈など。今日は風もなかったので、井の頭公園の池の脇ベンチにてひなたぼっこでも。と、ベンチに腰掛けてのんびり。買い物した紙袋を地面に置き、「このまま忘れたりして・・・。」なんて、のんびり、ぼんやりすることしばし。家に着き、荷物をがさごそ、ほどなく、「ひゃ~!!!」、の私の叫びに、いつもの召集、そんな感じなのだろう、あてはが走り寄ってきて。「忘れたりして」でなく、忘れてきてしまった。わかりやすいくらいにうな垂れる私に、「忘れ物?」「「三浦屋(近くのスーパー)?」「電話してみなよ。」とどちらが保護者なのやら。諦め半分で公園事務所に電話をし。ほどなく「ありましたよ。」のうれしい電話。そういえば今年の初詣、あてはが引いてくれた大吉を今年の私の運勢とし、持ち歩いているのだが、さっそくのご利益かも。
彼女がくれた漢方茶。静かな夜にのんびりいただくね。

今日は楽しみにしていた「カレンダー作り」など。さすが美大卒の彼女宅にて。ここ最近は、こんなもの作りたいよね、そんな話が彼女によって、あっという間に形となり、となんともなんともありがたい企画。今回は厚手のリネン地にスタンプで数字などを打ち、布を切り貼りして仕上げていく、というもの。いつもそうなのだが、さもないように仕上げてある彼女作の試作。何パターンかを見せてもらい、自分の作りたいイメージを決めて。そしていざ作り始めると、意外に手間取ってみたり、思うように進まなかったり。時におしゃべりに夢中になり、打ち損じ、多々など。たとえば、そんな時、さらりと手直しの方法をあれこれ提案してくれる彼女。さらりと、何パターンも。そう、このフォローが心強いのだ。いつにまにか、全員で黙々と日付けのスタンプ打ちなど。こんな風に目の間の1つのことに集中することの心地よさというか。と、あちらこちら散策中のゆふきの怪しい声が響いてみたり。お昼までになんとか数か月分のスタンプを打ち、一休み、と今日はドイツ亭ピザランチなど。アクセントには、私も先日いただいてあれこれお試し中の「ユズスコ(タバスコならぬ、ユズスコ、柚子の果汁に辛味と酢を加え、香り豊かにぴりり)」がなんとも絶妙。そして午後の部へ。布を切り貼りし、すっかりカレンダーらしき姿に。なんとか上半期までを大まかに仕上げ、今日はここまで。お散歩しながらの帰り道。帰宅後、久しぶりに押し入れの奥、布がどっさり入った段ボールを引っぱり出し。なんとなくの季節をイメージした布を選び、切り貼りし。その隣では、あてはが画用紙を引っぱり出し、凧作りなど、と2人で創作の時間。凧にはお父さんの絵。久しぶりに今日は早く帰ってくる宣言の効き目大。

