
来年もすてきな1年になりますように。
朝から順々におせち引渡しに来てくれる生徒さんとの時間。持ってきていただく重箱におせちを詰めさせていただきながら、年末のおしゃべりなど。そして合間合間に両実家へのおせちも詰めつつ。こうやって年末の大切な時間を心穏やかに、そして心地よい充実感とみんなからの優しい想いに包まれて、過ごすことができることに心から感謝。日々、みんなに優しく支えられているのだなあ、と。と、やっぱりあったか、今年も最後にして最大のミスというべく。昨日発送分に詰め忘れの1品あり。大慌てで明日の午前着の発送手配。やっぱりまだまだ甘さがあるのだ、と。すべてを含めて、終わった後に完全納得のいく仕事がきちんとできるようにならなくては。午後、最後の生徒さんへのお渡し。3ヶ月になったばかりの愛息・嘉宏くんとの初対面、そして母となった彼女との再会。重箱に詰めたおせちの写真撮影をし、無事今年の仕事が終わった。キッチンを片付けながら、まずはおせちについて改めて、たくさんの想い。そしてぼんやりと今年1年を振り返りながら。キッチンの掃除を終え、ポイントを絞り、我が家の大掃除。夕方前、昨日運良くいただいたロールケーキとコーヒーで一息ついて、そろそろみんなの待つ東久留米へと向かう。重箱を持って。今年の年末は昨年+1名。あてはの弟分、4ヶ月の琉啓くんも仲間入り。勢ぞろいし、たくさんの料理とお酒を目の前にし、まずは毎年恒例の記念撮影。父と母を真ん中にこうやって家族が増え、それぞれが成長し、そしてみんなの笑顔。気づけばみんなが黒系の服。慌ててピンクのフリースを身に纏う母、そして慌ててみかんを持つもの数名。お酒も程よく回り、とにかく笑いっぱなしだった記憶。そして久しぶりにコンタクトをいつ外したとか、どこで外したとか、そういう細かい記憶のなかった夜。今年もやっぱり年越す前に眠りに落ちてしまった。ここ数年のパターン。夜中、ふと、目を覚ますと新しい年になっていた。ああ、昨年もすてきな1年だったなあ、とぼんやり。そしてそのままもう1度、眠りに落ちた。
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午前中、東久留米の実家へと一足先に向かうだんなさんとあてはを見送る。それにしてもうれしそうだったあては。家中が驚くほどにしーんとしている。さて、本腰を入れて、おせちの発送準備とおせち1品1品の写真撮影など。1つ1つの料理を詰めながら、いろんな思いが溢れてくる。大納得のいくものあり、そしてたくさんの反省あり。来年に生かすべく。いつかすべてに納得のいくおせちを仕上げられるときが来ることを信じて。無事発送を終え。とにかくみなさんのお口に合うことを願うのみ。まだ明日のお渡しもあるのだが、ひとまずはほっとすることしばし。さて、1人静かな我が家にて、大掃除、の前に。年末の駅前。お年賀のスイーツを調達し、新しくできた「カフェ ルッカ」へ。今日、新年にちなんだクッキーが並ぶ、ということで。来年の干支、牛型クッキー。ついでにソファ席でゆっくりコーヒーを飲む。反省あれこれはあるものの無事おせちを作り終えたのだなあ、と思考が急にストップしそうな中、ぼんやりと。帰り際、さっきお話した店員さんはどっちだっけ?あれれ?2人とも同じ顔。双子の姉妹。2人で国立にお店を開くのが夢だったそうだ。夢かあ。来年の私の夢は。来年もていねいにじっくり、楽しみながらいろいろなことを進めていきたいなあ。ひとまずは大掃除、大掃除。ありがたい1人の時間。すべてが自分のペースで進んでいく。うれしいのだが、なんだか大きな忘れ物というか、体の一部が足りていないような、不思議な感覚。年末に1人静かな夜。こういう年末も時にはいいもの。明日はみんなが待つ東久留米へ行こう。
