
来月はシンガポール料理。「rojak ロジャック」、マレー語でいろいろ混ざった、融合された、の意。まさにシンガポール料理にぴったりのキーワード。融合アジアンと、でもいうべく。そんなイメージでレシピ仕上げ追い込み中。そんな来月への買い出しなど、自転車に乗って。あちこらこちらにもうすぐ満開を迎える桜の木々。今日のお花見スポットを探しつつ。アジアン食材を選びつつ、毎回毎回、お約束のように毎回あてはが持ってくるのは、ピンクの棒状になった白玉(ゆでる前のもの)。やっぱりピンク。ついでにあてはが目ざとく見つけたのは冷凍マンゴー。あてはの熱い説得に負け、今日のおやつに。自転車を走らせて、今日は国立北公園へ。桜の木の下にてお花見。桜を眺め、いつのまにか鳩を追いかけるあてはを眺め。昨年の桜の頃、おととしの桜の頃、思い出すことあれこれ。そして今年もあれこれあれこれ。来年、ふと思い出すのだろう。夏には水遊びもできるこの公園、ごつごつした岩が段々に連なり、ちょっとした岩山登り風。私の前を行き、私がちゃんと着いて来れているかを確認するあては、すっかり心強い男子。最近はこうやって、見守りつつ、見守られつつの日々。
スポンサーサイト

今月最後のクラスは3回目の子連れクラス。一気におしゃべり上手、「これどうぞ」巧みな話術で欲しいおもちゃゲット作戦の彼方くん、キュートなハスキーボイスで「おかあちゃんだいすき~!」と小叫びのタカちゃん、誰よりも最後までランチタイムを満喫、元気はつらつなリノちゃん、そしていつの間にかつかまり立ち姿、大河くん。それから今日のあてはは、といえば、ひたすらひたすら、ひたすらお気に入りの歌を口ずさみ続けていたあては。帰り際、タカちゃんがそれらしき鼻歌を歌っていたような。今日も後半はみんなで手まりずしを丸める。酢めしは何気に子供たちも大好きなもの。我が家の酢めしの合わせ酢は酢も砂糖もだいぶ控えめ、以前働いていた懐石料理のお店のレシピなのだが、すっきり食べやすく、とっても気に入っている。酢めしのポイントはやっぱりその混ぜ方。酢めしをささっと混ぜる飯台(鮨桶)はやっぱり酢めし作りにはかなりのポイントアイテム。混ぜやすく、そして酢飯の水分や余熱を程よく逃がしてくれるので、程よくパラリ、程よくしっとりとした酢めしに仕上がる。よく言う「切るように混ぜる」、やっぱりこれは的確な表現。左手で飯台を回しながら、右手のしゃもじでささっと切るように混ぜる。練らないことと時間をかけないこと。一通り合わせ酢が回ったところで一気に仰ぎ、シャリがきらりと光る、大好きな瞬間。子供たちも大好きな手まりずし。あてはは毎回「まぐろのづけ」か「桜塩」を選ぶ。多分、まずは色覚からなのだろう。赤とピンク、両方ともあてはの大好きな色。新年度を目前に控えた、今月最後の教室。子連れクラスにもさまざまな歴史あり、と密かにあれこれ感慨深かったり。教室終了後、あたたかな日差しの自転車日和。お花屋さんへ春の苗あれこれを買いに。お花屋さんの片隅のデッキにあるキッズスペース、家の形をしたおもちゃの窓からあてはの顔。やけに心が緩む。日々、ひたすら自分にあてはがくっついている生活もある意味、期間限定なのだなあ、と1年も前からカウントダウン。

思い返せば、1日の中での桜の移ろいを楽しんだ日。大学通り、昼過ぎにはまだまだ4部咲きほどか。あたたかな日差しの中、ほっとするお花見。道の真ん中、歩道から見渡す大学通りがうっすらとピンク色に染まってきている。今日は小さなシフォンを焼く。しっかりすぎるほど完熟になっていたバナナをふんだんに入れたので、やや重かったかも。オーブンからほんのりバナナの香りがたまらなく。夜、久しぶり、1人プラプラ夜桜鑑賞。1日の移ろいに驚く。ひたすら桜を眺めながら、歩き、歩き疲れて、最後に静かにコーヒーでも。コーヒーを受け取る頃、聞き覚えのある声と笑顔が駆け寄り。2人のうれしいお出迎え。