大崎出張教室へ。今回は「大豆を使って、前菜からメイン、ごはん、デザートまで」。キッチンには愛らしいル・クルーゼの鍋に大量の大豆の水煮。精進料理では大豆もだしを引く食材として重宝される。ということで、今日はこの水煮、つまりはゆで汁を使って、ごはんを炊く。その前に、とみなさんにはゆで汁を試しに味見してもらうと、もれなく全員のナイスリアクション、と想像以上に「おいしい」のだ。今回のメインは「鶏肉と大豆のタジン」。ここしばらくはあちこちで取り上げられているこの「タジン」、本来はもちろん、あの独特の円錐型のタジン鍋を使うのだが、タジン鍋がなくとも、厚手の鍋や深めのフライパンがあれば、きちんとおいしく仕上がるのだ。「タジン」の特徴は食材を少々の水分で蒸し煮することによって、おいしさが凝縮される、ということ。ル・クルーゼなど厚手の鍋が適しているのはもちろん、意外に力を発揮するのがフライパン。やや深めのものならなおよし。水分がなかり少なくても、しっかりとパン内を保温し、うまみがぎゅぎゅっと絞まる。モロッコ料理ということで、スパイスあれこれ、おいしさの相乗効果。今回はカルダモン、シナモン、クミンにカレーパウダーなど。と、スパイス使いについてのポイントを1つ。加えるタイミングについて。ホールのものは最初、火にかける前に油と一緒に弱火でゆっくりと香りを引き出し、パウダーについては途中、もしくは仕上げに加え、ふわりとした香りを残すこと。キッチンからはほどなくエキゾチックな香りが広がり。最後の塩ひとつまみでの仕上げ。もう一塩を加え、味をみて、「しまった!」、の私の一言にはっと顔色が変わる彼女。ごめんなさい、塩で味が「絞まった!」のつもりが、なにかをしでかしてしまったか、と勘違いさせてしまったようで。盛り付けた皿の片隅にはカイエンヌペッパーを添え、お好みで辛さを加えると、また違ったおいしさが広がり。ようやく彼女宅の新しいキッチンにも慣れてきた感。まだまだ余裕を持って、とまではいかないものの。夕方、玄関を開けると、「おかえり~!」のうれしい声など。ゆふき子守りだけでなく、あてはの幼稚園送りとお迎え、子供たちのおやつ時間まで、とすべてをさらりとこなす東久留米の母。「今日スイミングだったの?言ってくれたら連れて行ったのに。」 こうやって支えてもらっていることに心から感謝して。
今日のメニュー・大豆と菜の花のマリネ
・鶏肉と大豆のタジン
・大豆ごはん
・煎り大豆とナッツのきなこがけ

試作をしつつ。例えば、今月からのスウェーデン料理にしても、イタリアンにしても、フレンチにして、コリアンにしても、その国その国のベースレシピや特徴を押さえつつも、季節の食材を使ったり、行程にしても、味にしても、日々の食卓にも合う工夫をしたり、そうやって、レシピが仕上がっていく。今回も然り。ということで、ついつい使いたい食材、特に野菜の多いこれからの季節に向けて、どの春野菜をどんな風に登場させるべく、とあれこれ試し中。無理して使うのではなく、季節感を堪能しながらも、そこにその食材を使う意義があるように。今回は特に春野菜と冬の名残をうまく取り入れたいなあ、と。明日の準備をしつつ、オーブンで2種類のクッキーを焼く。いつものクッキーとそれから前回の出張教室での挽回とお詫びの意を込めて。明日は心落ち着けて、きちんと仕上げられるように、そんな想いも込めて。昨日に引き続き、歯医者さんへ。私の診察席の横にはちょこんと座るゆふきの乗ったベビーカー。どうなることか、時の流れに任せさせてもらって、と思いながら、麻酔のせいもあったのか、いつのまにか半分眠りに落ちている私(そう、どこでも座れば眠くなり、歯医者さんでも然り)、そして、しっかりあやしてもらい、抱っこしてもらい、私の治療が終わったときには、目の前にベビーカーにてスヤスヤ眠るゆふきの姿。ということで、今日のところは無事終了。まだまだ先の長い歯医者さん通い。いろいろありそうだ。明日は東久留米の母にゆふきをお願いして、の出張教室。この流れでいけそうか。

昨日の夜にメールで送信すべきレシピを大慌てで仕上げ、送り、と朝から慌しく。いつもぎりぎりでごめんなさい!先週の激痛から1週間、歯の痛みはすっかり落ち着いたのだが、反省も含め、しばらくは歯医者通いとなりそうだ。歯医者さん行く前にふらりと、帰りにもう1度、「くにたちコショコショ市」をのぞき。古本屋さんが集まっての古本市。あてはの絵本など。ついでにさっきは立ち寄れなかった「ニチニチ日曜市」ものぞき。今はほんのちょっとの時間でも、こうやって1人で出歩くことでのできるありがたさ。玄関の扉を開ける前に、家の中から、「おかえりなさ~い!」のあてはの声が聞こえてきた。最近は、あてはのゆふきあやしがすっかりツボにはまってしまうらしく。あてはのあやしに大爆笑するゆふき。同じ頃のあてはがこんな風に大笑いするのを見たことがなかったかも。この頃にこんな風に笑うんだ、と。あてはも、日々ゆふきコツを押さえるべく、試行錯誤を重ね、最近はあてはがあやせば、ほぼ100%大笑い、となりつつ。私が同じことをしても、不思議と笑い方が違うような。ゆふきにとっては、もう「あては」自体がある意味、ツボなのかもしれない。ここしばらくは胃の調子がいつになくすっきりせず、だったのだが、ようやくいつもの調子になってきたような。ということで、「国立コーヒーロースター」にていただくコーヒーのおいしさ。ついでに今日はコーヒーの淹れ方レクチャーにちゃっかり覗き見便乗など。