黒豆は大納得の仕上がり。ということは来年もいい年になる予感。が、牛さんクッキーの足が欠けていた。どちらの威力強いのか。

朝から黒豆にもう1度火入れ。今日は仕上げの仕込み。今回初のメニューあれこれ。今回は今までの定番メニューを厳選し、新たにチャイニーズ、ピンチョス風など初のメニュー計5品。試作の時の記録と今日の食材の様子をうかがいながら、あれこれあれこれ頭の中を巡らせながらの作業。気づけばお昼を回る頃。慌てて、フレンチトーストを作り、キッチンのカウンター越し、あてはの食事風景を時折眺めながら。「おいしいよ~!」「甘いよ~!」午後、そろそろ仕込みのゴールが見えてきた。と、敗因は明らかに油断。最後の作業、「彩りラペ」のマリネの際、粒マスタードを一気に加えすぎた。味付けについては、過ぎたるは及ばざるよりもずっと悪し。元には戻れない。ということで気を取り直して、千切りタイム。今日に限らず、まだまだ心のちょっとした乱れや隙が的確に料理に顕われてしまう。年末におせちを通して料理とそして自分を見つめ直し、すぐそこに来たる新年に向けての思いを馳せる。一段落し、あてはと今日は谷保天満宮を目指す。なんと梅の花を観に。本当に咲いていた。梅林の中の紅梅と白梅、1本ずつ。梅を眺めながら、あてはと階段に腰掛け、おやつの時間。初詣で賑わうここ谷保天満宮、出店のテント張りなど年末準備。と、梅林で遊んでいる子供たち。いつの間にかその後ろにくっついて走り回るあては。男の子と女の子が私の元へ。「なんでくっついてくるの?」「あのね、一緒に遊んでほしいからなの。」と説明すると、「何して遊びたい?」とあてはの顔を覗き込む少年。あてはのことをとっても優しく気にかけながら、追いかけっこなど。「ほら、ゴールはママのところだよ。」ちゃんとあてはが1等になるように。5歳の少年、聞けば2歳の弟がいる、ということ。「だから僕ね、この子の気持ちがよくわかるよ。」転んで草まみれのあてはの手を優しくつなぎ、コートの草を落としてくれている姿。子供のまっすぐすぎるくらいの気持ち。いつまでもバイバイを大絶叫するあては。夜、あてはの今日の思い出。「おてて、つないだよ。」「はやくはしったよ。」1等演出など知るよしもなく。おせちのお品書きを仕上げて、明日は発送準備など。このままよい年末が迎えられますように。
*おせち日記* 海老と帆立のマヨネーズ炒め、焼豚、フォアグラコロッケ(衣つけまで)、ナッツのクリームチーズピンチョス、サーモン蓮根巻き、生ハムと大根の砧巻き、彩りラペ(作り直しも含めて)

今日はほぼ1日キッチンにて。くわいを1つずつ六方にむき、昆布巻き1つずつにかんぴょうを結び。日々の料理とはまた違った手仕事。毎年思うのだが、「おせち」は私にとって、いろんなことの再確認でもあり、この1年での自分の成長を感じるチャンスでもあり、大げさに言うと自分自身を見つめるチャンスだったり、と。そういう意味で同じものを1年に1度毎年作るということは私にとって、とっても有意義なこと。今年もこんな思いを痛感。1つ失敗をした。ほんの少し、気が緩んだというのか、自分の今の要領(ちょっと説明しづらいのだが)を越える手順を踏もうとした、というか。いつものパターン、一気に焦り、次の分も嫌な予感を感じつつ、失敗。こうなると弱い私。明らかに必要以上のあたふた、ばたばた。そんなとき、だんなさんの「そんなこともあるさ~。」年賀状かなにかを書きながらこちらを向くわけでもなく。一気にいい感じに気が抜ける。そうだよね。そうそう。そうだよ、そうだよ。気分転換に最後の買い出し(多分)と飾りに使う花材(松など)を買いに。今年も昨年同様、1階教室のキッチンではなく、2階自宅キッチンにての仕込み。もちろんあてはを眺めながら、という設定のため。