
今日はあてはとお父さんとの久々の再会。夜明けの白糸の滝を撮り、朝早く我が家に到着しただんなさん。ものすごい汗だく。とにかく今日は暑かった。ほんの少し外に出ただけで、げっそりする感じ。退院前よりだいぶふっくらしたあてはとのご対面。いい表情で見つめている。こう見ると、やっぱり似ている。みんなに言わせると、全体的には圧倒的にだんなさん似。顔の形とか手足の長さ、などなど。そして、ふさふさの髪の毛と顔の半分くらいのおでこ、それから表情、特に、眉間にしわを寄せる癖は私譲りのようだ。この癖は微妙だなあ。まだまだわからないことだらけのあてはとの生活。すべてが手探り状態だ。夜、ミルクをあげた後、あてはが滝のように口からミルクをこぼした。あまりにたくさんだったし、突然だったので、私はびっくりしすぎて泣きだしてしまった。すぐに母とだんなさんが来てくれて、なんとか。今思うと、そういうこともあるだろうなあ、と思うのだが。あてはとの生活が始まって、時々思うのだが。昔、自分のこういうところがだめだなあ、こうなりたいなあ、そんな思いに対して、年月をかけて自分を作ってきた、こうなりたという自分に少しずつ近づいてきたのかなあ、なんて思っていた。でも子育てでは、そんな昔の自分がまだまだそのまま残っているんだなあと実感する。これからもいろいろなことがあると思う。私もあてはと一緒に成長していかなくちゃ。

朝から私宛の宅急便が2つ。1つはオークションで落としたばかりのベビーカー。ベビーカーにもA型、B型などあり、半年後くらいに、重くてしっかりしたA型から軽くてコンパクトでおしゃれなB型に切り替える人が多い、とか。とにかく子供に関する、今までにまったく知らなかった世界というか、事情というか、トレンドというか、がある。もう1つは大磯の柳田かんからの贈り物。私がリクエストしたパン!なかなか買いにいけないし、ここあたりでは正直、おいしいパンを買えるところが少ない。ナッツやフルーツの入ったハード系のパンをメインにバゲットやらカンパーニュやら、かなり好みの食事パンが箱にたくさん。以前、柳田さんに一緒に連れていってもらったことのある伊勢原市のブノワトンというパン屋さん。かなりおいしいパン屋さんだと思う。箱を開けた瞬間、パンのいい香りが広がる。明日の朝が楽しみだあ。夜、妹がビデオに撮ったこのあいだの日曜日の「情熱大陸」をみる。山形の鶴岡市のイタリアンシェフ。地元の食材をシンプルに料理する。山で食材のタケノコを掘り出すところなど、まるで少年のようにきらきらしている。やっぱりこの番組をみた後はなんともすがすがしい。1週間がんばるぞ、と思ったら、今日は日曜日ではなかった。

母の近所のお友達が2人ほど、あてはの顔を見に来てくれた。やっぱり1度子供を産んだ経験のある多くの女性にとって、赤ちゃんはそうとうかわいいようだ。「足もみていい?ああ、かわいい!」とたまらない様子。今日はあてはの寝た間に、昔の手紙の整頓をする。昔、だんなさんからもらった、たくさんの!ラブレターも読み返してみる。初々しい。出会って早12年。それはそれはたくさんの思い出があるのだ。1番最初の手紙は、そういえば当時の私がお互いの自己紹介と大学の時間割を書いてこよう!といって頼んだものだ。特技の「格闘技」はわかるが、「ぼーっとすること」はどうなんだろう。この手紙たちは国立の家に持っていくことに。私がだんなさんに書いた手紙たち(自分が昔、書いた手紙を読み返すのもすごくおもしろい)と一緒に大切に置いておこうかな。

今日は母が2階の本棚の整頓をしていた。アルバムやら写真の入った袋やら。ついつい1枚1枚見入ってしまう。父が赤ちゃんの頃の写真や母がなぜか私の高校時代のジャージを着て、肩に当時飼っていたインコのバナナとトトを載せて、電話をしている写真、などなど。それから自分の高校時代、大学時代の写真も時間を忘れて、見入ってしまった。ふと、当時のほっそりしただんなさん(今より-15圈)の写真なんかも出てきたりして。わが実家のとなりには保育園とプールがある。最近は夏の納涼祭りに向けて、子供たちが盆踊りの練習をしたりしている。今日はプールの日で、子供たちがうれしそうに泳いでいる。私達夫婦の結婚式の写真もあった。そう、今日は実は私達の結婚記念日。なんと8年目に突入。ようやく3人の生活が始まったね。こういうことをしみじみ感じる、離ればなれの結婚記念日もいいかも。

今日は1日中眠くて、午後はひたすら眠り続けてしまった。夕方、早々と父が帰宅。母は大好きな庭いじり。突然、「お父さん、ちょっと来て。怪獣がいるよ。」と。父が脱皮しかかっているセミを手のひらにのせている。もうそんな季節だ。そういえば数日前、1匹だけセミが鳴いていた。今日はなぜか、父がお寿司をみんなにごちそうしてくれることに。さっそく注文し、仕事帰りの妹を迎えに行きがてら、お寿司を取りに行き、私に買い物にもつき合ってもらう。暑かった昼間が嘘のように、涼しい風が吹いている。こうやって、少しでも外に出ると気分転換になる。今は周りにみんながいてくれるからこういう余裕があるのかなあ、と思ったりもして。近くの山の向こうに富士山が見えた。
写真は母が大好きなききょうの花

今日は厳選したあてはの写真を数枚プリントし、お父さん、お母さんにおばあちゃんのところへ持っていってもらう。着いた頃、向こうから電話がかかってきた。おばあちゃんもとっても喜んでくれている。昔からいつもなぜか私のことをほめてくれるおばあちゃん。今回も「えらかったね。がんばったね。」と。早く、実物のあてはを連れていくからね。家では、妹と私達の小さい頃のアルバムをみて、大いに盛り上がる。というか、あまりにぷっくり太った妹の幼い頃の姿に、涙を流して笑った。すごすぎ!私と妹は1才違い。昔は母が手作りのお揃いの服なんかを作って、着せていた。ちょっと時代を感じるレトロな服がすごくかわいい。自分の幼い頃の写真、ふとした表情がなんとなくあてはに似ている気もする。
手足の指が長いんです。パパ似で大物(サイズが)の予感?