西国立にある鉄板ダイニング「アルカンジュ」。和牛の霜降りハンバーグはミディアムレアでお肉の味をシンプルにいただく。食後にあてはが張り切って、メニューの写真を指さし、オーダーしようとしたフルーツタルト、「あっ、それはイメージで、実際にはないんです。」と。結局は2種のベリーのタルトに落ち着き。早咲きの梅を観に、今年最初の谷保天満宮へ。梅園にはまだ咲き始めながらも、木によっては身頃なものも。梅の香りにうっとり。そして、こっくりとしたおしるこをいただき。「ここに来ただけで今日1日がいい日だと思えるよ。」とは、久々のおしるこ+梅の相乗効果だったのだろうか。実は先週末、ここでのどんと焼きに足を運びたかったのだが、あまりの寒さと体調不良のため、断念。と、今週末もお飾りを燃す火が上がり。火に飾りを投げ込むあては、昨年のどんと焼きのときとは動きもずいぶん成長したもの。改めて、新年のお参りをし。参道にはあてはも大好きな、木でできた車など。ここへ立ち寄った時には必ず乗り込む。今年はあてはの横にちょこんとゆふきも座り。こんな寒い日にしっとり心落ち着ける時間となり。

久しぶりにミシンを引っぱり出し、直し物など。厚みあり、重ねも多く、いつにまにか雑になり、最後はやっつけ仕事。こうなると、余計な失敗まで重なり、とかなりの敗北感では終わり。今日は急ぎのレシピ作りと試作など。材料を計量しながら、レシピを仕上げていく作業。日々のおやつに活躍レシピなど。来る節分を前にして。そのまま食べてもおいしい煎り大豆に、やっぱり大好きなナッツあれこれ、ついでに今日はごまも加えて。砂糖と水で飴を作り、さっとからめ、仕上げにきなこをまぶし。イメージしただけでも間違いないはずの、手が止まらなくなる一品。幼稚園帰りのあてはと、買い物ついでにお散歩しながら、梅を観にいく。先日はまだ1輪がほころばん、というところだったが、ちらりちらりとほころび始め。無理やり、花に顔を近づけたら、優しくもはっとする香り。梅を眺めながら、煎り大豆をポリポリ、など。それにしても、豆のおいしさって。ということで、大豆尽くしあれこれレシピ、来週はこんな感じでいかがでしょうか?

お友達と待ち合わせをし、「ベジ・ア・ターブル カフェ トピナンブール」へ。12月にオープンしたばかりのマクロビのお店。広いお庭付き、趣のある和風一軒家をすてきに改装した造り。ということで、玄関で靴を脱ぎ、今日はひなたぼっこにぴったりの和室にて。今日は定番の定食ランチをオーダー。障子越しの優しい光がテーブルにあたたかく、運ばれてくる料理が一層優しく映り。玄米とお味噌汁、そして鮮度が伝わる野菜たち。特にメインの大皿にはていねいでちょっとした発見も楽しい、そんな3品が盛られ。印象的だったのは車麩と一緒に竜田揚げにされた大根。しっとり煮込んだやわらかい大根としっかりとコクと存在感のある衣との相性のよさ。添えられた針しょうがの価値。おいしさもそしてボリュームも十分。オーナーのヨシさんは、ご自分の料理を「ヨシベジ料理」として、以前から活躍されている方。ご自身の食の道をとことん追究している姿をこうやって、目の当たりにすることのありがたさ。おいしい穀物コーヒーをいただきながら、のんびり、のんびりおしゃべりなど。お互いに、特に私には、今日のここでのランチ、それからここでの時間がぴったりだったようだ。体が浄化中、そんな感覚もあり。仕込んでおいたシナモンロールを焼く。これでいいのでは、ようやくそんな仕上がりに、ほっと。ただ、難点は焼き立ては美味なのだが、冷めると・・・。このあたりは甘さとオイルとの兼ね合いもあるのだが。夕方、いつもは眠くならないような時間にとんでもない睡魔に襲われ。浄化の続きと信じているのだが。ということで早く寝ることに。