今日の午後からはひたすらオーブン料理が続き、1日で我が家の階段を何往復したことか。仕込みを進めならがら、無意識に運動、ということでは一石二鳥かも。といいつつ、1度慌てて、落ちそうになったり。いかたった~(あては語で痛かった、のこと)。階段を駆け上がり、ふと眺めると部屋中がおもちゃ天国、ついでにもう1人の出しっぱなしキンググッズも。一呼吸、もう一呼吸して。この先もきっと作り続けるであろうおせち。その年その年の私だけのおせちドラマ。思い出なのだ。と、自分にいい聞かせ、散乱した部屋を何度も片付けながら。失敗した一品、気づけばあてはがおやつ代わりにフォークにさして、パクリ。こんなことも思い出になる。
*おせち日記* くわいと手まり麩の白煮、豚肉の昆布巻き、伊達巻、ナッツ松風、ピスタチオのテリーヌ、鶏肉のテリーヌ など

おせち作りスタート。朝から黒豆を炊く。今年は気合を入れて、特上丹波の黒豆・飛切。ほどよく、をやや越すくらいの緊張感にて。今年はおせちトータルでの甘さ見直し、ということで栗きんとんについても今までの半分以下の砂糖で練ることに。これでも十分に甘さを感じる。そしてこのくらいの甘さのほうが、さつまいもの味、くちなしの香りを感じる。今日は、泣く子も黙る、ならぬ、泣くあてはも黙る栗きんとん、を実証。今すぐ自転車で散歩!と大泣きのあてはに黄金色のきんとんをちらりと一目、ニコリ。小皿を持って、ソファへ。この切り返しの速さというか、今さっきのことをすぐに忘れられる才能というか。後者は私も同じかも。今日の作業は基本的には明日、明後日の下準備など。たくさんの野菜の下処理。毎年恒例のなます、今回は今月の教室で作った「彩りなます」。大根、京にんじん、きゅうり、セロリ、りんご、大葉、そして周りが鮮やかな紫色をした紅心大根。そして今年はもう一品、同じような野菜の千切りを使った「彩り野菜のラペ」。粒マスタードやEXVオリーブオイルでマリネした洋風なます、といったところ。なますのすっぱい感じが苦手という方にはこちらの方がずっと食べやすいはず。こちらには紅心大根ではなく真っ赤なラディッシュを加える。紫の紅心大根が入った「なます」は華やかながらもしっとりと落ち着いた風合。一方、赤のラディッシュが入った「ラペ」はキュートでクリアな印象。午後、自転車でちょっと離れたお肉屋さんへ。大学通り沿い、菜の花が咲いていた。夕方、梱包グッズなどを買いに、3人で近くのホームセンターへ。先頭を切るのは自転車にまたがったあては。すっかり乗りこなし、とんでもない全速力。それをかなり必死に追いかける私。帰り道、パン屋さんのテラスにてドーナッツとコーヒーなど。外はすっかり暗くなっている。やけに年末っぽくって。家までの道、すっかり冷たくなってしまったあてはの手。「さむいよ~!」「もう少しだ!がんばれ!」本気トレーニング風、スポ根風、父と子。そして自転車をこぐあてはの姿はすっかり少年なのだ。
さて、今から年賀状でも書かなくては。
*おせち日記* 黒豆コトコト。栗きんとん、彩りなます、彩りラペの下準備、ごぼうの下煮など野菜の下処理あれこれ。ピスタチオの殻割りは近くで狙うもの2名あり、数減る。

クリスマスの片付けなど。毎年恒例、玄関に飾ってあるクリスマスリースを取り外し、稲穂などを加え、お正月用のアレンジに。クリスマスが終わったし、それにしてもいつになく寒い今日、年末気分演出か。さてさて大掃除、思いつつ。クリスマスツリーに飾られたジンジャーブレッドを自分で取って食べるのがここしばらくの日課だったあては。「ない!」「ない!」「くっちー、たべる!」来月の教室のデザート、以前からリクエストのあった「米粉クッキー」を考え中。レシピはほぼ仕上がっているのだが、分量チェックもしたかったし、と。キッチンには椅子を持ち出して、お手伝い意欲満々のあては。