お菓子ブレーンの彼女にあれこれ質問など。お菓子については特に、よりシンプルな材料、行程が求められる。パティシエならではの技をおすそ分けしてもらいつつも、面倒でなくかつ難しくないレシピ、気軽に作ってみようという気持ちになれる、そんなレシピに仕上げるためには。まだまだ手直し必要の感。もうしばらく悩みの日々が続く気配。今日はようやく誕生日プレゼントを買いに。あっ、自分の。約1ヵ月以上遅れながらも、ようやく心決まった、という次第。ついでに春の和菓子を買って、東久留米の実家へ。車から降りると第2の我が家へとどんどん走っていくあては。しばし里帰り中の義妹アカネちゃんと7ヶ月になる琉啓くんとの久々の対面。元気印の琉啓くん、夜泣きも元気印だとか。あてはもその頃は決して夜泣きが激しいほうではなかったが、時折はそんな日も。ちょうど料理教室を再開し始めた頃、夜泣き翌日の心身共なる辛さがなんとなくよみがえり。今日は父と母の結婚記念のお祝いに便乗し、いつもの「同心居」へ。テーブルの脇にブルートレインを並べて、春巻を食べているあては。みんなで交互に琉ちゃんをあやしながら。ふと私が琉ちゃんを抱っこしていると、なんとなくあてはがそわそわ。気になるようだ。が、目の前に杏仁豆腐が来れば、あっさりとそんなそわそわ心もどこへやら。夜、東久留米宅にて。父と大はしゃぎで遊んでいるあてはの笑い声を聞きながら。以前あてはが我が家にて「小さなおじさん」を見つけたという話から、虫めがね片手に今日も「小さなおじさん」探しに勤しむあては。結果、今日はいなかった、とのこと。7ヶ月の琉ちゃんを抱っこして、その頃のあてはの抱き心地とはまったく違う感覚ながらも、あてはにもこんな頃があったんだなあ、と。テレビのフィギュアスケートを見ながら、オリジナル踊りを披露するあては、赤ちゃんの頃がずっとずっと、ずっと昔のことのような気がする。
来月は久々ロールケーキ。ほんのりアジアンの香り。

今月の子連れクラス2日目。なんだか今日は最初からやけにみんなの気が上がっていた、というか、相乗効果というか。まずは来月から晴れて幼稚園生の将太朗くん、渓二朗くん兄弟、そして久々参加の電車っ子秀直くん、これまた電車っ子アオキくん、そしてもちろん電車っ子あては。今回の前菜、「春野菜 白味噌ドレッシング添え」、和食ではどうしても料理全体が甘めの味付けになりがち。なので料理全体のどこか1品にはさっぱりと、和過ぎない味付けのものが欲しいもの、ということで白味噌ベース、EXVオリーブ油を使って、ドレッシング仕立てに。春野菜の筍、そら豆、スナックえんどう。ポイントは豆のゆで加減。沸いた湯で湯がくこと、約30秒。青菜にしても、豆類にしてもついついゆですぎることが多いようだ。ささっと湯がき、しゃくしゃくっとした、ほどよく青さを感じる仕上がりに。豆の香りが引き立つ。後半は「お腹が空いた~!」「空いた~!」「空いた~!」子供たちの大合唱にかなりせかされながら、なんとかテーブルセッティングを終え、みんなでいただきます。手まり寿司は子供たちにも大好評、というか、ほとんどがあては行き。鮮やかなピンク色の桜塩、味というよりもやっぱりその色に魅了されるのだろう。あてはも毎回真っ先に選ぶ1品。教室終了後、みんなのお見送りと一緒に「黄色い鳥器店」へ。隣のガレージに並ぶ古い器を見に。お店ではちょうど、そんな器を使ってのごはん会が開かれて。まずは器ありき、器に合わせての料理、こんなテーマでの料理というのもおもしろいかも。夜、あてはとの会話。あてはに私の「おしごと」について聞くと、「ごはん」。「ごはんつくってる。」なかなかのの回答。あてはなりに理解しているのだなあ、と。

あてはのカナさん宅ショートステイの日。朝からリュックサックにおもちゃを詰めて、うきうきあては。そして到着すると玄関からはとびっきりのアオキくん笑顔のお出迎え。軽い1人身、今日は吉祥寺へアジアン食材の調達へ。さすが吉祥寺ならではの充実ぶり。買い出しを済ませ、結局はいつもの吉祥寺コース、なのだが、いつもとはわけが違う。まずはコットンフィールドにてじっくりじっくり、じっくりの布選びあれこれ、楽しすぎる。店内のどこかから聴こえる男の子の笑い声、あてはみたいだなあ、とぼんやり。その後も、やや衝動買い風のもののあったものの、短時間のわりには納得のいく買い物あれこれ、そして最後はドイツパンの店「リンデ」へ。デザートに選んだバウムクーヘン、さすがドイツ仕込み、程よくどっしり、そしてほどよくフィリングされたマジパン。マジパンの存在がこんなに生かされているお菓子に出会ったのは久しぶりかも。帰りの電車に乗り、明日の買い出しを済ませ、カナさん宅へ。血色よく玄関に駈け寄る子供たち。あては報告あれこれを聞きながら、おいしいコーヒーをいただき、今日は毎週通っている幼稚園のハンドメイドマーケットへ。園舎のテーブルにはナチュラル系のすてきな布小物、アクセサリー、それから布はぎれなどなど。そのレベルの高さと良心的過ぎるお値段にびっくり。結局は夏用のスカートに合いそうな布やシンプルな麻やコットンの布はぎれセットなどを買い。ふと思えば、今日はなんとも布日和。
バウムクーヘンの周りはこれまたほどよくチョコレートがコーティング。隣からは今日も、「コチョレート!コチョレート!」の声。