今日はさっちゃん家族が遊びに来てくれた。さっちゃんとは料理教室のインストラクターの仕事で出会い、7、8年のつき合い。以前、ケーキ屋さんで仕事をしていて、私のお菓子部門も大事なブレーンなのだ。毎月の料理教室のレシピを作るとき、わからないことがあると、いつも質問しまくっている。小学6年生のりなちゃんともうすぐ2才になるはなちゃんを連れて。昨年、国立の我が家に遊びに来てくれたとき、はなちゃんはまだまだ小さくて、たまににこっと笑うくらいだった。そんなはなちゃんがしっかり自分の足で歩いて、「もうすぐ2才。」なんて答えたりする。早いなあ。りなちゃんだって、出会った頃はさっちゃんの膝の上で泣きながら寝ていたりして。今はすっかりお姉さんらしくなって、足を組んで座ったりしている。さっちゃんとは出産前に会うはずで、入院前日に明日か、あさってね、なんて言っていたのだ。何気に肝っ玉母さんのさっちゃんから、「赤ちゃんって思っている以上に丈夫なんだよ。」とのアドバイス。次会うときにはりなちゃんもはなちゃんもあてはも大きくなっているんだろうなあ。
写真はさっちゃんが以前働いていたケーキ屋さんの焼き菓子。

今日は七夕。実は今日はあては君の出産予定日。改めて、ずいぶん早いご対面になったなあ。昨日の夕方、父と一緒に河原に笹を取りに行った。何年かぶりの七夕。折り紙で短冊を作り、みんなで願い事を書く。まずは生まれたばかりのあてはの成長を願って。それから妹の早期幸せを願って、1枚。夕方、初めて1人で、あてはをお風呂に入れる。いつもならお風呂に入れた後、母を呼び、母がタオルを持って、あてはをベッドに連れていってくれる。そこで、体を拭いたり、ベビーパウダーをはたいたり、おへそや鼻、耳の掃除をしたり。その間に私はベビーバスを洗う、といった具合。やってみると、かなり必死。お風呂からあがるとお腹が空いているので激しく泣きっぱなし。一通り終えると全身汗びっしょりになっていた。国立に帰る頃には慣れると思うのだが。さて、「七夕には麺類を食べるといいらしいよ。今日はラザニアを作ってよ。」と母。ラザニアは麺類?微妙だなあ、と思いながらも、作ることに。ラザニアと鰹のカルパッチョ。みんなのビールやワインを横目で見ながら。あっ、あてはがお腹が空いて泣き出した。今までは食事を途中で中断されるのはすご~く、すご~く嫌だった。でも、不思議。母性とはすごいものなのです。

今週になって少しずつ体が回復しているのを感じる。そろそろお腹の引き締め運動なんかも始めなきゃ、と気まぐれに腹筋をしてみたりして。昼間、気が向いたので、家にあった古い育児書をパラパラ読んでみる。この育児書、母が私を産んだときに読んだというかなりの年期物。今とは事情が違ったりするけれど、おおまかな姿勢というか、そういうものは読んでいて参考になる。退院して1週間足らず。次々にこれはどうしたらいいんだろう、ということに遭遇する。そんな時、ママになっている友達たちにメールをすると、本当に参考になるアドバイスが返ってきて、彼女たちもみんなお母さんになって、いろんな思いをしてきているんだなあ、と知る。いつか私も新米ママに的確なアドバイスができるようになるのかなあ。先は長いぞ。

今日はあてはを連れて、出産したクリニックへ体重測定と母乳指導を受けに行く。その前の授乳時間から計算して、病院に行く時間を決めたのだが、こういうときに限って、なぜか早めに目を覚まし、お腹がすいたアピール。大変だ!急いで連れていく。体重も順調に増え、母、子共々少しずつ成長しているみたい。まだ退院してから1週間しか経っていないのに、入院していたのがずっと前のことのように感じる。周りに田んぼが広がり、稲もこの1週間でずいぶんのびている。とにかく居心地がよかった。先生も助産婦さんも看護婦さんもみんな気持ちのいい感じだったし、とっても清潔できれいだし、自由だし、なんといっても食事がおいしかった!毎回の食事がとっても丁寧だった。ベビーリーフやパプリカなんかもよく使われているし、飾りのミントなんかも。いつもの癖で毎回の食事を写真に撮っていた。食事は部屋でもいいし、食堂でみんなと一緒でもいいし。後半はずっと食堂でみんなとおしゃべりしながらだった。そして、入院中に1度いただけるフランス料理、期待以上だった。その日はちゃんとBGMの音楽までレストランっぽく、テーブルには今日のメニューの紙が置かれている。本格的なレストランの味(静岡の「アンテラス」というレストランのシェフが作るので)。入院していることをすっかり忘れる時間だった。ちょっとメニューをご紹介。
前菜 帆立貝とアスパラガスの温かいサラダ
魚料理 白身魚の温かいパナッシェ バジリコ風味
肉料理 鴨とフォアグラ、きのこのパイ包み
デザート盛り合わせ
懐かしい思い出がよみがえるなあ。