バターと砂糖を混ぜる。もちろん「あてちゃん、やる。」とボウルを奪い。そして勝手にこの段階で味見をしているし。そして生地にくるみを混ぜる、のだが、ここからはお手伝い終了らしい。くるみのつまみ食いに専念。今日もキッチンには黒豆の香り。明日の本番を控え、甘さについてもう1パターン試作。午後、寒さに負けじ、と買い出しへ。さすがの寒さにあてはにもしっかりマフラーを巻き。そしてあてはの片手には今日焼いたクッキーが1枚。半分くらいまでは普通のペースで食べ、残り半分はちびちび食べる作戦のようだ。最近、石鹸あれこれに興味があり、以前から使ってみたかったアレッポの石鹸を買いに。昔ながらのとにかくシンプルな石鹸。ごつごつした形といい、色といい。さて、買い出し、あっ、昨日に続き、お昼寝あては。クッキーをしっかり握ったまま。そのままカートに乗せ、クッキーをそっと外し、私がパクリ。お店を出ると、ぼんやり目覚めるあては。そして「ない!」「ない!」と大騒ぎ。もちろんクッキーが。「じゃあ、あては、おととのおやつを買いに行こう。」で落ち着く。もう1軒の買い出しを終え、帰り道、「たいやきや ゆい」へ。国立周辺にて各曜日、決まったお店の前にての屋台。今日は近所のカレーやさん前にて。あったかいたいやきを買って、帰宅。寒いから早く入ろう。ひとまず玄関にたくさんの荷物を置いて、たいやきの紙袋だけを持ち。そしてその荷物を見て、突然泣き出すあては。「な~い~!」もちろんたいやきの袋が。しっとりみずみずしい小豆がなんともおいしかった。こんな寒い日には家の中であったかいたいやき、とたいやき屋の回し者のような私。
おせち日記 明日からの仕込みを控え。夜、黒豆の準備。黒豆に砂糖としょうゆ少々、そして熱湯。おいしく炊けますように。

寝起きにニコリ。それもいつもより1時間くらい早い目覚め。さすがクリスマス威力。枕もとのプレゼントを持って、2階へ。「サンタさん来た?」の質問に、「うん、じいじ来たよ。」との答え。焼津の両親からは絵本のプレゼント。毎月ペースでのプレゼントになる予定。ちなみに今月は「いっすんぼうし」。そして私たちからは24色のクレヨン。今使っているものがかなりボロボロになってしまったので。
今年最後の親子体操へ。今日はたまたま持ってきたバスのおもちゃを最初から最後までほぼ持ちっぱなし。手拍子なんてしづらそうなこと、この上なのだが。体操が終わり、最近の帰りのパターン、建物横にある新幹線博物館をしばし満喫し。そろそろ本格的におせちの買い出し。今年の悩みはやっぱり肉の仕入先。ということでちょっと離れているが対面式で買えるお肉やさんまでのぞきに行くことに。品定めと定休日チェックをして、すぐ近くにある「カフェここたの」へ。サイフォンのおいしいコーヒーが飲めるカフェ。一橋大学生たちが運営している、ということであれこれ楽しい工夫のあるお店。ケーキを待ちながら、今日は「ここたのぬりえ」なるものに没頭するあてはと私。ガトー・アラビエールというクリスマスケーキ。黒ビールを少々使っている、とのことで黒糖を思わせるようなコクのある黒っぽい生地にドライフルーツが入っている。ほろほろと優しい口当たり。最近はあてはとこういう時間をゆったりと過ごせるようになったのが、とにかくうれしいのだ。もちろん時と場合によるのだが。たまっているレシピのファイル整理など。「これだけは年内にしなくては」項目の1つ。と、床では今日もレゴ三昧のあては。足の指に挟む、これも楽しみ方の1つなのか。と、あてはの耳元に何か赤いものが。レゴの小さなブロックがなぜか耳の上に乗っかっている。もちろん本人は気づいていない。これも楽しみ方、なのだろうか。と、今度はキッチンからざると木べらを持ってきて、レゴを投入。「まぜまぜ~、まぜまぜ~。」と口ずさみながら。キッチンからは黒豆を煮る香り。本番前、甘さの試作。この香り、おせちの中でだんとつ1番好きな香り。ほっこり、そして品よく。今回はトータルで甘さの見直しを考えているのだが、感想としては、今日の甘さ、これはこれでおいしいのだが、お正月の黒豆にはやっぱりある程度の甘さがあったほうが、黒豆のよさを引き立てるのではないか、といいつつ、黒豆大、大好きあてはも私も止まらず。