家族3人、のんびり過ごす計画があれこれの諸事情でなんとなくばたばたと時間が流れ。午後、おやつ待ちのあてはとケーキ作りなど。とにかくここ最近はお手伝いモードのあては。担当は「混ぜ係」と後半からは「あじ!」「あじ!」、ともっぱらの味見担当。というかオーブンに入れる前に味見はないのだが。泡立て器で生地を混ぜつつ、生地がテーブルに飛んだ。「あっ!だっせん(脱線)!」これはあてはの日常用語。あては語録によれば、物事がうまく進まないこと、なにか失敗してしまったことなど、かなりの広範囲での適応用語。ついでに、あては語録での「はしる(走る)」もなかなか応用範囲広く、動く、できる、物事が進む、など。乗り物好き少年ならでは、というか。生地が焼き上がり、焼き立ての熱々、思わず端っこを味見係と頬張る。熱々のケーキ生地。実際には余熱がとれて、落ち着いた方がしっとりふっくら美味なのだが、このオーブンから出来上がったばかり、まだ湯気の上がる生地をその場でつまむ、この演出もおいしさになる。それも自分で混ぜた、という過程。落ち着いた生地に今日はカスタードクリームといちごをサンドして。日々の激しいあては走行に当然あちこちに衰えをみせるおもちゃたち。だんなさんの膝元でおもちゃ修理の手伝いをするあては。ドライバーを回し、六角レンチを回し。こういうものの扱い方、さすが男子、動物的にすぐにわかるようだ。修理が終わっても、修理屋さんごっこは続き。よっ、泡立て器と工具の両刀遣い人!

久々、あてはの歯科検診へ。虫歯もなく一安心、そしてフッ素塗布もスムーズに無事終わり。さて、帰り道、あてはと自転車を降り、ちょっと寄り道。行きがけに見つけたつくしを摘む。あてはも、「あった!」「あった!」と、お花か何かのイメージなのか、つくしの頭すぐ下からポキリ、ポキリ。大学通りの桜はまだまだ一部咲きにも満たず、ほころび始めたところ。今年はわりと長く桜を楽しめそうな気配。グランド脇でお弁当を食べ、買い出しをし、急いで帰宅。今日は月に1度、柳田さんとの試作の日。まずはまたまたおもしろそうなコラボイベント企画中の柳田さんとインド料理のレシピあれこれの見直し。大喜びで、飛び入りしたいところなのだが、今の私はオブザーバーポジショニング。焦らず、焦らず。こちらのテーマは日々の食卓の一品になるインド料理、といったところ。スパイシー過ぎず、和の食材、季節の食材、そして身近な食材を使って。この辺の「料理の使い分け」のバランスも結構重要なのだ。本格的ながらも、きちんとアレンジされていること。そして今月の試作へ。リクエストは春らしいチャイニーズ。「鶏肉と春野菜のエバミルク煮」。鶏肉と春の色鮮やかな野菜たち、そら豆、グリンピース、スナックえんどう、筍、新じゃがいも、新玉ねぎ。ふわりと香るごま油としょうがの香りがほどよくチャイニーズ。最近のあてはのお手伝いブーム、ここでも全開。柳田さんの横に椅子を持ち出して、混ぜ係と味見担当。ソースを味見して、以前教わった「グー!」のつもりが、笑顔で逆さまブーイングジェスチャーに。デザートは「きなこのポルボローネ」。お菓子担当のエリちゃんに持って返らなくちゃ、と柳田さん。包装グッズを取りに2階へ上がり、戻ると、口の周りをポルボローネまみれにしているあては。はしゃぎすぎてクタクタのあては、早めの就寝。さて、1人静かにつくしの袴取りでも。
今日作った「鶏肉と春野菜のエバミルク煮」。生クリームや牛乳でも代用可。仕上げにごま油としょうがのせん切りを加えて。