月に1度の大磯レシピ試作の日。今回のテーマ、「週末ストック 展開レシピ」。例えば、「ひき肉そぼろ」。いつもよりやや薄めの味付けでまとめておき。もちろん、そのままでのそぼろごはん、ちょっとにんにくをきかせてのビビンバなど。それからゆでた春雨や香り野菜と一緒にナンプラーベース、大葉やミントを効かせたアジアンテイストへ。今度はもう1度火入れしたそぼろにスパイスを加え、タコライスへ。そして、もっとじっくり炒めて香りを出したスパイス、玉ねぎ、ホールトマトなどを加え、こっくりと仕上げたキーマカレーなど。あまりやりすぎるとなにかの情報番組っぽくなってしまうので、このあたりで。ポイントは展開後のきちんとしたおいしさ、展開する価値。加熱済み、優しい味付きの価値。それにして、春の食材のその演出力。今回は時期的に冬野菜と初春野菜を合わせて、といった感じなのだが、どの器にも少量ながらも春野菜がまずは目にビビットに映り、そして口にしたときの「春感」。香りや食感も楽しみたい春野菜、特にグリンピースのゆで加減にはついつい口うるさくなってしまう。ゆですぎ厳禁。さっとゆでて、すぐに水に落とす。他の豆については水に落とさず、岡上げといって、ざるにあけて、冷ますのだが、グリンピースだけは例外。さもないとしわしわでどんより緑、そして爽やかな香りとはほど遠く、なにかの臭いを彷彿させるような。大豆を使ったレシピにも仕上げにグリンピースも加え、一気に仕上がり度が上がるもの。試食をしながら、いつになく、話し込み。お互いに、「料理」に向き合う大切な同志として、そして人生の大先輩として。気づけば、お互いにホロリ涙など。春野菜の大切な効能はデトックス。今日はかなりの解毒効果があったのでは。

あてはの幼稚園3学期が始まる今朝、夫婦そろって病み上がりのようなそうでないような。昨日、突然訪れた寒気と吐き気に2人してダウン。ということで初日ながらにも朝寝坊気味に時間は進み。久しぶりの幼稚園登園、幼稚園の階段を上がる足取りからもそのうれしさが伝わってきて。教室へ入り、こちらを向いて、なんともいい表情。と、見送り、後回しになった家事など。まだまだ本調子ではない感覚なのだが、昨日のあの悪夢のような体調不良は風邪だったのだろうか?と。とにかくここしばらくはいままでになく、体調がすっきりしないことが多く。自分の体が自分の体でないような。こういうときだからこそ、1つ1つをゆったりと過ごしていこう、と改めて。ゆふきのいつもより長めの昼寝の後、明日の買い出しへ。気づけば、野菜売場にはすっかり春が来ていて。思わず手に取るのがうど、春に向けての私のレシピにはかなりの登場率、それからグリンピースに菜の花、三つ葉など。明日の月の1度の大磯レシピ、テーマは「週末ストック 展開レシピ」。つまりは、週末などに多めに作り置きし、それをどうアレンジするか、といったもの。ということで、ベースとなるホワイトソースや大豆の水煮、それからひき肉そぼろなどを仕込む。昨日、今日と私にしては本当に珍しく食欲がほとんどなく。こういうときもそうだし、おなかがいっぱいすぎるときもそうなのだが、残念ながら「食べたい!」という気持ちがないと、同じものを作ってもおいしさが足りない結果となる。明日には回復していることを切に願って。こんな気弱なときに、そんな私の想いをそっと聞いてくれて、人生経験を重ねてきたからこそ、の優しくも、とっても芯のある言葉をかけてもらうことのありがたさ。そういえば、昨日元気だった時間にふらりと立ち寄ったのは国立市の外れある小さなお菓子屋さん「ペリコ」。ホロホロ、ホクホクといった楽しい食感が印象的なきなこのクッキーなど。