クリスマスイブ。朝からレゴ三昧、我が家の男衆。そして完成したパトカーと消防車。消防車の上にはゾウ。ホース代わりなのか。日差しが少し温かくなってきた。まずは文房具やさんへあてはへのプレゼントと来年の金銭出納帳など。グレーの表紙に黒い背帯、そして真面目なロゴ、こういうレトロなスタイルの帳面というか、好きなのだ。買い物前にいつもの一橋へ。すっかり冬休みの光景。グランドでは大学生の男の子と幼稚園の男の子たちが一緒になって遊んでいる。「見てたら、子供たちと一緒に遊びたくなっちゃって。」「次はいろおにって知ってる?」今日は大学学食の片隅にて、アオキくん、アリちゃん、あてはの「あ」揃いメンバー。持ってきたジンジャーブレッドとコーヒーでプチクリスマス。よいお年をね、来年はまずは自転車散歩でも、とやっぱりこの時期のお別れシーンはやけに余韻が残るというか。さて、おせちの買い出しへ。ついでに注文していた鶏の丸。この姿を見せるべきか否か、少々考えたが。「ガーガー!食べる?」思いのほかスムーズに受け止めている様子。帰宅するとあては宛てにすてきなプレゼント。ペンギンの写真集。おひげのおじいさんという名の先生から。もちろんサンタさんからのプレゼントだと認識のあては。クリスマスソングとあてはのレゴ音を聴きながらの大掃除、も悪くない。今日は水回りなど。そして昨日のブッシュ・ド・ノエル、ほんの少し取っておいた端っこをデコレーションして。いざ食べよう、というときにキャンドルをつけるというあては。もちろん吹き消すため。自分の誕生日はもちろん、家族の誕生日にももちろん、ケーキ=キャンドルを吹き消す、なのかもしれない。もちろん自分が。オーブンで鶏を焼き始める。家中に香りが広がり、焼き上がった。お皿に載せ、「ほら、あては!」2階へ上がると、ソファに横たわり、天を仰ぎ、すやすやあては。昼寝の隙に、今年のおせち計画など。食材チェックに1階キッチンの冷蔵庫へ。開けた瞬間にゆずの香りがふわあ。今月の教室で使った使いかけ。冷蔵庫からのゆずの香り、私にとってはやけにおせちの思い出とつながる。毎年おせちに使っているゆず釜。香りと記憶。夜、枕元に置いた靴下をどうしても履くといい、片方だけ靴下付き就寝のあては。

まずはクリスマスケーキを仕上げる。今年は真っ白いブッシュ・ド・ノエルにあてはが選んだ雪だるまのチョコレートプレートといちごを添えて。今年もとにかくお世話になりっぱなし、東久留米の両親に日々の感謝の気持ちを込めて、東村山市にあるイタリアン「リストランテMON」へ。古民家に洋を取り入れて、それはそれはすてきにリノベーションした建物。今日は2階の個室にて。窓越し、優しい日差しの当たる場所にはあてはの席が用意され。乾杯をし、まずはあてはのスープがサーブされ、どう見ても、「あてはを囲む会」風。みんなの視線のもと、フォカッチャをさりげなくちぎってはEXVオリーブ油をつけて、口へ、と抜け目ない主役演出あれこれ。前菜「炙り金目鯛のカルパッチョ」は絶品。ルッコラのソースとの相性も。そしてパスタ「芽キャベツの入ったボロネーズ」は中心に空洞のあるロングパスタ、ブカッティーニによく絡み。穏やかに、心和み、あまりにもありがたい時間。あてはとこういう時間をちゃんと一緒に楽しめるようになったのだなあ、と実感。そしてあてはがいるからこその時間。そういう意味ではまさしく「あてはを囲む会」なのだ。