お友達のカナさんとちょっとした試み。自宅での仕事を持つ仲間としての支え合い。ということで今日はアオキくん、我が家へのショートステイの日。まずは2人で大好きな電車遊びに夢中。アオキくんより半年生まれの早いあては。アオくんと遊ぶときにはなんとなくお兄ちゃんらしくなるのだ。午前中はこちらも子供たちの様子を見つつ、家のことをし、パンを焼き、デザート試作など。ついでにおやつの準備も、と思ったよりも事が進む。さて、そろそろお昼ごはん、ということでふざけながらも3人でお片づけをし、パスタを仕上げる。と、片付けたはずのレゴの箱や積み木など持ち運べるだけ、持ち運び、テーブルの下に潜る2人。予感的中、すべてを広げ出し、キャッキャいいながらあちこちに散乱。「あては!アオくん!」私までがテーブルの下に潜り込み、途中からはなぜか私1人がお片づけ、2人は床にごろごろ。おやつとわかるときちんと椅子に座り、スタンバイの2人。なぜかものすごく狭そうに2人で1つの椅子に。小さなシフォンにクリームとフルーツを添えて。あてはが「おかわり!」と叫ぶころ、アオくんのケーキはまほぼまだ形そのまま、よおし食べ始めるぞ、といったところ。午後になると、だんだん子供たちも燃焼してくる、というか。それまではお兄ちゃん役をなんとかこなしてきたあてはも、初めてのこういう設定に無意識にもどこか緊張していたはずのアオくんも。この辺の子供らしさが手に取るように伝わってきて。そろそろ大きく2人の気分を変えなくては、お散歩しながら近所のお肉屋さんへ。そしてカナさんのお迎え。強風吹く中、お誘いした野菜直売所巡り、適当道案内の私、見事に見事に道に迷う。ところどころに広々とした畑の広がるこの地域、「なんだか遠くに来た感じでしょ?」って、本当に遠くへ連れ出してしまった。その挙句、「ごめんね、完全に迷子です」って。ようやくいくつかの直売所に辿り着いたものの、なんだかやけにへこむ私。お別れ間際、それに追い討ちをかけるように、「みちまちがえちゃったねえ。」とあてはの声。夕方、あてはが大泣き。「あおくん、もっとあそびたい~!」「もっとあそびたい~!」そのうち、自分でもなんだかわらなくなってしまったのか、「もっとたべたい~!」に変わっていた。私も子供の頃、大泣きの途中、「あれ?なんで泣いてるんだっけ?」そんなことをぼんやり思った記憶。それにしても、お友達と遊んだ後のこの名残惜しさというか、寂しさというか、自分にも思い出すものがあったりして、こちらの胸もきゅんとする。夜、一緒に餃子を包む。最近はもちろんフォローしながらなのだが、いろいろなお手伝いをしてくれるあては。「今日はお兄ちゃん役がんばったし、餃子もスープもお手伝いしてくれたし、床拭きもしてくれたし・・・」と褒めちぎると、照れて逃げていったあては。こういうしぐさ、やけに少年っぽかったり。

エミコさんファミリーと近場ドライブへ。小雨が降ったり、青空が見えたり、突風が吹いたり、とまったく落ち着きのない天候だったのだが、外を出歩くタイミングになると見事に雨上がり、誰かの強運のお陰なのか。まずは立川骨董市に立ち寄る。お目当てのほどよい小皿、今日は残念ながら見つからなかったが、やっぱりこのしっとり落ち着いた雰囲気は大好き。さて、今日は小平方面へ。まずは前から立ち寄ってみたかった「小平ふるさと村」へ。敷地内には移築復元された4棟の古民家に、水車小屋、消防小屋、郵便局舎など、一気にタイムトリップする空気。古民家の1棟では小平ならではの手打ちうどんなど。子供たちが走りよったのは大きな水車。水車を眺めながら、の2人の姿、いつのまにか少年なのだ。そして2人の会話ももちろん突っ込みどころ満載なのだが、ちゃんとした意思の疎通が成され。水車の、その先には「あっ、おじさん。」竹林の先に広がる小麦畑の一角にへのへのもへじ顔、かかしの姿。「いづいあてちゃんです。2さいです。」思わずの自己紹介など。ちょっと早めのランチへと「カフェ ラグラス」へ。公園に隣接した、すてきなお庭のあるカフェ。一枚板の大きなテーブル、天然木だからこそのへこみ、席に着いた途端に「こわれちゃった~!」と盛り上がり。そしてそこはミニカー遊び、格好のポイントに。桜の時期限定のお花見弁当。しっとりとしたハンバーグにはやさしいべっこう餡がかかり、雑穀ごはんには桜の花の塩漬けがふわりと香り。窓から見える大きな桜の木、花がほころび始めていた。夕方、キッチンにて3種類のサンバルソースとにらめっこ。それぞれがまったく、といっていいほどの別物なのだ。もちろん仕上りにも大きな違い。ど・れ・に・し・よ・う・か・な、天の神様の助言求む。