あれこれ買い物を済ませて、東久留米へ。到着するやいなや、まずは自転車乗りのご披露。と、お隣のことちゃん(幼稚園年長さんの女の子)を探しに行くあては。そしていつのまにか2人で自転車遊び。途中からは道の端に自転車を付けたり、段差に自転車を上げ、「走れない~。」とことちゃんに甘えモードのあては。もちろんわざと。そしてその都度、自分の自転車から飛び降り、駆け付けてくれることちゃん。甘えたいあてはと、お世話を焼きたいことちゃんとの、需要と供給の一致、というか。夜、夕食の後、テーブルにはキャンドルが灯され。じいじサンタさんの登場。やや緊張の面持ちながら、うれしそうにプレゼントを受け取るあては。今年のプレゼントはレゴ。最近、毎日のようにあてはがはまっているレゴデュプロ。そろそろさらに小さいサイズのレゴもいいかもしれない、との予測のもと。さっそく遊び出すあては。真剣そのもの。そして思い出したように、時折、「パンパさん(サンタさん)これくれたよ。」今日はこのセリフを何度聞いたことか。手渡してくれたのが父であったことも理解しているようだった。サンタさんと父との関係について、どういう風に感じているのか、かなり興味があるのだが。「パンパさん、また来るかなあ。」あてはと一緒にレゴをいじってみると、やけに夢中になってしまう。そして隣では黙々と飛行機やら消防車やら、やけに足の長い人形やら次々に完成していく。みんなでケーキを食べて、メリークリスマス。帰り際、なぜかキャンドルの灯をふうっと吹き消し、みんなの拍手喝采を受けるあては。今日は「あてはを囲む会」ということで。

今年最後の教室は子連れクラス。まずは冬休み、ということで幼稚園年長さんのミワちゃん。今日はみんなの期待をはるかに超えた、彼女のお姉さんシッタースキル。すばらしかった。いつもは生徒さん1人ずつ交代で子守、なのだが、その必要もなく、従順なしもべのようにミワちゃんの後にしっかりとくっついていく子供たち。「おねえちゃんと遊ぶの。」と長男・将太朗くん、いつの間にか窓ガラスを支えに、しっかりと立ちはだかる渓二朗くん、歩き出す日も遠くないかも。そして憧れにも似た熱い眼差しでミワちゃんを見つめ、ちょっと遠慮しつつも、ひたすら抱っこスキンシップをせまるあては。今日は愛娘リノちゃんを預けて参加の彼女、いつもよりかなりじっくりお料理ができたのでは。担当はデザートのシュトーレン。我ながら、このレシピについては自信あり。まずはすべての材料の分量がほぼ50gもしくは25gでわかりやすい。デザートレシピのポイントはみんなにちょっと作ってみようかな、と気持ちになってもらえるかどうか、ということ。作り方の手順や所要時間、そして材料が身近にあるものかどうか、など。ついでにいわゆる難しそうなスイーツと思い込んでいたのに、実は家でわりと気楽に作れそう、そんな気持ちになってもらえたらこちらの作戦通り。今回はまだほんのり温かさの残るシュトーレンをスライスし、自家製サワークリームを添える。生クリームに同量のヨーグルトと砂糖少々。泡立てると、ほどよい酸味とほどよいコク。これがかなり癖になる。砂糖を加えなければ、スープにお肉料理にも大活躍。今回はガラスの器を二重に重ね、月桂樹とノバラの赤い実を添えて、クリスマスを演出。今日も子供たちがツリーから取ってきたジンジャーブレッドと一緒に。無事今年の教室が終わった。私の仕事を2才のあてはながらに意識してくれている実感。このあてはがあるからこその私の仕事。クリスマス一色の駅前、「パンパさん!パンパさん!」あちこちのサンタクロース探しがここ最近の日課であるあては。ただ微妙にサンタクロースとスノーマンが混乱している現状。雨が降り出した夕方、明日に向けて、スポンジ生地を焼く。ケーキを見たときのあてはの顔を想像しながら。